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さんわ

どーしたら読んでもらえるんでしょうか?

「到着っと。よし、誰にも見られてないな」


 俺は気配察知を使いながら周りを確認していく。

 ここは街から3㎞ほど離れた森の中だ。

 テレポートの魔法を使ってここまできた。


 このテレポートの魔法だが、空間魔法と言われていて普通では使うことができない。

 俺がこれを使えるようになったのは魔族に転生した時、それも普通の魔族ではなく古代魔族と呼ばれる絶滅した魔族に転生した時だ。


 その時に俺が静かに暮らしていた村に人族が攻めてきてそれを返り討ちにした。


 そのことにより戦争に駆り出されそうになったりしたが、自分の周りだけを守ることに決めていたため戦争に行くことはしなかった。


 そして自分の周りを守ることを続けていくうちにそこの村が大きくっていき、街になり、そして最終的には魔族の首都になってしまった。


 そして俺は最終的には魔王と呼ばれるようになっていた。

 俺からどこかに攻めたわけでも無いし、攻めてきた人族を必要以上に殺したりもしていなかったが、なぜか魔王にされてしまったのだ。


 そして周りが勝手に祭り上げ、勝手に俺の名で戦争を仕掛けたりして嫌気がさしてきて、めんどくさくなったので自殺して転生した。

 ちゃんと遺書も残してきたし大丈夫だとは思う。


 その遺書には「魔王とか呼ばれるのやだし、勝手に戦争をふっかけてる奴いて面倒だから俺死ぬわ。バイバイ」と書いた。


 そして、頭に時限魔法かけて、その後自分に睡眠魔法かけて、寝てるうちに頭を爆発させて自殺した。


 俺は何度も自殺してきたが、この方法が一番痛みを伴わない自殺だった。


 まぁ、死んでる場所はきっと悲惨なことになっているだろうが、死んだ俺には関係ないことだ。


 俺が自殺してから魔族がどうなったか、その街がどうなったかなどは全く知らない。

 魔族が嫌いなわけではないが、好き勝手にされるのは嫌いだ。


 まぁ、今にして思えばいい思い出だな。


 そんな誰も使えないような魔法を2回目の勇者と呼ばれることとなったときに使ったことがあり、勇者は空間魔法を使える。ということになってしまっていた。


 なので、誰かに空間魔法を使っているところを見られてしまうと騒がれてしまうのでばれないようにしなければならない。


「とりあえず街に向かうかー」


「あうー」


 俺が独り言をつぶやくと、いつの間にか起きていた、抱っこしている赤子が返事を返してくれた。


「おっ!起きたか。体調はだいじょぶかー?」


 俺は赤子に話しかけながら魔法で状態を確認していく。

 拾ってすぐの時は危ない状態であったが、今は神薬などが入ったミルクを与えたことにより元気になっていた。


「おー、よかったよかった。もう少し後だったら危なかったかもな!お前のかあちゃんがお前をまもってくれたんだぞー」


「あうー」


「そうだぞー、お前のかあちゃんはすごかったぞー」


 きゃっきゃと笑う赤子をみて自然と俺も笑顔になっていた。


「そいえば、お前の名前がわからないな。名前を確認できるものもなかったしな。ずっとお前ってよぶのもなー。どんな名前がいいんだ?それに俺の名前もどうしよう?ずっと一人だったから名前なんてなかったしな」


 名前など付けたことがないので迷ってしまう。


「んー。俺の元々の名前が玄斗(クロト)だし、黒髪黒目だから安直に俺はクロって名前にしよう。そしてお前は髪が真っ白だから、真白(マシロ)でシロにしよう!どうだ?」


「あうあうー」


「そうか、いい感じか!」


 分かってはいないだろうがきゃっきゃと笑う赤子をみて、気に入ったのだろうと思うことにした。


「よし!シロ!今から街に行くからいい子にするんだぞー?」


「あうあうー?」


 シロを抱っこしながら俺は森から抜け街に向けて街道を歩き出す。

 歩いている間にもシロに向かって話しかけることをやめない。


 俺が思っていた以上にシロが可愛すぎる。

 子供とはこんなにかわいいものなのか?

 シロだからかわいいのだろうか?


 今まで何年も何百年もの間、一人でいた。

 誰かと話すのも数百年ぶりだったことから、話しかけると反応されることにとてもいい気分になっていて話しかけることをやめることができなかった。


 そんなこんなで時間を忘れ、話しかけながら歩いていると街の門に着いていた。


「おー、着いたな。シロ、いまから街に入るからな」


「うー?」


 シロに話しかけ、そのまま門をくぐろうとしたところで門番らしき人に呼び止められる。


「きみきみ、勝手に入って行ったらダメだよ!こっちに来てちゃんと身分証を見せなきゃダメじゃないか!」


「おれか?あー、すみません。身分証を落としてしまいまして。ない時はどうすればいいですか?」


 身分証なんて物は持っていない。

 昔の勇者だった時のならあるがそんなものは見せられるわけがない。


「ふむ。身分証がないのか。では、この水晶に手を当ててくれ。犯罪を犯していれば赤く光る。光らなければ仮身分証を発行するので、街の中にいき、身分証を発行してもらいなさい」


 そう言って、水晶に触れるように促してくる。

 俺は拒否することなく水晶に触れた。

 水晶は特に何も反応はしなかった。


「犯罪はしていないな!よし、ではこの仮身分証を渡そう。中で身分証を発行したら仮身分証を返しに持ってきてくれ」


「ありがとうございます。あの、身分証はどこで発行してもらえますか?」


「ん?身分証なら、各ギルドか役所に行けば発行してもらえるぞ。そういえば君の親御さんはどうした?」


「私と妹は捨てられてしまったので働いて暮らしていくためにこの街にきました。ではギルドにて発行してもらいに行ってきます」


「お、おう。なんだ…頑張れよ!なんか困ったことがあったら相談に来いよ!」


 俺はペコリと頭を下げ、門をくぐり抜けて街に入っていく。

 なかなか、良い門番だったな、うん。


「よし、役所とかなんか面倒くさそうだからな。気楽に冒険者ギルドに行って登録して身分証を貰うとするか」


 ということで、まずは冒険者ギルドに向かうことにした。


「おっと、その前にお金がないと登録すらできないな。ここに来る前に狩った魔物の素材でも売るか」


 しかし、全部異空間に収納しているので公に取り出すことができない。

 なので、路地裏に行き、異空間から少し大きな袋を取り出してそれを持って移動することにした。


 この袋に入っているように見せて、異空間から物を取り出すというわけだ。

 この世界には珍しいものではあるが、アイテムバックという物もあるので、バレてもそれだと言えば良いだろう。


「よし、準備オッケーだな。さっそく冒険者ギルドへ行くとしよう」


 そう言って冒険者ギルドに向かっていく。


 少し歩くと、剣と盾をモチーフにした看板が着いてあるなかなか大きな建物を発見した。

 ここが冒険者ギルドである。

 昔から冒険者ギルドの看板は剣と盾をモチーフにされたものだったため、俺は見つけることができた。


「よし!シロ!いまから入るからなー。大人しくしてるんだぞー?」


「うー?」


 そう言って、俺はシロを抱っこしながら冒険者ギルドに入っていった。



3000字でノックアウト。

書き方わかりません。

また2日後です。

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