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プロローグ 「記憶の果てに」
空を見上げながら頬にポツポツと当たる雨の感触の中彼は横になっていた。
「眠い...」
そう言いつつ起き上がろうとしたが、
そうすると首から腰にかけて激痛が走る。
「痛っーーっ!!!」
思わず声に出してしまった。
とはいえ周りに人の気配はない、1人のようだ。周りは暗く雨が降っているが彼には今自分がどこにいるのかわからない。
ーーあいつ
と思ったものの彼にはそれが誰なのか思い出す余裕などなかった。そして突然頭に衝撃が走る。
「うっーっ!!」
コツコツ....
足音のようなものが聞こえ「おーのなーーしーーもーう」と誰かが呟いた。頭の衝撃のせいかあまりよく聞こえなかった。そしてなぜか彼は自分の名前を叫ぼうとする。
ーー俺の名前...なんだっけ...
そして眠りについた。
初投稿となります。
至らない部分もあるかと思いますがよろしくお願いします。