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神秘のエルデ  作者: 寝起き
1/9

冒険の夜明け

長めの話を月1で投稿していきます。


「諸君、『我らが信仰と栄光の歴史』の34ページを開きなさい」


片田舎の古びた教会に静かで、それでいて威厳のある声が響く。

ここはルテニ村のルテニ教会。

町の名前にもなっているシンボル的なクルス教会である。

この教会では村の子供達のために青白い顔をした神父が食事と授業を無料で提供している。


「我々の世界は元々創造竜メヴェイルが創造し、統治していました。しかし、我ら人類にその大いなる力を分け与えて創造竜は消滅してしまったのです。これにより混沌の時代が訪れました。しかし!!人類を正しい方向へ導くため4人の王と、我らが救いの神クルス様が立ち上がったのです!何と尊い!!何と気高い!!我らの世界に平安をもたらすのはクルス様以外にあり得ないのです!さあ、我々の信仰をクルス様に捧げるのです。

そして、魔王や、異教徒を打ち砕こうではありませんか!!!クルス様は…クルス様に…クルス様を……」


神父の説教が始まった。

元々青白い顔を真っ赤に染め、血管を浮き上がらせて熱弁を振るう。

授業と言えば聞こえが良いが実際は食事で子供達を釣り、熱心な信者を生み出す為の洗脳である。

一度神クルスの話になると延々説教になるのである。

しかし、昼を告げる鐘の音が響く


「クルス様がそう仰られたとき眩い光がッ」

「先生」


少年の声が神父の熱弁を遮る。


「何だね!今クルス様がの輝かしき奇跡の数々を紹介しているというのにぃ!!」

「昼休みの時間です」


糸の切れた操り人形のように神父の動きが止まる。

そして、元の青白い顔に戻っていく。

ゴホンッ、と物足りなそうに咳をして一言。 


「よろしい、今日の授業はここまで。各々次回のページを予習しておくように」


昼食の時間の始まりである。

生徒たちが足早に教室から出て行く。

成長期の子供達は当然腹ペコであり一目散に食堂へと向かう。

しかし、まだ教室に残っている少年が2名。

一人は机に突っ伏して寝ており、もう一人は駆け寄って起こそうとしているようだ。


「おい、起きろ。授業終わったぞ…はあ、今日もお気楽で羨ましい限りだ…」


そう言って呆れたように頭を描いている。

この少年はノイド、先ほど神父の熱弁に水を差した張本人。

三角帽子を被っており、その下からボサボサの髪が覗いている。

細身で目はパッチリとしていて女性の様だがその下に特大の隈が有り疲れ切っている様な印象を受ける。

また、黒っぽい服の上に身長に見合わない不思議な模様の刺繍が織り込まれたローブを身に纏っている。


(……仕方ないか)


一呼吸置いてから机に開きっぱなしになっている本を手に取る。

それを持ち主の少年の頭に叩きつけた。 


「ンゴッ!?」


情けない声を上げてもう一人の少年が顔を上げる。


「ふぁぁぁっ…、って!皆んないねぇじゃん!?まさか授業終わったの?何で起こしてくれねぇんだよノイド!!」 


この少年はアイト。

金髪で、ツンツンの髪をしており服はボロボロである。

頭を殴られた事に気づいてもいないようだ。


「ずっと前から起こしてるわ馬鹿が。そもそも授業終わってもちょっとやそっとでは起きないのはいつものことだろうが…」


ノイドが呆れたように言う。


「そっか〜、悪りぃなノイド〜」


そう言ってアイトはケラケラ笑った。


(はぁ…死ぬほど能天気で頑丈な奴だな…)

「良いから早く食堂いくぞ


ノイドが諦めたように言う。 


「よっしゃ!早く飯にしようぜ!!」


二人は教室を抜けて食堂へと向かった。



 食堂では野菜の少し入った塩味のスープと、硬いパンが提供される。

祝日にスープに切れ端の様な肉が入ることがあるが基本一年中同じメニューである。

味はお世辞でも褒められた物では無いが皆これを楽しみにしている。

この貧しい村では食べられるだけマシなのである。


「にしても…何で毎回鐘の音に気づかないんだろう…」


アイトが不思議そうに言う。


「お前は『戦士の神託』を持ってるから体が異常に頑丈なんだよ。その影響であらゆる刺激に鈍感になってるんじゃないか」


この世界ではそれぞれに『神託』という物が降りている。

子供が生まれると教会によって『神託』の鑑定が行われるのだ。

『戦士の神託』が降りている者は身体が大きく身体能力が高い、『魔術師の神託』を持つ者は体格には恵まれないが生まれつき魔力を持っており知能が高いのである。


「そうなのか〜、やっぱりノイドは『魔術師の神託』を持っているから頭良いんだなぁ〜」

「はぁ…ちょっとは自分で考えろよ…」


ノイドはまた頭を掻いた。


「ハハハッ、ノイドの言うことなら間違いないからな!お前が間違ってた事なんてないだろ?」


ノイドは複雑な表情をした。


(やはりコイツにだけは伝えておくか…)


