175話「六界篇⑪ いざ決闘だァ!」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!
リゥテムは竜神モンスターに乗って、砂漠の上空を駆け抜けていたぞ!
グリフォンっぽい巨大で黄金の竜神だ!
まさに太陽をドラゴンにしたかのような風貌で、神々しい。
(ヲーって言ってはいけないZE!)
【天竜神サン・オブ・フレア(古代決闘ver)】
神属性・竜神族・レベル12・決闘力????
召喚条件:30個の【豆腐】を自分が食べる事で召喚可能。
能力:①このカードの決闘力は、このカードの召喚や効果で自分が食べた【豆腐】X100000,レベル+1! ②自分フィールドの【豆腐】を食べる事ができる。③ライフ10点を払って発動できる。相手モンスターを全て墓地に送る。④相手のカードの効果を受けない。⑤自分のライフを1点残すように払って発動できる。このターン、このカードの決闘力は払ったライフ1点X100000,レベル+1! ⑥相手モンスター全員分に続けて攻撃できる。⑦デスカウンターを無効化する。
解説:九大竜神が一神。太陽を統べる竜神。天地を照らす恵みの光。それは善なる者に祝福を与え、悪しき者に容赦のない灼熱を与える。
目の前にレアカードがあちこちあるが、近づくたびに陽炎のように消えていく!
それでもリゥテムは追う! 追う! 追う! それが決闘者の本能!
「レアカード収集! デッキ構築! デュエル開始だZE!!」
ド ン!
それを阻むように大勢の餓鬼が群がっていた。
「待て待て待てアル!! その竜神カードよこすアル!!」
「我のレアカードは我のものアル! お前のレアカードも我のものアル!!」
「欲しくば我々から高額で買い取れアル!」
「カードを賭けてデュエルするアル!! もっとも負けるのは貴様アル」
なんと無数の餓鬼が決闘盤を左腕にデュエル!
空を駆け抜けているリゥテムは敢えて「受けて立つZE!!」と真っ向勝負だァ!!
一斉に初手ドロー!!
「古代決闘!!」
「「「「札牌戦劇アル!!」」」」
ドドドドドドドドドドドドドドドド!!
「我は【中華万獣】を召喚アル!」
「我は【餃子】を4個出すアル!!」
「我々でフルボッコするアル!! 何もせずターンエンド!」←事故ったw
「【双節棍青龍】を召喚アル!」
「【中華調理師の調理】により【餃子】を8個出せるアル!」
「【餃子】を2個出し、それを生け贄に──、【紅玉眼朱雀】を召喚アル!!」
餓鬼が全員ターンエンドして、リゥテムが「オレのターン」と宣言する前に!
ニヤリと「次も我のターン!」とゲームルールを無視し始めたぞ! 違反だ!
リゥテムは一瞬見開いたが、なぜか腕を組んで仁王立ちしたまま。
「お前のターンは来ないアル! アハハハハハアル!」
「【中華万獣】を生け贄に【亀甲盾玄武】召喚アル!!」
「【餃子】を4個生け贄にして【猫目石白虎】を召喚アル!!」
なんと餓鬼たちの前に【双節棍青龍】【紅玉眼朱雀】【亀甲盾玄武】【猫目石白虎】が並んだぞ!!
全て決闘力五〇〇〇〇!!
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!
「ついに四神が揃ったアル!!」←また事故ったw
「【餃子】8個を生け贄に【四神無双撃】を発動するアル!!」
「この瞬間────! 四神は決闘力が四〇〇〇〇〇アル!!」
「死ねアル!!」
「攻撃!! 中華一番無双武乱撃アル────!!!」
四神は一斉に口から極太光線を撃ったァ!!
「これで勝ったアル!!」
勝ち誇り嘲笑う餓鬼。しかしリゥテムは「そいつはどうかな?」と不敵に笑む。
なんと天竜神サン・オブ・フレアが黄金の炎を纏って両翼を広げて、四神の光線を弾き散らしてしまったぞ!
「10点ライフを払った事で【天竜神サン・オブ・フレア】は無敵化して、あらゆる効果や攻撃を弾いてしまう盾となるZE!!」
「何!? そんなん聞いてねーアル!!!」
「カードのテキストに書いてなかったアル!!」
「こんなん倒せねーアル!!」
「最初っから無理ゲーだったアルァ!!」
餓鬼たちはびっくり仰天して焦りだす。うわあああああーる!!
「攻撃だZE! ゴッドDEフェニックス!!」
相手ターンなのにリゥテムは攻撃宣言だよい!
不死鳥となった【天竜神サン・オブ・フレア】は餓鬼全員に体当たりだよい!!
ズゴオオオオオオオオオオオオン!!
「「「「ぐわああああああああああーる!!!」」」」
灼熱に燃やされた餓鬼どもはライフがゼロになって、無数のカードをバサッと舞い散らせて消し炭と化したよい!
でもおかげで輪廻転生できるんだよよよい!
どこへ転生されるのかは木星のみぞ知るってヤツだZE!!
「レアカード求むZE! デュエル求むZE!! それが決闘者の宿命DA!」
リゥテムはレアカードを求めて無限に駆け抜けるのみ!
そんな折、背中を見せているでっかい千手王が地平線に見えてきた!
「一体どこのどいつが決闘しているんDA? 決闘魂が滾るZE!!」
ド ン!
召喚されたモンスターだと思い、リゥテムは本能のままに向かったZO!