死ぬたびにイケメンになっていく俺はクラスで一番美人な一ノ瀬さんと付き合いたい

　※注意※

　この作品では、主人公がよく死にます。自殺・事故・エトセトラ。

　そういった表現が苦手な方は、避けていただきますようお願い申し上げます。





　まずは前置きさせていただこう。


　俺はブサイクである。


　自他ともに認める醜悪な面こと俺、池杉　麗人。


　名前負けしてるって？　うるさいなぁ。


　だけどそんな俺でも恋をしたい、もっと言うなら恋人が欲しい、更に言えば全肯定してくれる可愛くて優しい彼女が欲しい。


　高望みかもしれない。いや、そもそも望むことがおこがましいかも。


　自分で言ってて悲しいが、それもまた客観的な事実。自分で言ってて悲しいけどな！


　だけどそんな俺にも転機がやってきた。ある時、目の前に現れた異質な幼女。


　彼女は言った、俺がブサイクで無くなる方法があると。それは――――死ぬこと。


　そうすることで目鼻立ちは整い、街を歩けば全ての女性が振り向くだろうと。最後のは誇大解釈だが。


　死ぬことは怖い。だがこのままブサイクのまま死んでいくのはもっと嫌だ。


　なら迷う必要なんて無かったのだった。