出会い
好きだった──。
いつも五月蝿い秋葉原。
でも、静かな所もある…。
そんな所に住んでいる俺、荒川 未央。
俺は今、「冬美 雄」という人が好きだ。
もちろん、冬美さんは男だ。
俺は…男しか愛せない、なぜか…わからない。
と、思いながら本屋で冬美さんが書いたBL小説を立ち読みしている
女の子の視線が痛すぎる。
絶対変な目で見られている…。
まぁ、いいや…と思いながら、レジまでBL小説(計3冊)を持っていった。
店員が女の人だった…
「お、お買い上げ…あ、ありがとうゴザマ…ス…」
完全に引かれた…
「は、はい…。」
と言って素早く店から出た。
はぁ…とタメ息をつき、辺りを見まわす。
そして歩こうとした時…
ドンッ!!
誰かにぶつかったと同時にBL小説が飛んだ…。
「す、すみません!!」
俺はすぐに立ち上がって相手の様子を伺った。
どこかで見た事があるような顔だった。
「大丈夫だよ…あ、これ、君の本…?」
と言いながら相手は俺が買った本を渡した。
「す、すみません…ありがとうございます」
そう言ったら、相手はクスッと笑って、
「こちらこそ、俺の本を3冊も買ってくれてありがとうね」
と言った…。
そう、相手は冬美 雄だったのだ…。
「ふ、冬美 雄さん!?」
大声で言ってしまった…
女の子が一気に冬美さんを見た。
「おっと…君、大声で言っちゃダメだろ」
と言って冬美さんは俺を抱っこして人通りの少ない所に連れて行った。
「先程からすみません!」
と言って、「お、おろしてください…」と追加で言う。
「え?あぁ、ゴメンゴメン」
と言って下ろしてくれた。
本当はまだ抱っこされたかった。高校生の頃好きだった先輩だったから…(今も好きだが)
「あのさ」
と冬美さんが話しかけてきた、それだけでドキドキした…。
「は、はいっ!!」
冬美さんは俺を見て、またクスッと笑った。
「君さ…荒川 未央だよね?」
驚いた…冬美さんが俺の事を知っていた。
「そ、そうですけど…なんで…」
冬美さんには告白してない、話した事も無かったハズ…。
冬美さんは急に近づいてこう言った
「俺、未央の事が好きだったんだよ」
と、耳元で言われた。
「う、うそ…」
嬉しかった。けど、「好きだった」だから…。
「嘘じゃないよ」
嘘じゃないのは分かったが、前の事を今言われたって…。
「まぁ、今もだけどね」
と微笑みながら言われた。
「じょ、冗談はダメですよ…?」
と、俺はビクビクしながら言った。
「だから、冗談じゃねぇって」
と言って冬美さんは、俺の唇にキスをした。
俺は、恥ずかしすぎて逃げようとした
だが、冬美さんに抱きつかれた。
「や、やめてください…」
と言ったが…
「俺が告白してんだぞ…もちろん、yesだよな?」
と言われた…。
え、冬美さんって俺様系だっけ…?と思いながら
「は、はい…」
と答えてしまった…。
「よかった。じゃあ、一緒に住もうか」
唐突な言葉に頭がついていけない。
「い、いや…家は…その…」
とモジモジしながら言った…
「なら…俺が未央の隣に住む。これはいい?」
と言ってきた…まぁ、いいかな…と思った俺はバカかっ!と心の中で叱った。
「そ、それなら…別に…」
また、答えてしまった…。
「なら決定だ、今から引越しをする。住所を教えろ」
なにもかもが急すぎる…
「で、でも…空いてないですよ…」
空いてないのにOKした俺が悪い…
「なのにOKしたのか?」
さすがに相手は不機嫌になった
「す、すみません…なにかお詫びをしますから…」
相手は狙っていたようにニヤッと笑って…
「なら、俺と一緒に住め」
と言ってきた…
お詫びをします。とは言ったけど…
「そ、それは無理…!!」
なんだよ、俺…冬美さんの事好きだったのに…なんか…急に冷めたか…?
「へぇ、お詫びは?」
相手はイライラしている…ここでホントに無理だから…すみません。と断ったら…殴られる…。
「わ、わかりました…いいですよ…」
はぁ…ホントに自分はバカだ…。
「ありがとうな、じゃあ今から引越しな」
と言われて…
「あ、はい…」
としか言うしかなかった。
゜:。* ゜.続く゜:。* ゜.
どーもどーも、久しぶりです。
性変態!?は打ち切り?になりましたー。
ネタが全然出なくて…すみません!
まぁ、見てる人は少ないかも知れませんが…。
まだ、文化祭は終わっていません!!
すみません。゜(゜´Д`゜)゜。
でも、三連休と言うなのヤーツがあるので何話か出せます…!!恐らく(´nωn`)
出せなかったらすみません。゜(゜´Д`゜)゜。
では、登場人物を紹介します!!
冬美 雄
27歳 イケメンBL小説家。
荒川 未央
25歳 男好き 童顔がコンプレックス
輝把 慧牙
29歳 冬美と同じイケメン小説家((BL小説家ではない
ってな感じかな…?
そんな感じです!!
では、次回お会いしましょう
by.幽芭