5話『奴隷商』
しばらく街の中を歩き回りそれっぽいところを探す
すると街の中心にある広場を抜けた所に目的の場所を見つけた。想像していた建物より綺麗だ(この世界の建物は中世ヨーロッパのような感じで道も石畳だったり建物はレンガや木でできていてガス灯のようなものが所々に立っている)それで言うと今、目の前にある建物は中に美術品が飾ってありそうな造りだ
建物の扉を開け中に入ると悪人のような面構えの店主が出てきた。一瞬私を見て怪しんだがすぐに笑顔を張り付けて
「いらっしゃいませ、お客様。本日はどういった奴隷
をお買い求めでしょうか?」
と尋ねてきた。私は相変わらずフードを目深に被っているので店主があんな顔をするのも理解出来る。
だからといってフードは取らないけど。
(ジスの前でも1度も外していない)
「戦闘能力と知識があって一緒に旅をできる人はい
る?できれば男性がいいのだけど。」
私は女の人は苦手だ。
何を考えてるのかよく分からないし、いざとなったら手段を選ばない。そんな人を信用はできない。
私の注文に店主は少し考えたあと、こちらへどうぞと言って案内した
が、案内された先にいた奴隷たちのステータスを覗きながら店主の話を聞いていたがどの人たちも私の理想とは違った。
すぐに見つかると思っていたのに見当違いだ
そもそも戦闘能力と学があれば犯罪を犯さない限り奴隷には落ちないそうだ
諦めて店を出ようと思った時1番奥の扉が目に入った
「……あそこには誰かいるの?」
私の質問に
「あの部屋にはお客様のご注文に沿った者はおりませ
ん」
と言われたたが、どうしても気になったので店主の静止を無視して扉を開けたーーーーー。