かくれんぼと猟銃
ふふふ。
たーくんとりっちゃんと今日もかくれんぼ。
ドキドキするなあ。
たーくんとりっちゃんが鬼。
あたしだけが、かくれるの。
もーいいかーい?って聞こえるけど
見つからなようにへんじはしないよ。
たーくんは息があがっているよ。
かくれんぼ、そんなに好きなのかなあ。
あたしは隠れるのうまいから、最後まで見つからない。
ふわぁ、2人とも探すの時間かかりすぎ。
・・・。
寝ちゃってた。
たーくんもりっちゃんもかえっちゃったかな。
まあ、それならそれでいいけど。
でもそろそろ飽きちゃうよね、あたしもてをぬいてるんだけどね。
お腹も空いたなあ。
真っ暗になっちゃった。
はやく見つけてね。
♦︎
『たーくん!』
『あ、りっちゃん!公園いこう!』
りっちゃんはとなりのいえに住んでるんだけど
よく尋ねてくるんだ。
よくね、一緒に公園に行くんだけど、2人だとさびしいから、お友達になれそうな女の子に声をかけるんだ。
女の子はさ、最初はびっくりするんだけど、すぐになれるんだよね。
りっちゃんが優しいから、すぐにお友達になれるんだよね。
お友達になったらおうちに招待することもあるからね。おうちの掃除も欠かせない。
あとはちょっと僕のおうちは遠いから、りっちゃんと力を合わせておうちにつれていくんだ。
『新しいお友達連れてきた!』
♦︎
私はりっちゃん。
たーくんとは仲がいいです。
お友達をよくおうちに連れてきます。
お友達とはいつもかくれんぼして遊びます。
今日もたーくんとお友達を仕入れてきたんだけど、かくれんぼをはじめてしまいました。
逃げられたらやっかいだ。さっさと見つけたい。あのガキ、どこへ行きやがった。
たーくんとさらってきたあのガキは3日くらい飲まず食わずだから、そろそろ限界だろう。
この山中のログハウスから出ようものなら、猟銃を使うしかない。
弱ってるから、簡単なはずだ。
だってそういう遊びだから。
逃げられたら、私とたーくんは捕まる。
そうはさせない。もっとたくさんの友達を呼びたいからね。
♦︎
たーくんとりっちゃんは、
すごいけんまくです。
あたしは見つかっちゃ、いけない。
おそとにでて、森にかくれよう。
だから、おまわりさんはやくあたしを見つけてください。
その願いは虚しく、一発の銃声によってかき消されたのだった。