大好き
初めての短編です!
いつもと違う書き方をしたので分かりにくいところもあります。
どっちのほうが文章いいんだろう……。
では、どうぞ♪
大好き、だったよ……嘘じゃなかったの……
きっと君はそんなこと、知らないと思うけど。
いつか君に言ったことがあった。
私は君が好きだよ、って。 でも君は全然本気にしてくれなくて。
私も君との関係を壊したくなくて、ずっとこの想いを隠してた。 だけど時々伝えそうになる。 君に、知ってもらいたくて。
私達は今、私の家で寛いでいる。
私はホットココアを飲みながら君を観察する。 君はさっきから全然動こうとしない。 多分、小説を読んでいるから。 君は小説を読むとずっと小説を見て他のものを見ようとしない。
私が話しかけても、気付いてないのか反応の一つも見せない。
でも小説に夢中になってるから、君を観察することができる。
君の真剣な顔、私は好きだ。 稀にしか見せない、真剣な顔。 他の時にも君は真剣な顔するけど、それは勉強のとき、書類を見る時など、趣味じゃないときの顔。 でも小説を読んでいる時、小説の話をする時の顔は真剣で輝いていて、何よりも輝いている。
私は彼と友達だった。 彼を好きになったのは、彼が彼の家で好きな小説を読んでいて私も読んでみたけど難しくて、拗ねたような態度をとっていると彼は笑顔で私に、読みやすい小説をくれた。 拗ねたのは私なのに……。
私は君を観察するのをやめて、小説をとりだした。 君にもらった、宝物だ。 読んでいると君が、ぽつんと吐いた。
「それ、まだもってくれてたんだ」
「もちろんだよ。君がくれたんだから」
君はため息をついて、カップに手を伸ばす。 彼用のカップには、コーヒーが入っている。
「あのな……前から思ってたんだけどさ、俺のこと好きとかいう冗談はやめよーよ?」
「私が冗談で君に何回も好きだ、なんて言わないけどな」
私が少し本気に、でも明るい声で言うと彼はもう小説に目をむけていた。
少し残念に思いながらも私は君の肩にもたれかかり、小説を覗き込んだ。
「な、なんだよ?」
「照れてる?トマトみたいに真っ赤だよ」
彼は私から離れ、私に背を向ける。
彼は照れ隠しで顔を隠している。 君は照れると顔を隠すからすぐ分かる。 君の顔を覗き込むと苺のように、トマトみたいに真っ赤。 いつも元気な君だけど、たまに見せる拗ねた顔、照れた顔……全部、愛しい。
君に、伝えたい……。
「君に伝えたいことがあるんだ」
「な、なんだよ?真剣になって……」
君が振り向いてくれたから、今、言うね?
「あのね……大好きだよ」
「ま、またそんな冗談かよ?真剣な顔してそんな冗談言うなんてよ」
「本気だよ。この想いに嘘はないよ」
やっと言えた……冗談じゃなく、本気の言葉。
君は驚いたようで困惑していた。
「う、嬉しい……。俺もお前といるの、好きだったから」
君は私に微笑んでくれた。
何回も言葉にするのは恥ずかしいから心の中で言うね?
ー……君が大好き……ー
どうでしたか?
私はまだまだだと思います。
台詞が少ない……。
また短編を投稿しようと思います。
今度は男の子目線で、隣の席の子との恋愛にしますので♪