288話「リベンジクラッシュ編 ⑭最後の砦!!」
キュリアたちが敗退してゲームセットになる所を、なぜか武雄フクダールが完全体となって復活してきたぞ?
なんか超サイ○人2みてーにスパークを迸らせている。
二年生もキュリアたちも驚くしかない。
「な……なぜだ……? なぜなんだ…………!?」
「葬式で燃えてしまったはずじゃ……!?」
「せやで! ありえへん!」
「あ、あの世から生き返ったのかぞ?」
二年生は「誰だアイツ?」と怪訝な顔しているぞ。
フクーダルは不敵な笑み。
「くっくっく……。驚いているようだな……。いいだろう教えてやる。この事はワシにとってもラッキーだった……」
そう言うとフクダールは自身のメガネを指差す。
「ワシのメガネと脳は連結されている……。それがワシの核を成すものだ……。これが破壊されない限り、このカラダは再生され続ける事ができるのだ……」
──回想シーン。
あの時、メガネを外してしまい目玉のみならず脳ミソまでもが頭からズルッと抜け出してしまった。
そうなるとカラダは動かなくなって、みんなから見れば死んだと思うしかない。
そのままカラダを葬式で燃やされてしまったのだ……。
なぜ生きていたかって?
実はベースとなるメガネごと脳ミソは飛行スキルを獲得して脱出して、火葬されずに済んだからだぞ。
その後でググググ……と力んで全身を再生できた。
再生できるという設定に気づくまでだいぶ時間はかかったがな。
正直いって再生できる事を計算したワケじゃない。ついウッカリだからな。本当に運が良かったのだ……。
──回想終わり。
「そしてワシは完全体に戻っただけに飽きたらず、威力値が20000になってパワーアップしたのだ! つまりより完璧になって帰ってくる事ができたのだ…………」
なんか復活の完全体○ルみてーにフクダールは不敵な笑みで告白しきったぞ。
なのでリベンジクラッシャーズのメンバーへおかえり!
リベンジクラッシャーズ!
『武雄フクーダル』NEW!
『小路ナーセ』✖
『和木モリオン』✖
『夕夏キュリア』✖
『真武ドラゴーラ』✖
『博士オガッサ』✖
「頼みます! フクダールさん!」
「フクダールさんで最後の砦だぞ!」
「頼もしいぜっ!」
「これは心強いやね」
ナーセ、モリオン、オガッサ、ドラゴーラは歓喜。
キュリアはフクダールが生きてくれた事の喜びを噛み締めていた。
「スマンな。こんな時に頼らせてしまってな」
「グフフッ! なぁに構わん」
ズンズンとフクダールは試合へ臨む。
(ちなみに超サ○ヤ人2みたいなスパークはギャグ演出なので無しw)
二年生としては、元々自分たちが多かったので無問題らしいぞ。
ユウはこのままだと小話編で自分の出番がなくなるから、嫌だったとしても受けざるを得ないのだ。影が更に薄くなっては困るからな。メタァ!
「面白い! あのフクダリウスさんのクローンだというからな」
乱華セイコ(威力値:8500) VS 武雄フクーダル(威力値:20000)
セイコは外部の事情を知らない為、突然の登場に少し驚いた。
「へぇ……面白いじゃねぇか!」
「かくかくじかじか、そういうワケで対戦をよろしくお願いする」
「オッケー! 歓迎するさ!」
セイコはエーテルを纏って、振りかざしたハンマーを赤く熱して突進!!
「レッド・フラワーワークスッ!!」
しかしフクダールはフクダリウスと同じような巨大な戦斧をかざして防ぐ。
まるでコンクリートにバットで叩くかのような強固な感覚に、セイコは驚いていく。
「おらあああああッ!!」
それでもセイコは俊敏に動き回って軽々とハンマーの連打をあちこちから繰り出すが、フクダールは戦斧でことごとく弾いていく。
後ろへ飛んで、道路をズザザザッと滑っていくセイコ。
まるで攻撃が通じないと焦りの汗をかく。
「そのハンマーでその敏捷性は相当なもの。二年生メンバーでは1と2を争う実力者と見受ける」
「へん! まだまだこれからよッ!!」
セイコは莫大なエーテルを全身から放射して「せあああああああッ!!」と気合いを入れ続ける。
「レインボー・フラワーカーニバル!!」
エーテルを纏いながら虹色に輝くハンマーを振りかざしたまま一直線に駆け出して加速を続ける!
徐々に道路が抉れていって飛沫を噴き上げ始めていく!
威力値が10000を超えるほどの必殺技だ!!
「受けてたとうッ!!」
フクダールは「うがあああああッ!!」と吠えると、全身の筋肉がメキメキ隆起していって三メートル強の大男に!
まるでフクダリウスそのものかと思える迫力!
それでもセイコは全身全霊のハンマーを振るう!!
「レインボー・フラワーカーニバルッ!!」←重複w
「狂王・痛恨破砕ッ!!」
ガゴンッ!!
フクダールの戦斧による横薙ぎ一閃がセイコをハンマーごと弾き飛ばす!!
ハンマーは粉々に、そしてセイコは「ぐわー!」と天高く舞って、遠くへ落下してズダァン!
しばししてドンと爆砕して棺桶化!
「い……一撃で……セイコがやられた……!?」
二年生もリベンジクラッシャーズも唖然……。
ユウは目を丸くして大きく口を開けて驚愕。
「フクダール一人目勝ち抜き!! これで二年生チームは残り一人だー!!」
とぼとぼとセイコ退場。
「……あたしら負けかと思うわ。ユウ頑張って」
そう言われてユウ引きつる……。
あんなクッソ強いとは思わなかった。
今更「後出しは反則だ!」とは言えない。ここで降参したら白い目で見られる。
「諦めるなよ。僕はどんな敵にも挫けたりしない……」←キメ顔で!
内心ガクブルではあるが、キリッとクールに歩んで試合に臨む。