『死人』と呼ばれる彼女(仮) その3
その日の学校は終わり、俺は夕焼けに染まった道を歩いていた。
本当なら、もう少し早めに帰路につけたのだ。
しかし俺は、教室に入る日差しの暖かさに負けて寝てしまった。
(夜更ししたのが、響いたのか?)
そう思いながら、俺はあくびを噛み殺した。
携帯で音楽を聴きいているため、外の音は聞こえない。
(……また、眠くなってきたな……。)
耳に入る音楽が、良いリズムを刻み眠気を誘う。
しかし、ここは道路。
眠れるはずがない。
いや、寝ようとすれば寝れるだろう。
しかし、こんな所で寝る事はしたくない。
ポケットから音楽を耳に流している携帯を取り出し、インターネットに繋げる。
(何か良いネット小説は、ないかな……。)
ケータイの画面を見る。
そこには小説のタイトルが沢山並んでいた。
小説を読むことは、俺の趣味と言っても良い。
普通に著名人が書いた小説も読むし、オタクが読みそうなライトノベルも物語になっているものなら何でも読む。
俺の唯一の趣味と言って良いだろう。
(ん?)
沢山並ぶ小説のタイトルは、どれもアクセス数で並び方が変わる。
アクセス数が多いという事は、それほど人気があるという事だ。
俺はその中で一番上にある小説タイトル。
つまり、一番人気の小説を見た。
(この作品、何日間一番上にいるんだ?)
気のせいでなければ、昨日や一昨日も同じタイトルだったはずだ。
それほど面白いという事だろう。
俺はそう考え、携帯から道に目を向けた。
流石に永遠に、携帯を見ながら歩くことは危険すぎる。
「……あ。」
そして俺の目は、道の先にある本屋から出てくる彼女を映した。
さてさて、一日明けて投稿していますね……。
「ここまで続けるなら、もう連載しろよ。」的な感じは、よくわかります。
本当にすみません……。
暇なんですかね~、私……。
……いや、暇じゃないよ。
うん。
例のごとく、面白ければ感想を頂けると嬉しいです。
踏ん切り(?)が、つくとおもいます。