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・キャラクター紹介2

 ここでの説明は本編終了時までの情報を元にしています。ネタバレを回避するためには、先に本編をお読みになることをお勧めします。



 キャラクター紹介2


 ミトラスの友だち


 現代でミトラスに出来た友だち。主にミトラスだけの交友関係であり、彼が自分にとっての少年でいられる、大切な存在である。そしていつしか、彼らのためにも身を引くようになる。



 西(にし)(ひかる)


 ミトラスの友人その一。活発なようで結構ナイーブな女の子。歴史改変を認識出来ている人間の一人で、図書館で調べ物をしているときに彼と出会う。


 初めはフィクションの知識により、自分が消えてしまうのではないかと、不安に思っていた。ミトラスとの探検によりそれが解消されてからは、日常生活に戻り、一般人として暮らしていくことになる。


 古本屋にいる不登校児の恭介が、苦手だけど好き。後に告白を受けてカップル成立となる。実はミトラスのことも好きだが、彼女は恭介を選んだ。


 行動力、包容力ともに優れているが、男の趣味には些か問題があるように見える。しかしどっちも彼女のおかげで、精神的には一段マシになったので、これはこれで良かったのかも知れない。


 何気にミトラスが普通の人間ではないと勘付いた辺り、結構よく見てるし考えている。


 小学生時代はボーイッシュだったが、中学に上がってからは女子っぽい服装も着るようになる。おでこが広く眩しい。ミトラスにとって二人目の大切な女性である。



 恭介きょうすけ


 ミトラスの友人その二。ものぐさでやる気がない男の子。苗字はとうとう明かされなかった。


 街角の古本屋『焚書堂』の自称若旦那。長く伸ばした髪と美しい肌の、女性と見間違うような美形である。ちなみに目は狐のように細い。


 学校へは行かず。いつも祖父の店で店番をしている。多趣味だが保護者の影響か、好みがやや古い。


 いい加減さや胡散臭さに憧れるお年頃。勉強面だけで言えば、学校に行く必要が無いくらいには優秀。


 日とは幼馴染で、自分を苦手と思いながらも、よく会いに来てくれるので、実はかなり前から彼女のことが好き。


 ミトラスと知り合ってからは、恭介は彼と日との三人でなら、遊びに行くことも増えた。その後は本当に危ない所で告白に成功し、日とは無事カップルになり、学校にも行くようになった。


 余談だがこれを切掛けに店も閉まりがちになり、ミトラスは二人から身を引くことを決心する。興味がなかったのか、こちらはミトラスの正体に気が付かなかった。



 その他のキャラクター


 愛同研の連盟部員たちや、それ以外の存在。その他のキャラと言うには主張やアクの強いやつら。



 東条(とうじょう)


 愛同研に連盟する『軍事部』の部長。一年生からなんやかんや出てる。これまで下の名前は不明だったが、卒業式で遂に判明した。


 最初は昭和系のお坊ちゃんという、どこか古臭さとイタさの漂う人物だったが、三年間の鍛錬と勉学の末、ハンサムなゴリラに進化した。


 堅苦しい態度をしているが、無責任で鬱陶しく偏りが酷いミリオタどもをまとめる苦労人である。


 斎から煙たがられ、危険視されたこともあったが、なんやかんや大きな戦いにも参加し、厄介事にも協力してくれたことから、信用を築き上げていく。


 サチコには結構悩み相談などもしており、彼女には珍しい男の友人である。



 蓮乗寺(れんじょうじ) 桜子(さくらこ):蓮乗寺/桜子/お嬢など


 愛同研に連盟する『オカルト部』の部長。ミトラス曰く『必ず生まれてくる人』に属する。


 しかし歴史改変の影響を受けたせいか、出自が変化しており、天女『鈴鹿御前』の生まれ変わりになる。そして血筋に天狗の血が混ざったせいか、後天的に天狗となる。羽根まで生える。


 二年生時には予知夢を画用紙に描いて、先のことを知らせる大役を果たした。


 サチコとは同期であり、秘密を知る間柄。お互いのレベルアップの経験を共有するなどして、終盤にはとてつもなく強力な存在になる。


 だがそんなことよりも大事なのは、サチコとミトラスのテコ入れをしようとし、つい行き過ぎてミトラスと肉体関係を持った挙句、相当きつい自滅をしたことである。


 この他にも迂闊な面や自分本位な点が目立ち、サチコは桜子を許しはしているものの、あまり信用しなくなった。このため彼女はギリギリ友だちにカウントされないことが多い。


 見た目は前髪で目が隠れた背の低い少女。羽根も生やせるが、ほとんど使わない。



 (じゅう)()晴美(はるみ)


 愛同研に連盟する『料理部』の三代目部長。何処にでもいる老け面の生徒、それがたまたま女子だったのがこの十字である。


 大仏、鬼瓦と人相に定評のある料理部において、彼女もまた例外ではなかった。


 仏像呼びされることもあるが、どちらかというお地蔵様である。そのくせ性格はおばちゃんのようにひん紛っており、そのくせ料理はべらぼうに美味いという難物。


 そんな彼女だが部員たちからの人望はそれなりにある模様。料理部が廃部になった際、尽力してもらったものの、サチコとは仲が悪い。



 風祭(かざまつり) (もえ)


