289話「復讐王子⑮ 団体戦決着!!」
復活したフクダールはセイコをも撃破し、残り最後のユウを迎え撃つ!
この団体戦の決着はどうなるのか!? 必見!
「始め!」
明誠ユウ(威力値:6700) VS 武雄フクーダル(威力値:20000)
ユウは隊士服を着た、黒髪で前髪の触覚を二本垂らすイケメンだ。
最新武器のブッキーを手にすると長剣に変形。
「お互い残り一人……。悔いなく戦おう……」←キメ顔で!
「うむ」
ユウは「くおおおッ」と長剣を振るって幾重の軌跡でフクダールを斬り刻む!
鍛え抜かれた剣技が冴え渡って鋭い切れ味を誇る!
その絶え間のない剣戟の嵐にフクダールは動けない!?
ズババッズバッズババッズババババン!!
セイコの猛攻以上のスピードでの剣戟は回避の暇すら与えない!
二年生の中では一番バランスがよく、実質最強とも言える創作士!
「そんなものか……? ならば終わらせてやる!」←キメ顔で!
ユウは後方へ飛び、居合抜きのように剣を後方へ引いて構える! コオオオ……!
無駄のない構えから最大最速の“閃月”を放つ!
「ソードフラッシュ!!」
ザンッ!!
横薙ぎに振るった剣から斬撃が拡大して、離れた間合いにいるフクダールに直撃!
威力値にして10050!
アタッカーの創作士では基本となるメジャーな必殺技!
オーラやエーテルを剣に込めて、加速しつつ斬撃を拡大して放つ技ッ!
これが“閃月”なのだッ!!
(今更だが、実はナッセがスパークと称しているのも、この技の応用である)
「インフィニティ・ソードフラッシュッ!!」
ザザザザザザザザザンッ!!
なんと、更にユウは素早く“閃月”を連続で繰り出す事で、飛ぶ斬撃が嵐のように吹き荒れた!
威力値10050ほどの斬撃が連続でフクダールの全身を斬り刻んでいく!
これこそが中距離を制圧するほどの連撃技!
並みの創作士なら、なすすべなく輪切りにされて棺桶化必至!
それこそが二年生最強の創作士たるゆえんであるッ!!
二年生同士で対戦して全勝する事もあるほどだ!
シーク辺りに足元をすくわれる事もあるけど、一番安定した勝率を誇る!
これが明誠ユウという男なのだ────ッ!! (力説)
「終わったな……」←キメ顔で!
シュウウ、と煙幕とともに未だ仁王立ちするフクダール。
「なかなか痛いわ……」
「ほう! 多少は耐えたか!? さ、さすがだ……」←必死にキメ顔を維持!
でも内心「ヤッベーよ! コイツどんだけ硬いねん! どうすんだコレ!?」と焦りまくりである。
だが顔には出さない。
二年生最強格として振る舞う為に弱音を吐かず、顔にも出さない。
……でも正直心折れそう。だって全然効いてないんだもん。
「ならば最大最強の奥義を披露するしかあるまい。これを食らって立っていられたらお前を尊敬する」←キメ顔で!
「ほう!」
ユウは「くおおおおおッ!!」と全身からエーテルを噴き上げて、剣をかざす!
全身全霊エーテルを流し込んだ剣が輝いていく!?
それを思い切って大地まで振り下ろす!
「グランドソード・ビッグスラッシング!!」
ズガアアァァァンッ!!
斜め一閃に煌く軌跡が轟音を伴って炸裂!!
威力値13000はするであろう自慢の必殺技ァ!!
これも“閃月”の応用で、威力特化に調整されているぞ! しかし!
「グフフッ、なかなか効いたぞ」
「え、ウソん!?」ガーン! ←素w
フクダールの上半身に斜めの擦ったような痕。そこから煙がシュウウ……。
多少痛いとフクダールは思っていたようだ。
例えるなら竹刀でザリッと斬られた感じ。
「ではワシの番かな」
フクダールは戦斧を高々と振り上げていき、ユウはフッと笑って観念した。
本当は内心「ヤベーよ! ヤベーよ! 死ぬ死ぬ死ぬ!」とガクブル。
「……ここは勝ちを譲ってやろう。今回はな」←キメ顔で!
