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第一話:朝なのかな?夜なのかな?

初小説です。楽しんでいってもらいたいと思います。

基本的には学園コメディーですが、所々ラヴも入れて行きたいなぁ〜と考えてます。よろしくお願いします、

俺が朝目覚めたらそこには女の子が居たような気がするんだが・・・気のせいか・・・


自慢する事ではないんだが、あえて自慢しよう。俺は目覚める時には頭が回転しない。

ほとんどの人が俺と同じだと思うが覚醒してからは、ボーッとする。これが人間の弱点な気がする。きっと、野に放たれたら人間は寝れなくなるな。寝て起きたら、知らない人の胃の中かも知れない。だが、今日はなぜか、起きたら頭がフル回転した。いや、実際には3割ぐらいの回転だったかも知れない。なんせ寝起きだからな。フル回転か3割かの違いが分らん。

良く考えたら、その時点で3割だろう。で、起きたら頭が3割回転して横に誰か居るような感覚に陥った。もう中学2年だ。親と一緒に寝てる訳ではない。だれか知らない女の子が寝てるような気がした。ただの気のせいだと思うがな。そりゃあ、中学2年生という年頃を考えると、やましい妄想だってする訳で・・・

「朝夜〜。朝だ〜。朝ごはん食って学校行け〜」

そんなに朝っぱらから、[朝]という単語を連呼しないで欲しい。

俺が、ベットで隣に寝ていた女の子の妄想について考えていると、母さんの叫びが聞こえた。

中2にもなって母親に起されるってのもどうだろうな?

適当に母さんに返事をし、ハンガーに掛けてあった制服を装着した。

「んっ?」

足もとに何回か見たことのある手帳を発見した。

こっ・・・これは・・・俺の生徒手帳だ。

その生徒手帳には『織田中学校〈おだちゅうがっこう〉2年4組1番 池田 朝夜〈いけだ あさや〉』と書いてあった。これを映画館で見せると学生割引が与えられると言う、優れものだ。

「おっかしいなあ。何時もは制服の内ポケットに入れてあるはずなのに」

なんでか床に落ちてた。

俺は生徒手帳を制服の内ポケットに戻し、階段を降りた。

食卓にはどこにでも居る母親と、どこにでも居そうな父親が、息子と娘を追い越し朝食についていた。待っててくれても良いんじゃないかな?俺も自分の定位位置に付き食パンをかじり始めた。そういや、何で食パンは[食]と言う漢字が付いてるのだろうか。別にパンは食べられる為に作られてる訳であって、わざわざ食と付けた意味が分らん。そんな事言ったら、コッペパンだって食コッペパンに改名しなきゃいけなくなるし、チョココロネや、メロンパンだって同様だ。そんな食パンについての些細な疑問を抱いていると、姉貴がやってきた。この人は俺と同じ織田中の3年だ。一歳しか離れていない兄弟になる。名前は池田 由紀〈いけだ ゆき〉だ。

「お母さん!前から言ってるけど、パンは焼く前にバター付けてって言ってるでしょ!」

焼いたバターのとろけ具合が好きな姉貴。

「母さんは焼いた後にバター付けるのが楽しみの一つなの!」

くだらない趣味を豪語する母親。くだらんな。実にくだらん。

一応言っておくが俺は何も付けない派だ。パン本来の味を楽しんでいる。父親はご飯派。

「もうこんな時間か。言ってきます」

俺は姉貴と母のバター争いを尻目に家を出た。そろそろ、何時もの待ち合わせの時刻になる。昔懐かしの筒っぽいポストの所で何時も友達と待ち合わせしている。

そして、ポストが見えると友達の、乱埼 咲〈らんざき さく〉が健気に手を振っている。

俺は走って駆け寄った・・・と見せかけてのとび蹴り(この蹴りを学校じゃ、アニメキックや、仮面ライダーキック等と名づけられている)をくわらしてやった。な〜に。ほんの朝の挨拶程度だ。そこまでは痛くないはず。

「痛いやないか!何してくれてんねん!ボケ!」

関西弁が怒ってる。

「朝の挨拶だよ。そんなに怒ると奇麗な顔が台無しだぜ」

キモイ台詞を吐いてみた

「きもッ。そんな歯の浮くような台詞は恋人ができた時にでも使えや。俺は男やねんから、キモイだけやって・・・」

この野郎。皮肉か?自分は彼女が居るからって自慢なのか?畜生。俺も欲しいぜ。彼女。

学校へと足を運びながら、今日の朝の妄想の女の子について話した。こいつはそれなりに信用できる。こんな変な事を言っても馬鹿にされないと知ってるからこど、出来る相談だ。

普通は医者行きを進められてもおかしくないような気がする。

「病院行けや。精神科を進めるで」

my friendよ。信用してたのに・・・酷いや・・・泣いちゃうよ?

でもこれが、普通の反応か。

「でもあれかのぉ。アニメとかである、転校生フラグ。きっと今日にでもお前が妄想してた女の子が転校してきたりするんやないか?」

そこまで現実は甘くないだろうなぁ。その展開も望ましいけどさ。俺は平平凡凡に日常を謳歌して行きたいと思ってるんだよ。たいてい、そんな転校生が来たら不可解な事があると言う、アニメのお約束だ。俺の日常は遠い空へと消えてく。

そんな馬鹿丸出しの俺達が学校についた。なんかもう、予鈴が聞こえた。本鈴までは5分と言った所だ。まだ、十分に間に合う。俺等はゆ〜っくりと話しながら教室に入った。

楽しんでいただけたでしょうか?

定期的に更新して行くので、次を楽しみに待っててください。

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