特に関連は無いのです
前回の冒険の書を読みますか?
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「合言葉のヒントは『ホイニトロホ』だ」
なんじゃこりゃ?なんの呪文だろうか。
「リザベラは分かる?」
「分かんないわ」
こんなときお父さんだったらどうするんだろう。きっとお父さんは過去に解いたのだろう。
歌が好きで、いつも弾き語りしてたお父さん。ポロロロロロンって。
「おっ!もしかして」
「分かったのか?答えるのは一回だけだぞ」
「勇者、慎重にね」
「合言葉は『ギター』」
「正解だ。さあ、入って良いぞ」
「やったじゃない!勇者!なんで分かったの?」
「お父さんがギターをよく弾いていたから。ギターの六本の弦の音ってさ、ミ・ラ・レ・ソ・シ・ミなんだ」
「それがどうしてホイニトロホなの?」
「カヴィエント村の言葉でミの音はホ、ラはイ……だからだよ」
「そうなんだ、知らなかったわ。
この街は人通りが多いわね」
「本当だね。はぐれないようにしなきゃ」
こんなお決まりの台詞があってももちろん手なんか繋がない。二人は店を回ってみたが何せ人が多いので、すぐに疲れてしまった。勇者は"無駄に"ロッククライミングしたあとだったので更にだ。
「この店に入らない?」
「そろそろお腹も空くころだわね」
大衆食堂のような店だった。
お昼時を過ぎているからか、幾つか空席が目についた。
「まともな食事も久しぶりね。
私ハンバーグにするわ」
「決めるのはやいな。じゃあ僕もハンバーグにしよう。
この後は武器を買って、その後は何する?」
「この前みたいに何か無いかしらね。結構面白かったし」
料理を待つ間、話しているとこんな声が聞こえた。
「また出たんだって?」
「あぁ、どうも今度は道具屋の息子がやられたらしい」
「物騒なものだな」
「俺達も気を付けなきゃだな」
二人は顔を見合わせた。
「やっぱりあったわね」
「いや、でも盗み聞きはよくないよ」
「勇者だってしてたじゃないの。
装備を揃えたらちょっと道具屋に行ってみましょうよ」
「行くだけだぞ」
「お待ちどうさまです。こちら、ハンバーグになります」
「ありがとうございます」
「『ハンバーグになります』って言うのもおかしいと思わない?だってそれまでは何だったのよってなるじゃない」
「そんなこと考えたことも無かったな。確かに変だ。まあまあ、それより熱いうちに食べちゃおう」
二人合わせて80ペルで、とても美味しいランチを済ませてから装備を買いに行った。
冒険の書に書き込みますか?
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
書き込みました。




