241話「インドピース・最終決戦篇④ 二の舞ァ!!」
ダウートは、もはや手心なしの殲滅モードなので、殺意の影で表面を覆っており両目が赤く輝いているぞ!
大地を揺るがす威圧が荒々しさを増していく!!
ビリビリビリッ! オレもアクトもコンドリオンも身が竦みそうになる!
「お前らがァ……どう主張しようが関係ねェなァ…………!! ただ殲滅あるのみ!!」
あれだけ奥義級の最高威力をマトモに喰らわしたってのに化け物すぎる!
全然倒せる気がしねェ!!
如意棒をクルクル振り回し始めると、竜巻のように周囲の烈風が渦を描いていく!
「超絶大嵐に吹き荒れるほどに舞い狂え!! 如意金箍棒!!」
ダウートは如意棒を振るい、巨体で回転しながら豪快に踊っていく!
すると旋風が轟音と共に吹き荒れていって、足元の大地を砕いて破片を巻き込んで、天と地を繋ぐ巨大な竜巻が猛威を振るったぞ!!
周囲は台風のように烈風が広範囲にも吹き荒れていく!
「「「うわああああああああああああああああ!!!」」」
敵味方関係なく、場に居合わせている全ての人が巻き込まれていく!
泣き叫ぶ敵勢力! やるしかねぇと意気込む勢力! それぞれ動き出す!!
スピリアは両目を赤く輝かせ両手両足からオーラこもる鎖を放つ!
「十手指十足指・鎖縛天罰!!」
それらはダウートに巻きつくが、あっさりちぎれ飛んで呪縛すらさせてもらえない!
「喰らいやがれっ! 対象の動きを止める『刻縛眼』開眼ッ!!」
カイガンはみぞおちの大きな眼から輪状レーザーをパワワワと放つが、ダウートの覇気で弾かれて効かず!
「それはどうかな!? この瞬間! このカードを発動だZE!!」
リテムは【次元マジック】の魔法使い族を特殊召喚し、ダウートを効果で破壊が効かない!!
更に【爆破輪】でダウートを破壊が効かない!!
更に【天×】で効果を無効にして破壊する効果が効かない!!
更に【バトルダーメー】を手札から特殊召喚し攻撃を強制終了が効かない!!
更に【黒鳥-疾風のケール】でダウートの攻撃力・守備力を半減が効かない!!
更に【輝くバリア~リフレクトフォース】の攻撃反射が効かない!!
更に【太陽神ヲー】を特殊召喚し、ライフ払って墓地に送るが効かない!!
「なん………………だと……………………!!?」
さすがのリテムも『古代決闘』が通用せず、戦慄するしかない!
「ダメだァ~~~~!! 全く効かねェ~~~~!!」
「もう終わりだァ~~~~!!」
「みんな死ぬしかねェよ~~!!」
「逃げようにも逃げられねェ~~~~!!」
ぎゃああああああああああ!!!
モブは既に泣き顔絶望顔で頭を抱えるしかねェ!!
オレたち三人では手に負えないと察し、たまらず飛び出すマジンガたち!
「やはり敵わずとも束になってかかっていくしかあるまい!」
「チッ! やっぱりかーァ!!」
「そもそもさっきまで互角っぽいのが主人公補正だったねー!」
ジャオウはギッと真剣な顔を見せた!
「邪凶滅殺拳! 獄炎・八十頭黒龍装威!!」
上へ向かって黒龍をな、な、なんと八〇匹も放射────!?
大会の時で見せたのより4倍の数だァ!!
ドドドドドドドドドドドドッと一つの身に八十匹もの黒龍が吸収され、全身が破裂しそうなほどに軋み、ジャオウは口元から血を垂らす!
「コオオオ、消し飛べーッ!! 邪凶滅殺拳! 獄炎・二百頭黒龍翔破────ッ!!」
ジャオウは二百匹もの黒炎龍を無理して撃ち出す!!
マジンガが三日月の翼を備えるリングを模した総合剣を生成!!
「我が最終奥義!! サウザンドバリオン・ダイナミックZERO────ッ!!」
「百八十腕式・残影扇風剣ね────ッ!!」
阿修羅ソージが多腕で漆黒の剣を振るって黒い残像斬撃を乱射だ────!
昂ぶったカレンはエーテルを噴き上げて、大地を爆発させて巨大なハンマーを振るう!!
「ぎがあああああああ──ァッ!! おしつぶすハンマーァ!!」
「やるしかねぇのかよ────ッ!! ウォーター爆嵐ッ!!」
河童となったオオガは怒涛の大津波をドドドド────ッと放つ!!
「紅蓮奥義!! 灼熱爆裂の殴嵐撃ッッ!!!」
サマァツは凄まじい乱打を繰り返し、爆発球の嵐が旋風で荒れ狂う!
「やるしかないねェ……。『龍骸骨』ェ!」
ドラゴンゾンビとも言うべき巨大な竜の骸骨が吠え、眩い光線を吐き出す!
「萌えキュンキュン俺嫁極楽至極羽ばたき──────ッ!!」
フシュールは“LOVE”を胸いっぱいに図鑑を振り回す!
「黄雷奇剣流奥義・大爆雷飯綱────ッ!!!」
ラジュタは剣の切っ先から膨大な電撃による刀剣波を放つ!
「『天網羅衆剣』!! そして全身全霊の夢境嵐総劇だッ!」
ウェールザの周囲を回っていた全ての剣が嵐のように乱射された!
「辰昇武心流奥義! 宝龍天上天下疾駆ッ!!」
エーテ龍を纏ったタツサダが疾走して横薙ぎに剣を振るう!
マジンガたちや八武衆たちが繰り出す最高の技が一斉に放たれたァ──!!
しかし、ダウートの起こす台風レベルの竜巻が異常に肥大化していって、全てを吸い寄せて粉々に引き裂き、荒れ狂い続ける!
それを前に、いかなる技など有象無象の児戯でしかない!!
「うわああああああああああああああああああああ!!!!」
なすすべもなく誰もが敵味方関係なく竜巻に巻き込まれ、暴風に流されていく!
ひっそり無敵モードの不死鳥ヲーも散り散りに流されてリテム吐血! ドゥフッ!
その後も黒い稲光を迸らせて猛威を振るい続けていた!
「斧さえあれば……! いや、あってもムリだけどーっ!!」
「私の時空間魔法でも、これは……!」
オレはヤマミとリョーコの前へ瞬間移動し「攻撃無効化ッ!」と掌をかざす。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!
天地がひっくり返るかと思うほどの大地激震と超過旋風!
ダウートが繰り出す無差別破壊は天変地異レベル!
それはインド全土を滅茶苦茶に荒らしまわって轟音と共に蹂躙だァ!
山脈が粉々に、森林も剥がれ、湖も消し飛び、都市や町が吹き飛び、周囲の海が荒れに荒れた!
大陸大震撼!! 星獣なみの超威力ァ!!
ゴゴォ……ッ!!
まるで世界の終わりみたいに、上空が赤く灼熱に染まる……!