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神秘のエルデ  作者: 寝起き
8/9

貿易街ドラド

此処は貿易街ドラド。

世界中の金と欲が渦巻く巨大な貿易街。

この街では毎日何億ゴールドも動いている。

私の名はシャル。

この町で冒険者兼盗賊をやっているわ。

先日街の酒場で酔った守備兵が興味深い話を耳にした。

酒場の喧騒に紛れて聞き取れたのは『上物が手に入った』『悦ノ国の産物』『当分は夜の楽しみに事欠かない』『下手な宝石よりよっぽど価値が有る』。

守備兵が検閲の為に預かった商品等を不当に横領しているという話はよく耳にする。

恐らくその話だろう。

街の安全と幸せを願うべき守備兵としてあるまじき行為だわ!

私が回収して経済の流れに戻してあげないと!!


そして夜明け直前。

シャルは壁と目と鼻の先にある守備隊の宿舎の鍵をピッキングしていた。


シャルは1週間此処の守備兵の行動を観察していた。

それによって得たデータに寄ると此処の夜勤の兵士は3組に分かれて代わる代わる壁の警戒に当たっている。

そして1組は仮眠を取り、1組は次の交代の為に起きて談笑しており、残りの1組は壁に登り警戒に当たっているという事まで突き止めた。

しかし午前5時は日勤の兵士との交代間際。

交代の為に起きている兵士もおらず宿舎は無防備になる。

狙うなら此処。


ガチャッと音がして扉が空いた。

かなり旧式の鍵で1分と掛からず解錠した。

中を見ると明かりが殆ど付いておらず、人が行動している気配は無い。


計画通りね。

金目の物は何処かしら…日勤の兵士が来るまでに終わらせてたいのだけど…


室内を足音を立てずに散策していると『没収物倉庫』と書かれたドアプレートが上に取り付けられた扉を発見した。

中には違法なマジックアイテムや、麻薬、武器などが置かれている。

その部屋の奥に一際目立つ金庫がドンッと置かれていた。


きっとコレね!!

かなり頑丈そう…もしかして冬ノ国産?

ダイヤル式ね、普通の盗賊なら諦めるレベルだけどエクストラスキル『解錠匠』を持つ私なら朝飯前ね。


シャルは耳をダイヤルに当てながら回していく。

ダイヤルから発する僅かな音を頼りに番号を当てていくのだ。

シャルは7桁のダイヤルを3分で解錠した。


フッ、我ながら良いタイムね。

これでパーティーメンバーを雇う金が手に入るわ。


そう思いながら金庫の扉を開けると中には一冊の本が入っていた。


この薄い本にこれだけ厳重なセキュリティーを用意したの?

魔術書か何かかしら…


シャルは本を手に取りパラパラとめくって読んでみる事にした。


なになに…『俺とエリーゼは獣の様に息を荒げながら床に転げ込んだ。雨に濡れた彼女の白い素肌を見たその時から俺の理性は崩壊寸前だったのだ。エリーゼのナカが俺のナニを締めてナニかピクッ…ピクッ…と震え、***が**を*****して*****************………』


「ッて、コレッ、エロ本じゃねえかァァ!!!」


シャルは自分が1週間も掛けて求めた物がが唯のエロ本であった事への落胆と怒りのあまり絶叫してしまった。


「!? 何だ今の声は!!」

「オイッ!ペドロ起きろ!!宿舎の中に侵入者だ!」

「守備兵の宿舎に泥棒とは舐めた野郎だ!八つ裂きにしてやる!!」


宿舎の中が途端に騒がしくなり遠くから足音が近づいでくる。


しまった!!やらかした!!

私とした事が思わず叫んでしまった。

クソッ!恐らくもう出口は塞がれてる。

まさかこんなふざけた事で捕まるなんて!!


まさに万事休すであった。

足音がもう直ぐ其処まで来ている。

シャルが諦めて投降しようとしたその時。

壁の方で轟音が響いた。


「うおッ!何の音だ?」

「まさか何処かの国が攻めて来たのか?」

「緊急の鐘が鳴ってるぞ!!こうしちゃいられねぇ!全員今すぐ壁に向かうぞ!」


守備兵達は慌てて宿舎を飛び出して行き、奇跡的にシャルは難を逃れたのだった。

その後シャルはコレを好機とばかりにもぬけの殻となった宿舎の金目の物を袋に詰めて後にした。

そして、外に出ると驚きの光景を目にした。

壁の門に大穴が空いているのだ。

そしてその付近で3人の人影が大勢の警備兵に捕まり喚いているのが見えた。


「てめえらが壊せるもんなら壊してみろっておちょくったからだろうが!!」

「さっさと壁の上から小便かけられたお返しだ」

「あの2人に一発殴らせろ」


あの3人組が大穴を開けたの?

