値段じゃ良し悪しは分からない
前回の冒険の書を読みますか?
はい←
いいえ
武器屋に着いた。いかにも武器売ってますという体型の筋肉ムキムキな店員だ。
「いらっしゃいませ」
「剣をください」
「こちらですね
・銅の剣 700ペル
・銀の剣 1000ペル
・金の剣 1800ペル
・伝説の剣 500000ペル」
「リザベラ、どれがいいかな。金の剣買っていいかな」
「伝説の剣って言うのが気になるわね。買えないけど。金の剣はダメよ。この中では銅が一番硬度がありそうね」
「えっそうなの?!」
「銅の剣ください」
「はい、700ペルです」
リザベラは唖然としている僕の手から財布をひったくると、払ってしまった。残金5320ペル。
「ちょうどお預かりしました。ありがとうございました」
僕の武器は、錆びた鉄の剣から銅の剣にグレードアップした。
「リザベラは武器買わなくていいの?杖とかさ」
「杖なんてあっても邪魔なだけよ。無くてもちゃんと魔法使えてるでしょ?」
そして僕に炎系の魔法をかけようとしたところを何とか抑える。
「そっ、そうだよな。じゃあ次は防具」
「いらっしゃいませ」
「防具をください」
「こちらですね
・格好いい服 300ペル
・くさりかたびら 1200ペル
・鎧 1600ペル
・伝説の服 400000ペル」
「格好いい服をくだ
「鎧をください」
「鎧ですね。1600ペルです。はい、ちょうどお預かりしました。ありがとうございました」
「…揃ったし、道具屋に行こう」
「まだリザの服買ってないじゃない」
思わず聞き返す。
「買うの?」
「はい、ちょうどお預かりしました。ありがとうございました」
「ってもう買ってるし」
「じゃあ行きましょ」
そう言ってこちらににっこりと微笑んでくる。
「うわっ、しかも300ペルのやつだ」
道具屋に着いた。通常営業のようだ。店主は喪章を付けている。
「いらっしゃいませ、何をお探しですか?」
「買いに来たんじゃなくて…」
「道に迷ったのですか?そしたら教会に行くといいでしょう。この店を出て、右に」
「いえ、迷ってもいなくて。ここら辺で魔物が人を襲っていると聞いたもので、聞いてまわってるんです」
「君達が倒すのかい?まあ、やるなら止めはしないが。
家の息子が買い物に行っている間にやられてしまってね。姿を見たことは無いが、いくら恨んでも、もう息子は帰ってこない。悔やんでも悔やみきれないね」
「ご愁傷さまです」
「そうだ、君達これを持っていきなさい」
差し出されたのは……草?
「こんな良いもの!ありがとうございます。大切に使いますわね」
「うーん、手がかりは無しか。もっと聞き込みをしなきゃ。そういえば何を貰ったの?」
「これは、どんな体調でもたちまち元気になり疲れも吹き飛んでしまうような『とても良い薬草』よ」
リザベラの目はとても輝いていた。それだけで、この薬草がどんなに特別なものか分かった。
冒険の書に書き込みますか?
はい←
いいえ
・・・
書き込みました。




