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【プロットタイプ】身の程を知れ

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

作者はですね、『身の程を知れ』という言葉が好きなんです。

相手に対しても、自分に対しても内心よく使います。

学生というのは取り分け夢を見る生き物である。其れは大抵、脆く儚く崩れ去るものだったり、実現不可能なものだったりする。夢なのだから当たり前だ。

そして私は二人に出逢って、その夢を粉砕された。

今までずっと書い続けてきたという自負があった。書き物の熱量は誰にも負けない気持ちでいた。けれども二人……瑠衣と鏡花を見ていたら、そんなのは何でもない事なのだと思い知った。

私はあの二人の領域にまで踏み入れられない。そこまで灰になれない。私は所詮、三流でしかない。


「お前、最近描写が生々しくなってる。特に鬱になった描写。やるじゃん」

その言葉は絶対に追い付けない相手から賜ったものだった。けれども其れは今の私には皮肉にしか聞こえなかった。

虫螻が惨めに蠢く様を真上から、届かない天空から見下ろすのはさぞ気持ちが良いだろう。嘲笑うには格好の的だろう

瑠衣に感情がなく、心からの賞賛だと知っていても、心を抉るには十分過ぎた。

「其れは……皮肉? ただ書き続けるだけしかない脳のない、君の様に全てを捨てられない私への」

これはただの八つ当たりだった。瑠衣は何も悪くない。けれども今にも崩壊しそうな精神に、その言葉は鋭い楔となって心に突き刺さる。

一度俯いて、荒くなりそうな呼吸を整える。次に顔を上げて瑠衣の顔を見ると、眉が歪んでいた。

「身の程を知れ。諭羅(ゆら)

吐き捨てられたのは、拒絶の言葉。当たり前だ。其れだけの事をしたのだから。だからきちんと受け止めて、謝罪をするつもりだった。しかし私が口を開いて言葉を発すると同時に、時分の声を被せてくる。

「今、お前は自分を客観視出来てない。まずドツボにハマる前によく考えろ」

其の後、私が詫びようが、何を言おうが知らん顔だった。


「瑠衣。あの言葉の意味、未だに分からないんだけど。ほら『身の程を知れ』」

ちょうど私達の間に溝が出来てから、一週間が経過した時の事だった。

あれからずっと考え続けていた。瑠衣が吐き捨てた『客観視』の意味を。けれどもあの時の私はどう考えても客観視した上での言葉だった。書き続けるしか脳がない。其れは誰が見ても同じだろう。

「俺の小説は俺にしか書けないし、諭羅の小説は諭羅にしか書けないだろう。勿論、其れに至る手法、技法も人それぞれ。同じものを作るには相手の手法を真似る必要がある。

……それで、俺の手法を真似して、同じ話ようなを書いて、お前は其れで満足か? 出過ぎた真似をするんじゃねぇ。其れで筆を折った奴を何人も見てきた。だから『身の程を知れ』と言ったんだ」

冷静沈着な瑠衣にしては珍しく怒っている様だった。其れはある意味、個性を殺しかねない私に対する釘の様に思えた。

諭羅(ゆら)の由来。

諭しながら網に掛ける。

『諭』って、言い聞かせる。教え導くという意味。

『羅』って、薄衣とか金網って意味があります。


妹との関係と本人の性格から。

諭して、指導して、自分の檻に閉じ込める。其れは本人の意思に関係なく。

諭して囲んで、閉じ込める。また閉じ篭る。


さぁ、其の網を打ち破れ。妹ちゃん!!


書いてて思った事。

瑠衣と鏡花を前にすると、お兄さん事、諭羅の存在が霞むんですよ。

毎日書いてはいるけれど、二人の様に振り切っては居ないので。


私が見ても脆く繊細で壊れ易い。自分の中で負けを認めると立ち直れない。

そんな感じの人なので、これは堪えるよなぁと。


だからこんな場面があっても良いと思います。

八つ当たりしちゃう場面。

でも瑠衣たん、人の甘さ、湿度を許せないタイプっぽいのでプチ怒です。


お前がこうなったのは客観視出来てないから。自分の世界に閉じ篭って、周りを見れてないから。

だからまず立ち止まって、自分の置かれた状況を考えろ。

俺はお前を褒めたよな?

嘘で褒める玉では無いことはお前も知ってるよな?

今のままで良いつってんのに、なんで沈んでんだよ。

其れに敵わないと思うなら、別に追い付く必要はないし、持ち味を活かせば良いじゃん。


このクソデカ感情、クソ長文章を圧縮すると『身の程を知れ』になりました。

言葉足りなぁ〜い。By鏡花。

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