・用語解説3
・用語解説3
アイテム類:作中に登場した物品で出番の多い物。
犠牲サプリ
生物の死体をミトラスが魔法で加工したもの。
最初は人間の死体だったが、その内数が減って動物の物に変わった。一粒で100の成長点が手に入る。並の人間一つで一粒だった。
ミトラス曰く、エリートに英才教育を施して、一日に50入るかどうか。つまりトップ層の約二日分。人生の格差が生々しい。
テレビ
お茶の間にあるテレビ。ミトラスが何をかしたおかげで、これを介してサチコは、レベルを上げられるようになった。
成長点を消費して、画面内のパネルを取得することで、サチコは強化されていく。
パネルの説明には、人を小馬鹿にしたようなものも有るが、どうしてそんな態度なのか、それはミトラスにも分からない。
成長点
正しくはアイテムではない。ゲーム的に言えば経験値とかスキルポイントとかいう奴である。日常の経験や、犠牲サプリの使用により増えていく。
一か月辺りの獲得点は3,000であり、サチコはその範囲で強化をやりくりしている。
鈴鹿 貴童丸
銘は鈴鹿。号は貴童丸。
天女の鈴鹿御前に仕えた伝説の剣、三明の剣が合体した姿。元々はサチコが修行相手として戦っていた、落ち武者から奪い取ったのを、ウルカが修復した物である。
遠い年月を経て復活した霊験あらたかな妖刀。
貴童丸は御前の息子、鬼童丸からのもじり。
闇属性のくせにアンデッドや闇属性に滅法強く、闇属性だから光と人間にも滅法強い。
御前の生まれ変わりである桜子でないと真の力は発揮できないが、どうやら意思はあるようで、名付け親であるサチコには、そこそこ力を貸してくれる。
一方ライバルであった騒速の剣は、ギミック満点のからくり斧になっていた。
叢雲
日本人ならご存知の神器。天叢雲の剣、草薙の剣とも。よく代替わりを起こすが、これは初代のほう。金色だけど金は使ってない。
旧校舎でのガシャドクロ戦を経て、サチコが手に入れ、天狗たちが修復、改良の後ミトラスの手に渡った。
水を操る力の他に、無尽蔵に力を吸収する特性があり、そのせいでミトラスは窮地に陥ることになった。
また自分の作り出した水のある所なら、時間を越えて移動できるという能力も持っている。
ミトラスはウルカとの修行で、この剣を使えるようになっており、サチコが時空警察に拉致されたときには、時空を切り裂いて追いかけるという、離れ業をやってのける。
体育の鎧
衣装部が悪ふざけで作った防具。
それが全ての始まりだった。
剣道着にやれラグビーだのやれホッケーだのと、スポーツ系の防具を詰め込んだのが第一世代。
ライダースーツや軍服をベースに、細々とした装飾で動き易さに特化したのが第二世代。
原点回帰で第一世代を強化し、更に複数の鎧を着込んだのが第三世代である。ちなみに第三世代はサチコが制作したものであり、七人ミサキ戦及びガシャドクロ戦にて大破、その役目を終えた。
金熊二千弐式改
バトウ社のロングセラーである猟銃『金熊二千弐式』を改良したもので、斎がホームセンターの福引きで当てた物。ボルトアクション式。
その後サチコ、南と持ち主を変え、最終的にサチコの手に戻った。南が未来技術で改良して後、地元のガンショップにてサチコ用に調整がなされた。一般的な猟銃よりも長大化しており、半インチの散弾が撃てるなど殺傷力過多。
斎は栄、桜子との三人がかりでこれを使用し、鎖骨にヒビが入って入院することになる。
カガセオベルト
ミトラスがウルカと共に用意したサチコの変身用ベルト、及び水瓶を模した二つの腕輪。三年生時のクリスマスプレゼントとして、彼が送った物。
魔物への変身とは別に、ヒーローっぽい変身をサチコにさせたかったミトラスの、渾身の力作。
当初の予定からは外れてしまったが、由緒ある古神『天津甕星』の加護を受けており、使うと海産物っぽい全身大鎧を装着する。
この状態でのみサチコは捨て身の必殺技『虎咆雷祥弾』が使用可能になる。
サチコの家
正確にはサチコの祖母の持ち家であり遺産、権利上は祖母の息子が持ち主であるが、遺言で売らないように言ってあるので、五年くらいは売れない。ただし競売にかけることは出来る。
サチコが卒業してもまだ一年半くらいは売れないはず。
祖母の遺影や仏壇は退かして、ミトラスの部屋として改装した。庭と門のある平屋の一階建てで、非常にこじんまりとしている。
家と見るには小さいが、二人で住むにはやや広い。そんな感じ。祖母の形見である簪と、ご祝儀袋は今もサチコの机の中にある。
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