あの分厚い門を?

これは……




「自分は貴方達の取り調べを行うゴウトだ。調書を書くからこれから私がする質問にしっかりと答えてくれ」


そう中年で小鼻が異常に赤い守備兵が言った。

ノイドは守備兵の詰所にて取り調べを受けていた。

3人共現在は同所にて留置所に入れられている。


「はぁ………」

「先ずは、君達3人の出身は?」

「俺とアイトはこの壁の直ぐ裏にある夜泣きの森の中に有るルテニ村の出身です。ピリルは……よく分からないです」

「ルテニ村?そんな村聞いた事が無いぞ。そもそも君の言う夜泣きの森とは何の事だ?壁の裏に有るのは『竜翼の森』だ」


ゴウトは小首を傾げてそう言った。

どうやら此処の人間は夜泣きの森を竜翼の森と呼んでいる様だ。

それにルテニ村の事も知らない様子。


「俺達の村では夜泣きの森と呼んでいただけの話です」

「ふむ、森の中に集落が有るなど聞いた事が無いが…まあ良い。では、此処へは何をしに?」

「……何か…職を探しに…」


自分達の此処へ来た目的を正直に言うのは得策ではない。

とにかく此処を早く出られるような受け答えをするべきだろう。


「入街許可証も無しにか?」

「出身がかなりの田舎なもので…社会常識が成ってなくて申し訳ない」


ゴウトは府に落ちない表情のままだった,。


「…じゃあ、門に大穴開けた事に付いて説明してくれるか?」

「アレは………」


〜遡る事1日〜


師匠達から別れて2日後、3人はとうとう森を抜けてこの貿易街ドラド付近に到達した。


「おいッ!ノイドッ!ピリルッ!やっとドラドの防壁が見えて来たぞ!!」

「アレが…俺達の村とは大違いだな…」

「すごい…」


3人は初めて目にする巨大な壁に圧倒された。

初めて夜泣きの森に踏み入った時の感動とはまた違った何かに心は高まる。


「でもアレ、門閉まってないか?」

「夜だからかな?取り敢えずもう少し近づいて様子を見てみよう」


3人は数分で壁の目の前に到着した。

やはり壁は硬く閉ざされている。

試しに両手で押してみたがびくともしない。


「ダメだ、完全に閉まってる。ハアッ…今夜も野宿かな」

「久しぶりにベットで寝れると思ったんだがな…」


ふと後ろに居るピリルを見ると壁の上を見上げていた。


「どうしたピリル?」

「なあ……壁の上から声が聞こえないか?」


ふと上を見上げると壁の上の明かりが見えた。

そして賑やかな喋り声が聞こえる。


「おーーーいッ!!誰か居ませんかーーッ!!」


アイトが突然叫んだ。


「おいッ!アイトッ!!」

「上に人がいるんならそいつらに開けてもらえば良いだろ?」


すると壁の上からランプを持った2人の守備兵が顔を出した。


「誰だぁ?こんな夜中に叫んでる奴は?」

「おいおいコッチは森側だぜぇ?日中でも殆ど出入りが無えんだ…夜に誰かいる筈無いだろ?」


2人の守備兵は鎧を付けておらず、腰にブラリと剣を刺していた。

顔は赤らみ声も上ずっているので恐らく酒が入っているのだろう。

アイトは持っていたランプを振りながら叫んだ。


「俺達は此処にいるぞォーー!オッサン達この門開けてくれェ!!」

「んおッ?本当に誰か居やがるな…」


壁の上の男達はやっと3人に気づいたようで大声で3人に話しかけて来た。


「お前ッ達そこでなぁにやってんだぁ?」

「俺達今森を抜けて来た所なんだよォッ!!ヘトヘトだからとっとと此処空けてくれッ!!」

「ああ?お前ら冒険者か!道にでも迷ってたのかぁ?あぁ?だがな、此処は開けてやんねぇよお!開門すんのは日の出から日没までって決まってるんでなぁ!残念だったな!今夜はどっかで野宿して日が昇んの待ってろッ!!ダハハハハッ!!」


