表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/8

8.予兆とダンジョン

 東京に戻ってから地震の発生状況を調べた。だが、この1か月のうちに震度3以上の地震が頻繁に発生しているというようなことはなかった。震度5以上の地震は最近では、先日の地震のみであった。先日の地震は東京練馬区の地下が震源で震度5強だったが、特に被害が大きいわけではなかったため、今ではニュースにもなっていない。

そうしていると、ニュース速報が流れた。九州鹿児島で地震が発生したようだ。震度5のようだ。何か、予感めいたものを感じて、鹿児島に向かうことにした。

 

 地震後であったが交通機関に影響はなく、鹿児島空港についてレンタカーを借りる。

震源地は南九州市川辺町付近、錦江台展望公園に向かう。町を一望できる場所だ。ここで検索と念じる。鹿児島湾の方に何か感じる。そのまま海の方向に下っていくと、山の斜面に洞窟のようなものがあった。これが、魔力なのか何か分からないが、この洞窟から異常な気配を感じる。

「間違いなく、ダンジョンだ。」

 迷いなく、ダンジョンに入っていく。1階層にはモンスターはいなかった。

お約束の階段を見つけ、下層に下りていく。索敵を使用しながら、探索を続けていると、モンスターの気配と人間の気配を感じる。

グギャ―!

ガンガン!どうだ!

どうやら戦闘中のようだ。近づいていくと、犬の顔をしたモンスターと少年が戦闘をしている。鑑定してみる。


鑑定結果

-----------------------------------------

名前 :-

年齢 :0

種族 :コボルト

LV :1

状態 :体力低下

LV :1

EXP(経験値):0

HP(体力) :15/60

MP(魔力) :10/10

ATK(攻撃力):15

DEF(防御力):10

AGI(素早さ):15

INT(知力):5

DEX(器用さ):5

LUK(運):5

武器:なし

防具:なし

スキル:なし

称号 :なし

-----------------------------------------

名前 :遠藤健人

年齢 :16

種族 :ヒューマン

LV :1

状態 :健康

LV :1

EXP(経験値):5

HP(体力) :110/110

MP(魔力) :50/50

ATK(攻撃力):17

DEF(防御力):16

AGI(素早さ):18

INT(知力):18

DEX(器用さ):17

LUK(運):20

武器:金属バット

防具:なし

スキル:鑑定、アイテムボックス

称号 :なし


 コボルトはゴブリンより若干ステータスが高いようだ。しかし、相手の少年がすでにレベルアップしてステータス上では優位にある。この戦いを見守ることとした。ものの2,3分で決着がついたので、声を掛けることにした。

「こんにちは。」

「誰だ。」

怪しさ満載で、「怪しい者ではありません。ところで、これはどういう状況ですか?」

さも何の知識がないように問いかけた。

「何か洞窟ができたみたいなので、中に入ってみたらモンスターがいたんだ。」

「なるほど。この洞窟は地震の後にできたものですか?」

「そうみたいだな。地震の前にはなかった。」

「ところで、レベルアップとかいう通知はありました。」

「あぁ~、そう言えば。」

「ステータスは確認しました?」

「えっ、ステータス!?何だこれは!」

そう声を出すと、少年の目の前にステータススクリーンが表示されたようで、驚きの声を上げる。

「ここは危ないので、よかったら、ここから出て話をしませんか?」

そう誘いダンジョンの外に出た。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