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258話「土星大侵攻編② 渦魔王と六幹部登場!!」

渦魔王(ウズマキング)オビエンゾ』

 土星最大の軍事国家を統治している最高権力者であり、最強の男。

 周辺の惑星国家に戦争を繰り返していて、地球にも目を向けている。

 両目の金輪際(こんりんざい)填星眼(てんせいがん)の能力が(あなど)れない。

 ●第一能力:ズズズズズズズ!(時空間転移)

 ●第二能力:ズズズズズズズ!(空間切断)

 ●第三能力:ズズズズズズズ!(建築創造)

 ●第四能力:ズズズズズズズ!(物質出し入れ)

 威力値:770000


「カグイヤーン! ゼッチョーン! モモシリプル! イッスンハーゲハーゲ! ウラシバーカ! シバイシタイ!」


 渦魔王(ウズマキング)オビエンゾが呼ぶと、六人の幹部がズズズズズズズと馳せ参じた!


「「「「ハハッ! ここに!」」」」

「10年ぶりの全員集合だ……。各々万全でなにより」


『カグイヤーン』

 長身の女性で渦を巻くような着物。白い肌。額からはウザギの耳のような角を生やす。無表情。

 額に金輪際(こんりんざい)填星眼(てんせいがん)

 BL(ボーイズラブ)がめっちゃ大好きで鼻血流すほど。漫画も描く。

 小説を書いてはいるが書籍化できないのを日々嘆いている。

 他惑星からイケメンをさらって監禁しているヤベーヤツ。イケメンとか最高。逆ハーレムキボン。

 実は既婚者。夫は不明。

 自分の亜空間を6つも所有している。

 ●第一空間:お菓子やケーキ収納用。

 ●第二空間:レジャープール。

 ●第三空間:BL(ボーイズラブ)同人誌収納用。

 ●第四空間:漫画制作専用。

 ●第五空間:ゴミ捨て場。

 ●第六空間:さらったイケメンを監禁する部屋。

 威力値:380000


「わらわを呼ぶなバカ! 漫画制作で忙しいのだぞ」

「なんか言ったか?」

「……久しぶりでございますわ、と」




『ゼッチョーン』

 ウニョウニョ黒いスライム。(適当すぎだ!)

 舌に金輪際(こんりんざい)填星眼(てんせいがん)がある。

 陰口、告げ口、捏造、改竄、監視をネットでやる引きこもり。主に炎上商法。実はマザコン。

 ママであるカグイヤーンにも見捨てられそうで泣いている。

 口癖「労働者は敗北者」「しねバーカ」「クソが!」「ママー!」「おっぱい」

 弱すぎて戦力外。あくまで諜報キャラ。

 威力値:6000


「ウケケケケ! 配信するのもいいかー」

「遊びで侵略戦争するワケじゃないからな?」




『モモシリプル』

 チビで白い肌。生意気そうな顔をしている。両手に金輪際(こんりんざい)填星眼(てんせいがん)がある。

 最近額にも金輪際(こんりんざい)填星眼(てんせいがん)ができた。

 様々な種類の眼力ビームを撃つ。

 両手がアレなので、幼い頃から両足を使う生活をしているので足指が器用に動ける。

 他惑星の人間をズズズズと食べるカニバリズム主義者。ヤバい。

 威力値:435000


「こんな時期に呼ぶな、カスが!」チッ!

「ん?」

「久しぶりに戦争か。腕が鳴るわ」




『イッスンハーゲハーゲ』

 仏頂面の長身のハゲオッサン。口臭い。なぜかカグイヤーンを睨んでいる。

 左目だけ金輪際(こんりんざい)填星眼(てんせいがん)

 眼力で具現化した黄金ハンマーで対象を叩く事で、自分及び物質を縮小したり元に戻したりできる。叩く回数と叩く強さで調整可能。

 パワハラ、セクハラ、マタハラする傲慢な男。同僚や部下に蛇蝎のごとく嫌われている。なのでぼっち。

 アクアリウムが唯一の癒し。金魚が友だち。

 威力値:325000


「風俗行くところだったんだがな」

「そうか」




『ウラシバーカ』

 浦島太郎みたいなカッコしている。趣味は釣り。

 三つ目とも金輪際(こんりんざい)填星眼(てんせいがん)

