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僕は勇者五代目!  作者: 齊藤さや
第一章~戦うイギ~
14/43

特に関連は無いのです

前回の冒険の書を読みますか?

はい←

いいえ

「合言葉のヒントは『ホイニトロホ』だ」


 なんじゃこりゃ?なんの呪文だろうか。


「リザベラは分かる?」


「分かんないわ」


 こんなときお父さんだったらどうするんだろう。きっとお父さんは過去に解いたのだろう。

歌が好きで、いつも弾き語りしてたお父さん。ポロロロロロンって。


「おっ!もしかして」


「分かったのか?答えるのは一回だけだぞ」


「勇者、慎重にね」


「合言葉は『ギター』」





「正解だ。さあ、入って良いぞ」


「やったじゃない!勇者!なんで分かったの?」


「お父さんがギターをよく弾いていたから。ギターの六本の弦の音ってさ、ミ・ラ・レ・ソ・シ・ミなんだ」


「それがどうしてホイニトロホなの?」


「カヴィエント村の言葉でミの音はホ、ラはイ……だからだよ」


「そうなんだ、知らなかったわ。

この街は人通りが多いわね」


「本当だね。はぐれないようにしなきゃ」


 こんなお決まりの台詞があってももちろん手なんか繋がない。二人は店を回ってみたが何せ人が多いので、すぐに疲れてしまった。勇者は"無駄に"ロッククライミングしたあとだったので更にだ。


「この店に入らない?」


「そろそろお腹も空くころだわね」


 大衆食堂のような店だった。

お昼時を過ぎているからか、幾つか空席が目についた。


「まともな食事も久しぶりね。

私ハンバーグにするわ」


「決めるのはやいな。じゃあ僕もハンバーグにしよう。

この後は武器を買って、その後は何する?」


「この前みたいに何か無いかしらね。結構面白かったし」


 料理を待つ間、話しているとこんな声が聞こえた。


「また出たんだって?」


「あぁ、どうも今度は道具屋の息子がやられたらしい」


「物騒なものだな」


「俺達も気を付けなきゃだな」



 二人は顔を見合わせた。


「やっぱりあったわね」


「いや、でも盗み聞きはよくないよ」


「勇者だってしてたじゃないの。

装備を揃えたらちょっと道具屋に行ってみましょうよ」


「行くだけだぞ」


「お待ちどうさまです。こちら、ハンバーグになります」


「ありがとうございます」


「『ハンバーグになります』って言うのもおかしいと思わない?だってそれまでは何だったのよってなるじゃない」


「そんなこと考えたことも無かったな。確かに変だ。まあまあ、それより熱いうちに食べちゃおう」


 二人合わせて80ペルで、とても美味しいランチを済ませてから装備を買いに行った。



冒険の書に書き込みますか?

はい←

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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


書き込みました。

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