そう言って2人の守備兵は手を叩きながら笑った。

酒が入って上機嫌の様だ。


「ケチな事言ってないで此処開けてくれよ!どうせアンタ達暇だろ?」

「俺達は酒飲むので忙しいんだよぉ!ダハハハハッ!」

「如何しても入りたいなら門に穴でも開けるんだな!グハハハッ!!」


どうやら開ける気は無い様だ。

せっかく着いたのだが街に入れるのは明日以降となりそうだった。


「ノイドどうする?」

「どうしようも無いだろ。今夜は諦めて野宿だな…」

「なら、この付近で焚き火をするか…」


3人が諦めて野宿の準備に取り掛かろうとした時。


「おめえらいつまで其処に突っ立ってんだぁ!!とっとと立ち去りやがれぇ!!もう容赦しねえぞ!!俺の聖水で追っ払ってやる!!」


3人の頭上に生温かい液体が降ってきた。

手で触りそして匂いを嗅ぐ。

きついアンモニア臭、小便だった。


「グフッ!お前最高!!」

「ダハッ!!タップリ水分補給しといたから大量にでたわぁ」

「しかも真っ黄色じゃねえか!!」


そう言って2人の守備兵は腹を抱えて馬鹿笑いをした。


「ノイド…壁に穴、開けれるか?」

「ああ…あのクソ守備兵共唯じゃおかねえ。生まれた事を後悔させてやる…」

「………殺す」


ノイドは尋常じゃない速さで魔法陣を構築して魔力を込める。


『レッドバレット』


瞬間壁全体に衝撃が走り、紅の閃光が煌めいた。

内臓に響く様な轟音と共に門の一部が吹き飛び大穴が空いた。

壁の上に居た2人組の守備兵は状況を理解出来ずに暫く思考停止。

しかし数秒後、何が起こったか理解して慌てて緊急事態の鐘を鳴らした。


「きッ、緊急事態!!緊急事態!!防壁にッ…防壁に穴があァァッ!!」


暫くすると大量の守備兵が押し寄せて来て3人は取り押さえられ現在に至るのであった。




「ほう……概ね他の守備兵が言っていた事と一致する。所でだ…君は壁の破壊行為がどのような罪に問われるか知っているかね?」

「…いえ」

「ふむ…この街の自治法によれば、壁に許可なく登れば罰金10万ゴールド。壁の破損は20年以下の懲役。そして壁への破壊行為。今回の君達が当てはまるのはコレだ。コレは……良くて無期懲役、大抵は死刑だ」

「はあ!?」

「当然だろう?この壁のは魔物から街を守り、他国の干渉を退け、此処の自治を維持する要だ。この街でトップクラスに重要な建物と言っても差し支え無い。それに君達はあろう事か大穴を開けたんだよ」


ノイドは何も言えず呆然とした。

小便をかけられてカッとなってやった行為によってこれ程の罪に問われるとは思っていなかったのだ。


「……しかしな。今回の件はウチの若手が酔って君達に小便をかけたのも原因である。警備の任務中に酒を飲み、警戒を疎かにした事もかなりの重罪に当たる。そして君達が簡単に壁に大穴を開けられたのも理由がある。実は我々は壁のメンテナンスや補修の為の予算を酒や食事に使って壁はボロボロの状態だったのだ」


なる程、これで合点がいった。

これだけ巨大な街の防壁にしては脆すぎると思ったのだ。


「この件を表沙汰にすれば我々も唯では済まされないのだよ……よってだ」


ゴウトはまあ乗り出して耳打ちした。


「この件を我々でもみ消そうと思う」


ゴウトは悪そうな薄笑いを浮かべて話を進める。


「壁に穴が空いたのは壁の補修の時に発生した事故という事にする。君達に失礼を働いた2人が魔道具の使用法を間違えて爆破が起きた事にする。それならばあの2人を減給させて暫く謹慎させれば事は治る。どうだい?」


