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177話「六界篇⑬ カード化ァ!?」

《受け取れ!! 千手(せんじゅ)()陰我応砲(いんがおうほう)!! 侵壊刺(おかえし)!!》


 千手王は不死鳥の翼を羽ばたかせてリゥテム及び【天竜神サン・オブ・フレア】へ体当たりする!

 その瞬間、リゥテムは「手札から発動DA!」とカードを展開!


 ズゴオオオオオオオオオオオオンッ!!


 黄金の灼熱が火柱となって噴き上げていく!

 大地をも揺るがし、天を衝いて燃え盛る火柱にスピリアも絶句!

 もはやどうする事もできないのか、と絶望さえした! しかし!!



「デコレーションフィールド! 攻撃無効化!!」


 なんと火柱が白い蝶々となってパラパラと分解するように舞い散っていった!?

「!!!?」

 千手王はその不可解な事象に目を丸くする。

 火柱が完全に分解されて、全てがあらわとなる。無事なリゥテムと【天竜神サン・オブ・フレア】と、もう一人!

 銀髪の美少年、たゆたうロング、背中に浮く六枚の羽。

 なんとナッセが現れていた!? ド ン!


「【フェアリーを呼ぶ笛】を発動し、【妖精王ナッセ】を特殊召喚したZE!」

《なんだとァ!?》


 リゥテムの発動したカードに千手王は驚かざるを得なかった。


【フェアリーを呼ぶ笛】魔法カード

 ①手札から「妖精」モンスターを1枚まで特殊召喚する。


【妖精王ナッセ】

 光属性・天使族・レベル10・決闘力300000

 召喚条件:【ナッセ】モンスター1体を生け贄に捧げる事で特殊召喚できる。

 能力:①自分フィールドに【ヤマミ】モンスターが存在する場合、手札から特殊召喚できる。②自分フィールドに【ヤマミ】モンスターが存在する場合、このカードの決闘力は倍になる。③1ターンに1度だけ発動できる。このカード以外のカードの効果及び戦闘ダメージをエンドフェイズまで無効化する。この効果は相手ターンにも発動できる。

 解説:数奇な人生を歩んだとされる男。異世界へ冒険する事を夢見る。妖精王に変身が可能で、戦闘力は三倍に跳ね上がる。また、数々の不思議な特殊能力を備える。


《いくらどんな強いモンスターを召喚しようとも無駄無駄ァ!! 千手(せんじゅ)()覇逐之域負(はちくのいきおい)!! 仏納召(ぶちのめし)!!》


 背中から千手による集中砲火の猛乱打を、一点へ向かって繰り出す!

 これが決まれば山脈に大穴を空けるぞァ!!


「オレのターン! 【妖精王ナッセ】で攻撃DA!! ギャラクシィ・シャインスパーク!!」


 煌びやかに星屑を散らし、生成された巨大な銀河の剣(ギャラクシィセイバー)が薙ぎ払われ、集中砲火の千手を斬り散らして千手王の脇にめり込む!


《そんなもの無駄無駄無駄無駄ァ……ガッ!》


 背中の千手及び衣服を木っ端微塵に散らしながら、その巨体が浮く!!

 これまで全く堪えなかったのに《ぎはあッ!!》と盛大に吐血し、なおも破片を散らしながら、向こうの地平線まで超高速ですっ飛んで行く!


 ドズウウウゥゥゥゥン!!


 砂塵の噴火を噴き上げたぞ。

 千手王のライフはガンガン砕け散っていってゼロになってドン!

 仰向けに倒れたまま白目の千手王でドン!


「なんで効いたアル~~~~!?」

「どんな攻撃も返し技に転化してしまったはずなのに!?」

「そのままアッサリ倒しちまったアル~~??」

「夢でも見てんのかアル~~~~!?」

「何故アルァ~~~~~~~~!?」


 餓鬼たちは目を飛び出させて驚きのリアクション。うわああああーる!


「妖精王だから!」ド ン!


 なんとカードのナッセが某海賊漫画風にそう言い張ったぞ!

 翼竜とナッセは、得意気なリゥテムのカードへ吸い込まれていった。

 なぜ実際の人間をカード化しているのかっTE? それはエジプトでナッセが寝落ちした時にDNAを採集してたからSA!

(タイミング的に『140話「闘札回廊編 ~邪悪の終末!」』だぞ)


 そして、千手王から宝石が飛び出してリゥテムの手に収まる。なんとカレー色の透明な宝石だ。

 なんと餓鬼道の『六道石(りくドォせき)』をゲット!!


 すると上空に渦が生まれてきて、それはリゥテム及びスピリアとカイガン、時間差でジャオウも吸い込んでしまう。ズポポポン!

 餓鬼たちはそれに乗っかかるように渦へ飛び立つがスペペペンと吐き出されてしまったぞ。

 そして渦は無情にも閉じてしまった……。


 途方に暮れる餓鬼たち。

 するとオアシスが視界に入ったので、我先にとすかさず走り出していった。しかし陽炎(かげろう)となって掻き消えて、餓鬼たちの欲求を空回りさせてしまう。

 そう、ずっとずっと延々にな……。


 転売屋(テンバイヤー)は一生そこにいろァ! ド ン!(完全に作者の私怨w)

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