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華やかな神々と人々の庭園  作者: 浅葱
第一部 運命の地での偶然と必然的な出会い     
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第六話 真実の神との友情の始まり

≪この者を山へ招いたのは我ぞ。責めるのなら、我を責めよ!!≫


(意識帯を残しながら山の神の言葉を聞いていた俺は、霊的な者が守ってくれている事に、驚きと共に微かな喜びを感じ始めていた。今までの俺は、霊的な事を口にする度に信じられずに来た。それは歳を重ねるにつれて、自らの言葉そのものも信じられなくなっていた。否定を繰り返されて来た俺は、自らの言葉も嘘なのだろうと思い始めていた。だが今、目の前に霊的な存在が、有権者、そして東雲のお館と呼ばれる爺さん達に、物凄い剣幕で語り掛けていた)


≪なぜ、あんたは俺の事を守ろうとするんだ?!見ず知らずの俺の事をなぜ、必死に守ろうとする?村の者達に嫌われたら信仰心が薄まるんだろ?≫


(俺の言葉に、山の神たちは暖かな笑みと一筋の涙を溢して語り掛けて来た)


≪私達は既に先ほど出会っている。そして言葉を交わしているのですよ?その御方を助ける事は、いけない事ですかな?≫


(数々の地で、霊的な者達に忌み嫌われて来た俺にとって、この者の言葉は身心に深く届く言葉だった。そして、この者は今までの各地で出会って来た霊的な存在とは、まるきり違うのだと理解出来た。その時だった。有権者と東雲家の者達が恐る恐るこの神に語りかけた)


お前は誰だ?!先ほどと口調もまるっきり違う…お前は何者だ!?


(各地の町民や村民達に、散々気味悪がられて来たセリフをここでも聞けるとは、と感心しながら山の者の受け答えを静かに聞いていた)


≪山の神、其方らが毎年大事にしている、山の者よ…。今、我はこの御方の肉体を通して、其方らに語りかけておる≫


(山の神の言葉を聞いた有権者達は、とても信じられない、と言った顔で俺達の方を見て来ていた。そして、東雲家の爺さんと菫だけは、真剣な眼差しで俺達の事を見つめて来ていた)

第六話書き終わりました。

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