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ロック・ザ・稲荷  作者: ひざ小僧
第8章 初恋
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告白


教室にてー


惠梨香ちゃんとレフティの周りに、女子が集まっている。


「レフちゃん、ライト君と栄勝君って、ほんと仲良くなったね」


「ライトは節操ないから、誰とでも基本、仲良くなるけどね。惠梨香ちゃん、最近、栄勝君変わったと思わない? 」


「そうね・・・ ライト君とつるみだしてから、明るくなった・・・ 友達も増えたし。なにより、よくおしゃべりするようになったよね」


「それだけ? かっこよくなったと思わない? 」


「え? そ、そっかな・・・ 」


ちょっと赤くなった? 脈はあるんじゃないかしら。ナイス! レフティ!


「そうだよー、惠梨香! 栄勝、チョー金持ちでしょ? 惠梨香がいらないなら、もらっていい? 」


「この間体育の時間の前に着替えているところみちゃったんだけど、腹筋割れてたの~❤ 運動もできるし。あと、頭もいいでしょ? 」


惠梨香ちゃんの取り巻きも騒ぐ。ちょっと前に比べ、えらく評価が上がったもんだ。着替えまでのぞくなんて、女子はませている。


「そ、そんなの関係ないからっ。恵美ちゃんもマリちゃんも、好きにしなよ! 」


ふむふむ。慌てる惠梨香ちゃん、意識してますねえ。環境はととのったようだ。さて、ここからどうやってくっつけるか?



(やしろ)に戻ったあたいとレフティとライト。作戦会議です。


ライト君、なんかいいアイデアない?


「えー、それこそロックちゃんが考えなよ! 大人なんだからさぁ」


あなたたちの方が子供たちの心がわかるでしょ? ここで原点に帰らなくては・・・ あたいらのミッションは、『両想い』達成なのよ。カレシカノジョなのよ。


「もうすぐ卒業よね、小学校。卒業記念に、男子女子で遊びに行く企画をすればいいんじゃない? 」


さすが冴えてる、レフティちゃん。それ、いいわ。で、どこ行くの?


「この年頃の少年少女の聖地といえば・・・ ネズミーランドでしょ! 」


やはり、そう来たか。あそこ、高いのよねぇ。お金どうするのよ。


「そこは、アルバイトして稼ぐほかないでしょ」


えええええ。あんたたちのために、バイトをするのぉ? うーん、あたいも行きたいなあ。みんなといっしょにわいわい、やりたいな。実体化しないで遊園地入ってもね、いまいちね。


「なんだ、そこにこだわってるのか。だったらさ、保護者としてついてくればいいじゃない。小学生だけで外出はよくないでしょ? 」


え!? いいの? うれしぃいいい! あたい、一度行ってみたかったんだ! わーい、わーい。楽しみだなっ。らんらんらららんらんらん♪


「子供みたいね」と首を振るレフティ。



そして、その日がやってきた。


「うっわぁああああ! ここがネズミーランドなのねっ! たのしいいいーー!! 」


「ロックちゃん、恥ずかしいからやめてよ」と小声でレフティがささやく。


あたいらは、栄勝君、惠梨香ちゃんはじめ、6年3組の仲間たち10人位を引率して、ネズミーランドにやってきた。


「さあ、今日一日、遊び倒すわよ!! イェーイ!! 」


全員がこぶしをあげて、「イェーイ!! 」


栄勝君が仕切りだし、


「はい! ボクとライトとサトシは、『くまんこペーさん』のファストパスをとりに行く! みんな、チケット渡して・・・。 残りのみんなは、『スペースファイター』に並びに行く! 」


仕切るねえ、栄勝君。リーダーの素質、あるんじゃね?


さてさて。


アトラクションの乗りもの、ペアの場合はなるべく、男女ペアになるように誘導した。毎回じゃ疑われるので、数回に一度、栄勝・惠梨香のペアになるように仕向けた。


「呪われた館」では、栄勝君と惠梨香ちゃんのペアでのライドが実現した。


お昼も、みんなで『トランプ館』でランチを食べた。


午後になって『宇宙山』や、『マイケルホー!』、『マンガ村』、『岩岩山鉄道』や『ツンデレラ城』などを楽しんだ。


ネズミーランドでうれしいのは、ポップコーンだったりするのよ。宇宙コーナーのソーダ味なんてのもあるけど、エスニックコーナーのカレー味のポップコーン、おいしいのよ~。


日も落ちてきて、そろそろお帰りの時間。


最後のアトラクションは、『ピタピタパン』。


栄勝君と惠梨香ちゃんのペアで乗ることになった。




かこん。小さな音をたて、栄勝と惠梨香を乗せたライドが出発した。




「あのさぁ、惠梨香・・・ 」


「え? なに? きゃ! みて、あれ、ロンドンの街並み? 」


「おれ、お前のこと好きなんだ」


「見て! あれって、妖精の・・・ なんて名前だっけ。ティンカー・・・ 」


「聞けよ! 俺と付き合ってくれない? 」


「・・・ え? 」


「付き合ってくれない? 」


「・・・ ごめん」


「そ、そうか。やっぱ、だめだよな・・・ 」


「あのね、栄勝君。私も、栄勝君のこと、嫌いじゃないの。・・・ でも、まだ、その・・・ 付き合うとか、付き合わないとか・・・ そういうこと、考えられないの。だって、私たち、まだ小学生だし。あ。すく中学生になるけど・・・


私ね、その・・・ 付き合うってこと、まじめに考えているの。軽く遊ぶとか、そういうのにしたくないの・・・。


そんなんでよかったら・・・ 栄勝君、あらためて、私たち、・・・と、友達にならない? 」


「お、おう! うれしいよ。中学になっても、友達で、いてくれよ」



これは後からレフティが惠梨香ちゃんから仕入れた話。


楽しいネズミーランドでの思い出も、このあたりでおしまいだ。


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