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クロエルハのこれまでの話③

あの大きな器械がある部屋に行くと身体にツノとか尻尾が増えるのだろうか?


私は白い人達と違って元々翼が生えている

白い人達には翼がないからツノや尻尾が生えないのだろうか


あそこの部屋に入っても台の上に横になったら何故かいつの間にか眠ってしまうからあの部屋で何をしているのかは分からない


私にツノや尻尾が増えても白い人達は特に気にした様子もなく、ただ、あの部屋に行った次の日は普段より少しだけ長く私に器械を取り付けている


夕方

リョウガがやってきた

随分と久しぶりな気がした

なんで昨日は来なかったのか聞くと

仕事で忙しかったみたいだ、やっと落ち着いたから

ここに来る時間を作れたと言った


リョウガ曰く、どうやら2日たっていたみたいで私には1日にしか感じられなかったので少しおかしいなと思ったけど特に問題は無い


リョウガは私に尻尾があるのはなんでか聞いてきた

なので大きな器械がある部屋に行ったら1度目はツノが生えて今度は尻尾が生えたのだと話したら、なんだか悲しそうな顔をしていた


そういえばお仕事の話はした事がなかったなと

どんなお仕事をしているのか聞いたら警備員をしていると教えてくれた


警備員は知ってる護るお仕事だ


何を護ってるかは企業秘密と言うやつらしい


そのあとも色々な事を話して

リョウガがここに来る前に部屋がお花いっぱいになった話をしたらリョウガは黙ってしまった

お花は嫌いだったのかな?つまらなかったのなら別の話をしようと思ったけど、話始める前にそれはクロがやったんだよと言われた


リョウガは私のことをクロと呼ぶ綺麗な真っ黒い髪だからクロらしい


白い人達も私がやったと思っていたけどそんな事できるわけが無いと思う、けど、リョウガは真剣な様子だ


それならまたできるかなと思いあの時の光景を頭に思い浮かべてみた


「うぉっ!」という声に目を開けると以前と同じように辺り一面部屋いっぱいの花が広がった


本当に私がお花を出したんだ

でも、どうやって?私は頭に思い浮かべただけ

人にそんなことはできないはずだ


私には理解できない事なのでリョウガに聞けば白い人達と違って答えてくれるかもしれないと思い聞こうとしたら白い人達が部屋に入ってきた


今日はもう来ないと思ってたのにまた、部屋にお花が咲いたからかなと思っているとリョウガを連れて行ってしまった


せっかくお花のことを聞けると思ったのに残念だ


私はリョウガが初めてこの部屋に来た時に置いて行ってくれた1冊の絵本を手に取り、横になる


もう何度も読み返した絵本は何度読んでもキラキラしている



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