 実は転売屋(テンバイヤー)。他惑星から人気商品を爆買いして高く売る迷惑なヤツ。

 亀や魚を虐待する動画を流していて絶賛炎上している。

 幹部の中で最弱だからか一番影が薄い。

 威力値:22200


「偉そうにしてんじゃねーよバーカ!」

「んん?」

「この私の力なら喜んで貸そう! ぜひご命令を!」




『シバイシタイ』

 鬼〇の刃のアレみたいに六つ目で、なんかカブトムシとかクワガタとかみてーな風貌している。

 神を自称する。

 無断欠勤の常習犯。女性の下着収集家。超がつくほどスケベ。

 六つある金輪際(こんりんざい)填星眼(てんせいがん)で複数の眼力を持つ。

 ●第一能力:女性の服を透過率20%までにスケスケできる。

 ●第二能力:女性の頭上で経験人数が見える。

 ●第三能力:女性全てを巨乳美人に見えるようにする。

 ●第四能力:女性の記憶からエッチした映像を記録媒体にコピーできる。

 ●第五能力:スカートが舞い上がる。

 ●第六能力:女性のボトムスを全てミニスカやブルマに見えるようにする。

 ●第七能力:自分の妄想を映像化して記録媒体にコピーできる。

 ●第八能力:目に見えるものをアニメ化させて見えるようにする。

 ●第九能力:出産時の過去から現在までの全てのラブホ部屋を観測できる。

 ●第十能力:無限に自家発電できる。(ただしせーしは有限)

 こんなに便利なエロ特化能力を持っているのに、他の惑星で下着ドロボーや痴漢をする常習犯。悪質で太陽系惑星指名手配されている。

 威力値:560000


「あー眠いっ!」

「悪いな」

「もう帰っていいですか?」

「ダメだ」

「えー……」




 全員、金輪際(こんりんざい)填星眼(てんせいがん)所有者の恐るべき集団だ。



「カグイヤーン!! 結婚結婚結婚結婚結婚結婚結婚結婚求婚求婚求婚球根求婚求婚求婚性交性交性交性交性交性交性交性交性交性交オラオラオラオラオラオラオラ!!」

「…………」


 こんな場で求婚するイッスンハーゲハーゲにカグイヤーンは顔を向けず素知らぬ顔。

 ゼッチョーンがウニョウニョ這って「ママー! おっぱい」と甘えるが、逆にハイヒールでキュッと踏まれる。だがマゾなので気持ちよさそう。


「ああ……癖になりそう……。もっと踏んで踏んで……」

「マザコンは邪魔だ。くらえスメハラブレス!」


 イッスンハーゲハーゲは顔を近づけてプパアァ~と(にご)った息を吐いた。

 その超絶悪臭にゼッチョーンは泡を吹いてビクンビクン痙攣(けいれん)しながら動かなくなる……。

 あまりにも臭いせいで死んだぞ。


「口くせぇんだよッ! カグイヤーンパーンチ!!」

「グポォ!!」


 息子を殺された怒り(?)を込めた拳がイッスンハーゲハーゲの腹を貫通し、血飛沫を背中から噴出。ハゲは儚く息絶えた。

 不機嫌なカグイヤーンに、オビエンゾは汗を垂らす……。



 仏頂面で佇むモモシリプルを、ウラシバーカは煽り始めた。


「両手と額の目だっせーw 恥ずかしくて表へ歩けねーわw バーカバーカw」


 そんなウラシバーカに、モモシリプルはムカついて両手を向ける。

 両の掌には金輪際(こんりんざい)填星眼(てんせいがん)があり、そこから強烈なハイメガビームをツインで放つ。


 チュド──────ン!!

「ギエー!」


 ウラシバーカ爆死す。


「敢えて言おう! 転売屋(テンバイヤー)はカスであると!」



 スッとシバイシタイは渦魔王(ウズマキング)の耳元へ呟く。


「あの、風邪気味なんで有給休暇いただけますかね?」

「有給休暇なんてあるか。つーか無断欠勤多いわ。ダメだ。働け」

「ガーン! 自殺するわ」


 拒否されてシバイシタイはショック受けたので自ら腹を切って血飛沫ぶちまけて死んだ。

 働くぐらいなら自殺する気概に、オビエンゾはドン引き。


「……開幕から四人死んで(いささ)か不安が(ぬぐ)えんが、この土星最強特級戦力に敗北はない」


 間を置いて自信なさげに「たぶん……?」とポツリ。




 そしてオビエンゾは後方へ振り返る。


「ギイイイイイイイイイイ……!!」


 頭上から何本もの長い葉を生やすタマネギみたいな巨大な怪獣が歯軋りで耳障りな音を立てていた。

 三つ目とも金輪際(こんりんざい)填星眼(てんせいがん)で、大きな口は無数の牙が生えている。

 六つの足がドスンドスン踏み鳴らし、振動を呼び起こす。

 歯軋りギイイイイ!


「いざとなれば土星の星獣も召喚しよう……! これで完全に地球は詰みだ!」



 フールニィが「振動や騒音で迷惑してたから、ちょうどいいかな」とボソッ。

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