◆ 9話 カズマの買い物 その2
こんにちは、モエです。
今は迷子になったモエを心配して一人で捜しにきてくれた優しいシュウ君と、二人でショッピングモールを歩いているところです。
となりを見ればシュウ君の横顔。あぁ、カッコイイなぁ…
「なんだ?」
視線に気付いてこっちを向くシュウ君。うん、正面から見てもカッコイイ…
「はぁぅ~」
「モエ?」
「ふぇ!? ゃ、なんでもないよぅ!?」
「ぼーっとしてるとまた迷子になるぞ」
「ぅ、うん!ごめんなさい」
いくらカッコイイからって見すぎちゃだめだよね。失敗失敗!
「別に謝らなくてもいいけど。あれ、先輩達どこ行ったんだろ? 場所間違えたかな」
シュウ君は急に立ち止まり、首を傾げながらぶつぶつ言いだしました。
…ぁ、もしかして今モエがしてるのってデート!?
どどどどーしよ! なんだか緊張してきちゃったよぅ!!
落ち着くのよモエ! これはチャンスよ! これをきっかけに一気に二人の距離を縮めるの!
「ぁ、あの!」
「ん? なんだ?」
「せ、せっかくだし二人でぶらぶらしませんか!? そしたらそのうちお姉ちゃんたちにも会えると思うし…」
「まぁ、そうだな。じゃあ行くか」
やった! よぉし、あわよくばそのまま… エヘヘ…
「おーい、 置いてくぞ~」
「ま、待ってください!」
こうしてモエとシュウ君のらぶらぶデートが始まりました!
文章に多少のモエちゃん補正が入ってしまいましたが、そこはご愛嬌。