「狂王・痛恨撃砕ッ!!」
ズガンッ!!
思いっきり振り下ろした戦斧がユウを叩き斬ったッ!!
「ギエー!」
ドンと爆砕して棺桶化!
「フクダール二人目勝ち抜き!! これで二年生チームは全滅ッ!! リベンジクラッシャーズの勝ちですっ!! やっと終わったぁぁぁあー!!」
「うおおおおおっ!! やったああぁぁぁあっ!!」
ナーセ、モリオン、オガッサ、ドラゴーラは歓喜に満ちた笑顔で飛び上がったー!
両チーム並んで共に握手して、互いの健闘をたたえ合った。
握手したキュリアとユウはサッパリした笑顔で「対戦をありがとうございます」とキメた。
ミアクラは試合が終わるや否や、真っ先にいなくなってた。
『桜蓮シュレンザ』<ホォォォ~! シュシュシュ!
キュリアたちで円陣を組んで、これから帰ろうとしていた。
「ナーセ君」
シークが巨乳をプルンプルン揺らして呼び止めてきた?
オガッサとドラゴーラが「でへへ」と鼻下伸ばしているのを、キュリアは見ていた。
「あなたは光属性の創作士だから、光魔法は覚えておいた方がいいですよ」
と、ナーセは手とり足とり教えてもらった。
基本の三段階である『レヴ』『セントレヴ』『ホーリーレヴ』を覚えた!
「刀剣波を撃てるなら、これも教えておいた方がいいかも」
集中砲火と光の矢を連射する『レヴニードル・バラージ』と、上空へ光の矢を無数撃って降り注がせて範囲攻撃する『レヴニードル・シャインシャワー』と、光の矢を強化した光の槍を撃つ『レヴシャベリン』と、粉雪のように威力特化で散弾ばら撒く『レヴパウダー・タービュランス』を覚えた!
「技名は自分流に変えても構わないですよ」
「そんなにいいのかぞ?」
「あなたと戦った時に見せたスキルはごく一部。本当はもっと多い。戦う相手に合わせてスタイルを変えていくのが私の得意な戦い方だからね」
『桜蓮シュレンザ』<ホォォォ~! シュシュシュ!
シガレは「おいおい! 敵に教えるなんて何考えてる!」と食ってかかるが、シークにキッと睨まれて押し黙る。
なんか勝てない相手みたいに萎縮してるようだ。
威力値じゃ全然シガレの方が格上なのにな。
「シガレさんよりも強いのかぞ?」
「負けた事はないですね」
「ぐっ!」
きっぱり言い切る辺り、シークは相当強いらしい。
『桜蓮シュレンザ』<ホォォォ~! シュシュシュ!
「ありがとう! シークさん!」
「ふふ」
笑顔で手を振り合ってから、キュリアの元へ戻る。
なんかオガッサとドラゴーラは「くっそ~羨ましいぜ!」とか言ってた。
キュリアは察した。
本来のオカマサとドラゴリラはHO☆MOなのだが、オガッサとドラゴーラは普通に女好き。
つまりオリジナルは後天的に男色家になったという事……。
「まぁ、どうでもいいがな」
いろいろ軽く談笑した後、二年生に見送られて学院を出ると夕日になっていた……。
そんな時間かかってたんだな、と橙に滲んだ風景に耽る。
「みんなお疲れだったな……」
この団体戦で色々な経験を得た。
……おかげで課題が見えてきたのはありがたい。
キュリア自身も色々痛感していた。戦い方が雑で、むしろナーセの方が強い。だがそれは、後でなんとかすればいい。
疲れたしな。
「帰ろう」
「「「「はい!」」」」
キュリアたちはスッキリした気持ちで夕日の都会へ消えていった。




