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夜迷言

勇者

作者: Qoo

あの日俺は、トラックに撥ねられて死んだ。

歩きスマホで横断歩道を渡っていた俺の不注意だった。

そして気がついたら異世界にいた。


また、異世界で死ぬと別の異世界に転生するらしく、色んな世界を転々としている。

世界を救えば現世に戻れると聞いたため、勇者として世界を救う旅を続けてきた。


今は生前を含めて16つ目の世界だ。

この世界を救うためには何をしたらよいのだろう。


今までの世界では魔王やら猛獣やらがいたためそいつらを倒せばよかったのだが、今回は何も分からない。


しかし住民たちの顔が暗いのは確かだ。

きっと不安要素がどこかにあるはずだ。


そう考えて色々と情報収集してみたが、なにも収穫がない。

仕方ない、リセットしようか。


そして俺は唯一の装備であるナイフを胸に突き立てた。リセットはこれで16回目だが、未だに慣れないな。しかしまあ、これで別の世界に行けるはずだ。


しかし別世界を目にすることは無かった。

次に目覚めたのは現世だった。




「噂の勇者とやらが消えたって?」

「ああ、最近ぱたりと見かけなくなったそうだ」

「そりゃよかった。どこの誰かも知らんヤツが居るとなりゃ不安で夜も眠れんよ」

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