いつか自分の世界で生活を共にしていた少年が大きくなった姿
書き方もねぇ、4年前とは変わってきてますよねぇ。
読みにくかったらごめんなさい。
後にシアではなく、ルシアだったことが判明するんだが、まぁ、絶賛何言ってるかわかんない彼が…たぶんシアだと思うんだけど。
抱きつくというか、体格的に抱きしめられる?形でいるもんで…しばらく大人の男性とくっつく機会のなかった身としては、まぁいっかイケメンだし。とか呑気に思ってしたいようにさせていた。
というか、彼があの少年だったとしたら、彼が戻った?と思われる時期から考えると、時空は明らかに違う時を刻んで、わたしをここに飛ばしてきたことになる。
飛ばされる前って、何してたっけね…?この格好だから、たぶん仕事行く前か、仕事中、帰宅時?頭を捻るにはワケがある。そう、記憶がないのだ。気付いたらここにいた。そう、これもテンプレだよねー。
なんて、わたしがしきりに、うんうん唸っていたせいか、抱きしめられていた拘束が緩んだ。
『カナデーーーーー、ーーーーーー…』
やっぱり…昔もそうだけど、わたしの名前だけは聴き取れていた。だから、彼はシアだ。それは間違いなかった。
そしてわたしの腰に、そうっ!腰にだ!手を添えて歩くように促す。ちょ、くすぐったい。いろんな意味でッ。やめてくれんかの、ちゃんとついて行くから。 という意味を込めて見上げる。そうっ、膝を曲げていたあの頃と違って、見上げないと視線を合わせられないくらいになっていた。
クスッ
あ、笑ったな。やっぱりルシアだ。どーしても、この失礼なヤツは少年の頃から、人の顔、特にわたしの顔…てか、わたしの顔だけかっ?!を見て笑うんだよな。理由聞いても…うん、わかんないしね。
ダンッ
〜〜〜ッ!
『ーーーーー、ーーーーーーッ!?』
「は?変わらないわよ。わたしは」
そう、いつも悔しくて足を踏んで抗議してやってた。だって、手はあげたくないけど言葉じゃ伝わらない、それなら分厚いブーツ履いてる足がね。
最適で安全で、それでいて効果あって、効率的な方法としてターゲットになるよね。
なんか、隣で涙目でちょっと嬉しそうなドMか?抗議してるヤツと、周りの人達、あぁ、そうそう。
シアが来る前から…周りはシアと同じような、今のシアよりもう少し正装に近いような格好の人達に取り囲まれていて、もちろん…帯刀してるのは早々に確認してる。その人達がなんかザワザワと蒼い顔して囁いてた。
なんで早々に確認したかって?剣抜かれて切られたら終わるからね。それがわかるくらいは、動転してても考え至るよ?わたし。
こんなわたしですけどね、あ、なかなかふてぶてしい性格ではあるんだが。やっぱり動転するし、動揺するんですわ。一応、人の子なんで。そんなわたしがイマ努めて冷静でいられるのは、やっぱり隣のドえ…シアのおかげかもしれない。
「で?どこに行くの?」
『ーーーー…、ーーーーーーーーーー』
わかるわけもなく。昔からそう、父や母、弟とはなんとなくでコミュニケーション取れてたんだよね。でも、わたしはどうしたわけか、わたしのせいか?さっぱりわからない。言葉以前に、表情から読み取るには……笑われるからか。そうか…それでまともに表情を読み取れないワケだ。はいはい、花奏さんイマわかったよ。そーゆーことねっ。
「アイシーアイシー。わかったよ。それなら笑わないように」
ガシッ
ッ!?
「これで笑えないだろ。あ…てか、表情筋も使えないのか…」あらま、残念。
シアの方を向いて、立ち止まり、手を伸ばして顔をガシッと固定した。グイッと引っ張ると、顔が近づく。
あらヤダ、肌がきめ細かいし、毛穴どこにやったのよ。ヒゲ…の跡が薄らあるだけ。いーわねぇ。
「ね?どこ行くの?」
『………』ポッ
おい、コラ。顔赤くしてんじゃないわよっ!目は泳いじゃって合わせもしないし。……ん?
パッ
ササッ
なーによ。周りの人達もわたしが振り向くと、あちらこちらに視線を散らして目を合わせようともしない。
グイッ
いででッ!?
「ちょ、にゃにしゅんのにょ」
『ーーーーーーーーーー…』
わたしの顔をこれまたガシッと固定したシアが、よそ見をしたわたしの顔を戻して向き合う形になった。
いつになく、真面目な…と言ってもわたしがシアの顔を掴んだままだから、表情筋もそんなに使えないので、目の動きしか追えないけど。なにか言いたげ…
「わかった。わかったから、手を離し…」
シアの手から逃れようと、カラダを後ろに引いたら…
グラッ…
あ、ヤバい。なにこれ…
『ッ!カナデッ!?ーーーーーーッ……
え?なに…?聴こえな…薄れゆく意識の中、がっしりした腕にカラダを支えられた気がした…
あー、大きくなったんだねぇ。
次もイマの世界のお話です。
しばらく続きます。