向こうからこの件を揉み消してくれるとは意外だったが願ったり叶ったりだ。

まさか守備兵の腐敗に感謝する日が来ようとは。


「はいッ!それでお願いします」

「うむ、君が聞き分けが良くて助かった。分かっているとは思うが君達3人共この件に関しては口外禁止だぞ?」

「分かってます。……て事はもう此処から出られるんですか?」

「ん?いやッ、そうはいかない。君達は不法侵入に当たるから3万ゴールドの保釈金を支払って、身元引き受け人が現れないと出れないな」

「えッ?」



「って事らしい」

「はあッ!?俺達3万ゴールドなんて大金持って無いし、身元引き受け人になってくれる人の当ても無いぞ?」

「終わったな」


取り調べが終わったノイドはアイトとピリルが待つ雑居房に戻っていた。


「保釈金払えず、身元引き受け人も現れなかったら俺達どうなるんだ?」

「街の外に放り出される」

「何だよそれ!!やっと此処まで来て追い出されて堪るかよ!」

「でも金の当ても、人の当ても無いならどうしようも無い」

「そうだけどよぉぉ」


3人が半ば諦めムードになっていた時鉄格子を叩く音がした。


「おいッ!!お前達の知り合いが面会に来てるぞ!!」


どうやら守備兵が3人に知り合いを名乗る人物から面会の要請があった事を伝えているらしい。


「知り合い?誰かこの街に知り合いいんのか?」

「俺もノイドもいる訳無いだろ。ピリル、お前の知り合いか?」

「僕も知り合いは居ない」

「じゃあまさか師匠が?」

「有り得ない。アイツらは両方指名手配されてる。こんな所来れる筈が無い」

「そっか……すみませんッ!!面会しに来たのどんな奴ですかッ!!」

「赤髪の女性だッ!!」

「「「女性ッ!?」」」



〜面会室に向かう道の途中〜

「本当に誰の知り合いでも無いのかよ」

「少なくとも俺の知り合いに赤髪は居ない」

「僕は女性に合った事が無い」


3人がコソコソ喋っている内に面会室に到着した。


「面会は15分。それ以状態話していれば強制的に退出させる」


守備兵が面会時間を指示した後面会室の扉が開かれた。

ガラス越しにその女性が座っていた。

神は赤色でポニーテール。黒っぽいノースリーブパーカーを前を開けた状態で羽織り、その隙間から控えめな胸を覆う赤色のビキニが見える。


「あッ!!そうそう!アンタ達よ!!やっぱり此処に捕えられていたのね!読み通りだわ!!」


赤髪の女性は興奮で頬を赤らめながら叫んだ。


「おい、アッチは俺達の事知ってるみたいだぞ。誰か思い出したか?」

「ダメだ、記憶に擦りもしない」


3人が戸惑っていると。


「アンタ達よね。壁にあの大穴開けたの」

「はッ!?お前何処でそれを」


此処の守備兵とノイド達以外がこの件を知っているのは大問題だ。

世間に知り渡ればこの件を揉み消せなくなる。


「安心して。私はシャル。偶々あの場に居合わせただけだからバラす気は無いわ。周りに人は居なかったから恐らく知ってるのは私だけね。話題になって無いって事は守備兵達が自分達の不祥事を揉み消す為に無かった事にしたからかしら。アンタ達も唯の不法侵入者って事になってるし」

「……何が目的だ」

「そうね………アンタ達保釈金と身元引き受け人が居なくて此処出れないんでしょ?なら、私が払ってあげて引き受け人になってあげようか?唯……ちょっとした条件はあるけど」

「俺達の身元引き受け人?見ず知らずの俺達のか?何の為に?」


今の3人にとって身元引き受け人と保釈金は喉から手が出る程欲しい。

しかし、身元引き受け人になる手間も、保釈金もかなりのモノだ。

シャルと名乗る女の真意が全く読めない。


「条件が有るって言ったでしょ?」

「そうだったな。で、条件とは?」

「条件はシンプル。私とアンタ達でパーティー組んでよ」

「パーティーを組む?アンタと?それだけで良いのか?」

「ええ、私はあの壁に大穴を開けたアンタ達の腕を買ってんの。私とパーティーを組んでダンジョンを一つ攻略する。それが条件よ」


3人はガラスから一旦離れて小声で話し合う。


「どう思う?」

「外に放り出されるよりあの女とパーティー組む方がマシじゃないか」

「奴隷契約じゃないんだ。なんなら外に出たらパーティー契約を破棄すれば良い」

「いやッ、でもさぁ……」


〜2分後〜


「話は纏まった?」

「本当に身元引き受け人なって、保釈金を用意してくれるんだな?」

「ええ、嘘ならわざわざこんな所まで来ないわ」

「それもそうだな。なら俺達も保釈後アンタのパーティーに入る事を約束する。……こんな口約束で良いのか?」

「オッケー、問題無いわ。コッチは壁の大穴事件の真相っていう保険も持ってるし」


なる程、遠回しに約束を破れば壁の大穴の犯人が俺達である事を言いふらすと脅している訳か。

以外と頭が切れるようだ。

その時面会室に守備兵が入って来た。


「面会時間終了だ。速やかに部屋を退出しろ」


こうして3人は部屋を出されて面会は終了。

あの女、シャルの目的はいまいち分からないが、街から放り出される覚悟を決めていた3人にとって良い事しか無い話であった。



〜翌日〜


「お前達ッ!保釈金が全額納められ、身元引き受け人手続きが終了した!よってお前達を釈放するッ!今後はこの街での問題行動はお前達と身元引き受け人の両方に責任が発生するッ!!そしてお前達は普通滞在者ではなく、特別滞在者として一定の制限は有るがその範囲内での行動の自由が保証されているッ!詳しい制限に付いては各々に渡された要項を確認しておくようにッ!説明は以上ッ!!釈放ッ!!」


守備兵の詰所の扉が開かれ晴れて3人は自由の身となった。

扉の先には3人の身元引き受け人であるシャルが腕を組み、壁に寄り掛かって待っていた。


「昨日振りだね。どうだい久しぶりの外の空気は?」

「日の光が眩しい…」

「久しぶりにカビ臭く無い空気を吸った…」

「別に」


3人の三者三様の応答にシャルはハハッと軽く笑った。


「よしッ!!じゃあちょっと歩こうか。歓迎するよ我愛しのパーティーメンバーよ!!」
















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