 愛同研に連盟する『運動部』の初代部長。パイナップルみたいな髪形が特徴。


 小柄な体躯に似合わず元気いっぱいで死ぬほど強い。サチコと南の試合の立合人と解説をこなし、不良との抗争では防具有りとはいえ、銃弾を殴り返して骨折するなど、それくらい元気いっぱい。


 後輩の延清とは恋人同士で、性的にもかなり奔放な人物。卒業後は自衛隊に入ったらしいが、あまり真面目に勤めてはいないようだ。


 いつ取ったのか分からないサチコの歯形から、テンプレートを作って送った。



 延清(のぶきよ)風祭(かざまつり) 延清(のぶきよ)


 愛同研に連盟する『運動部』の二代目部長。前の部長の風祭とは恋人同士。


 卒業式で名前が判明した人物その二、なのだが彼の延清というのは苗字のはずだったので、どうしてそれが下の名前になったのか、新たな謎となってしまった。


 一年生時は子犬のような少年だったが、モリモリ成長して三年生では、立派なスポーツマンになっていた。


 好青年だが腕っぷしもかなり強く、柔道部が柔道であっさり負けるし、風祭とも戦えるくらいには強い。



 羽根尾(はねお) 風美(かざみ)

 (みどり) 砂張理(さはり)→ 羽根尾(はねお) 砂張理(さはり)


 愛同研に連盟する『衣装部』の初代部長と二代目部長。


 二人は女性同士ですが結婚しました。その際の式が、後輩たちに与えた影響は計り知れません。


 ドレスや招待客へ配った衣装は風美が、結婚指輪は砂張理が作っています。


 プライドが高くオシャレにストイックな風美と、朴訥で職人肌の砂張理は、学生時代から付き合っていたようです。


 卒業後は同性婚が認められている国へ渡り、あっさり日本国籍を手放して入籍、帰国後に挙式。また日本で生活して、日本人に戻るという計画を実行中です。


 風美は力強く、燃える様な美人で、砂張理は物静かで風雅な美人です。



 ウルカ爺さん:ウルカ爺さん/爺やなど


 海外出身の偉くて強い天狗の爺さん。どっしりとした体に赤ら顔で、これぞ天狗といった出で立ち。


 鈴鹿御前の付き人みたいなものだったらしく、その生まれ変わりである桜子の爺やをやっている。


 異世界にいた妖狐のシノさんとは仲間だった。ミトラスとサチコも修行や装備面で、非常にお世話になっており、桜子が大目に見られているのも、彼による所が大きい。


 ロマンスに関しては、自分の意気地の無さから悲しい結果に終わっているが、そんなことよりこの人は、桜子を止めるということを覚えたほうがいい。



 カルラ爺さん:カルラ爺さん/カルラ様など


 天狗の一番偉い人。白くて立派なお髭に痩せ細った身体で、これもまた天狗らしい見た目をしている。


 歴史改変を巡る、未来世界との攻防の折に、ウルカ爺さんが助っ人として呼んだ人。いまいち活躍していないが、活躍した天狗は彼の部下なので、彼の活躍と言えなくもない。


 実は桜子よりもサチコのほうが好み。



 校長


 米神高等学校旧校舎に出る幽霊。大昔に色々あって、出稼ぎ労働者を暗殺していた場所が旧校舎で、この人もまたそれに加担していた。


 最後は自分も用済みとなり始末されてしまったが、卒業式をやりたいという未練から、成仏できずにいた。


 彼と旧校舎を巡る物語は、概ね一年生と三年生の夏だけだが、決着はサチコの卒業後という、機会は少ないが長い付き合いになる。


 最後は無人の体育館で、サチコに卒業式をさせてもらい成仏した。背広姿に皮のコートがトレードマーク。



 サチコの家族


 この世界には当然といえば当然だが、サチコの肉親がいる。血が繋がっているだけで、それも後々で断たれて、いよいよ本当の他人になる。


 家庭が空中分解するまで、彼女は家族を好きでいたかったが、家族は誰も彼らのことを好きではなかった。


 腹違いの妹だけが、そうとは知らず助けられ、完全に赤の他人である姉に懐いた。後年一人で会いに来たが、彼女は何も教えず、そっと通り過ぎることにした。


 ささやかな思い出として、埋もれて消えていくことを選んだのである。


 そして少女は変わらず、何も知らないまま、今日も家族と幸せな日々を過ごしている。妹の名は祥子(しょうこ)。誰かと同じ名前をしていた。



 マックス石塚:マックス


 前作から続投の異世界転生者にして、歴史改変の首謀者。外見は無造作風の黒い短髪に、中肉中背。


 時間移動という強力極まる能力を持ちながら、転生前の自分の自殺を止めようと、必死になっていた悲しい人。


 彼がどれだけの歴史的な出来事を改変し、多くの運命を揺さぶったのか知る由もないが、それらは全て徒労で終わるはずだった。


 しかしながら、ひょっこり異世界からやって来た二人組が、彼の努力の実を結ぶことで物語は始まってしまう。


 結論から言えば彼の目的は果たされ、歴史改変はそのままで、しかし彼の記憶は一部が消え、改竄され、歴史を繰り返すこととなる。


 他の転生者たちの命を救い、また別の人間の人生を狂わせて、何より彼の転生自体は、無かったことにならない。この事件の顛末が、果たして良かったのか、それは誰にも決められない。

誤字脱字を修正しました。

文章と行間を修正しました。

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