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エリア38  作者: 大酉剣治
10/10

第五生 露西亜 下

前回の「下」が実は「中」だったのでお詫び致します

第六生 露西亜 下

《敵、ビル内に侵入、数は十五人、北朝鮮系のテロ組織と思われ、ミュータントの可能性は無し、ビル内に居る、ルツコイ将軍に精通する軍人、ツルゲーネフ少佐の命を狙っている模様、同室に二人の東アジア人がいる。繰り返す…》


幅60メートル級のステルスで、現地からの無線を聞き、歯軋りしながら、ウラジオストクからモスクワに向かうルツコイ将軍。彼の頭には今、才能を認め、特別に身分を無視し直属化した部下に対する、心配と失望が渦巻いていた。

大量のミサイルを積んで飛び立った軍機は、今ロシアが頻している危機を物質化したものに見えた。

□□□


ビル内の廊下では、十人のテロリスト、そして五人の人質(??)の戦闘が繰り広げられていた。武装警察はビルを包囲しているが動けずに居る。


一番驚くべきなのはヤン・チーの戦闘能力である。身体の大きさは普通の中学生程度(実際は十代後半くらい)で、力尽くの喧嘩なら《ノ〇タ》(某漫画のキャラクター)にさえ 負けてしまいそうだが、彼女の特技は《突き》だった。指で急所を突き、敵の神経系を粉砕するのである。それも華麗なもので(どうやら銃弾が見えているらしく)、テロリストの自動小銃攻撃を《マ〇リックス》みたいにかわしまくって、間合いを詰めて、右の中指と人差し指を束にして、テロリストの鳩尾みぞおちに突き刺し(防弾スーツを貫通)、そのままに串刺しにして、腕を引き抜くと、鮮血を噴き上げて死ぬ。

ツルゲーネフ少佐はチーに任せきりで、自分はさっき至急防弾チョッキを着けたきり逃げ回ってばかりである。

というか、今回の持ち場は、完全にワン・テグンとヤン・チーに盗られてしまっている。(あとのは突っ立ってるか逃げ廻るかのどっちか)

ワン・テグンは拳で向かってくるテロリストを一人一人殴り、その体を骨ごと爆散させていく。床に大量の血液と、粉砕された骨粉と臓器がへばりつく。

ちなみに、この人は銃撃を受けまくっているが、頭を含め全て防弾スーツで覆っており、一発も被弾していない。


で、もうお分かりだろう、結果はテロリスト側の全滅である。人質(??)は解放され、ロシア連邦が崩壊する危機も過ぎ去ったのである。



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