ノイドはしばらく考え込んだ。


「なあ…アイト…この後ウチに来れるか?」

「ノイドの家にか?別に問題無いけど何かあったのか?」


アイトは遠慮無くズバズバ質問を投げかける。


「此処では言えない話だ」

「…一旦家に帰ってその後行くよ」

「分かった。先に帰って待ってる」


二人は1時間後に再開する約束をして家路に着いた。



 アイトの家は教会からすぐの所にある。


「ただいまあー」


アイトが家の扉を開けて大きな声で叫んだ。

すると、普段ならするはずのない声がした。


「お帰りアイト。どうだ学校は?」

「にっ、にいちゃん!?自警団の仕事は?」


アイトの兄のは村の自警団のリーダーをしている。

一年中村の安全のために働いておりこの時間は家に居ない筈だ。


「今日は珍しく何の異変もない平穏な日でな。こんな早くに帰れたのは久しぶりだよ」


そう言ってアイトの兄はガハハと豪快に笑った。


「そうだアイト!にいちゃんが今日も剣の稽古をしてやろう!!」


アイトは兄に定期的に剣術を教わっており、たまに自警団の訓練にも参加している。

また、元来筋が良いのか他の自警団員にも引けを取らない実力の持ち主だ。


「ホント!?…あっ、でも今日はこの後用事が有るからまた今度頼むよ」

「用事?今帰ったばかりなのにか?」

「うん、この後ノイドと会う約束をしてるんだ」


『ノイドと会う』そう言った瞬間兄の表情が曇る。


「ノイド?あぁ、あの魔術師のガキか。ハア…アイト前にも言っただろ。あんな悪い神託を受けた奴とは付き合うなって」


兄はあからさまに嫌悪示した。

この世界には昔からの風習で魔術師など幾つかの神託を受けたものを差別する者がいるのだ。

兄は基本的には良い人物なのだ古い風習に囚われ差別的な思考をすることがあった。

アイトはこの点に置いては兄を全く尊敬できなかった。


「別に誰と付き合おうと俺の勝手だろ!それにあいつの何がいけないって言うんだよ!!悪い神託も昔からの言い伝えも何の意味が有るって言うんだよ!!!」


そう言って鞄を兄に投げつけるとアイトは家を飛び出しノイドの家へ向かった。



 ノイドの家は村の外れにある古びた豪邸だ。

ノイドの家系は代々『魔術師の神託』が降りており、隣人との差別的なトラブルを避ける為である。

昔は父母妹との4人家族であったが両親が10年前に、妹が去年亡くなった。

妹が亡くなってからノイドは痩せて目の下に隈が目立つようになり、気分が沈みがちになっていた。

アイトは家に着くとそのまま入っていった。

気の知れた仲である。

いちいち呼び鈴を鳴らすことも無い。

家に入りすぐに書斎へ向かう。

大抵ノイドはそこで何か難しそうなことを考えているのだ。

書斎の扉を開けるとやはりいた。

整然とした本棚に囲まれた長机の中心に何やらメモらしき物や地図を広げるノイドがいた。


「来たぜノイド。何難しい顔してんだ?」

「アイトか。取り敢えずどっか適当に座れ」


ノイドはアイトの顔も見ること無く言った。 


「俺も考えたんだが…お前にだけは伝えておく事にした」 


ノイドは突然アイトの目を真っ直ぐ見つめてそう言った。

アイトは何か嫌な予感がした。

ノイドが人の目を見て話す事など殆ど無いからだ。


「なんだよ、変に改まりやがって」

「アイト、俺決めたんだよ………、この村を出ていく」


思いもよらない発言にノイドの顔が強張る。


「何だよ急に…村を出て行くだと!?何突然言ってんだよ!!…お前まさか、村の奴らに邪魔者扱いされるのに耐えられなくなったのか?」

「そんなんじゃ無い。あんなもん俺が生まれた時から続いてんだ。もう慣れたよ」

「じゃあ何だって出ていく話になるんだ!!」

「…レイアを生き返らせる方法が見つかった」


アイトは突然の事に言葉を失った。

レイアとはノイドの一年前に亡くなった妹の名である。


「お前何寝ぼけたこと言ってんだよ!妹が亡くなって悲しいのは分かるけど死んだ人間は生き返らない!…頭の良いお前ならわかるだろ!!

「なあ…昔此処の本棚から絵本何冊か引っ張り出して俺とお前、それにレイアで読んでたよな?」

「何関係の無い話して話題ずらそうとしてんだよ」

「関係有るから話してんだよ。絵本の名前覚えてるか?」

「あぁ、確か『暗闇の怪物』とか『全てが止まった世界』とか言う名前だったっけ?」

「そうだ、俺はレイアが亡くなってから人を生き返らせる方法を探していた。それで人を生き返らせた過去の例が無いか、教会に忍び込んで一番古い歴史書を読んでいたんだ」

「まさか…あったのか?人が生き返った例が…」

「いや、無かった。しかし、興味深い記述を見つけたんだ。アイト、『暗闇の怪物』の話の内容覚えてるか?」

「えっと…たしか偉大な魔術師をペテン師と馬鹿にした王様を町ごと暗闇の監獄に閉じ込めて町が消えたって話じゃなかった?」

「そう、その絵本にはこの話が起きた年号と場所が記されていた。聖歴865年8月14日ドンメルの町。今から3000年以上も前だ。普通の歴史書には載っていない。しかし教会の歴史書には同じ年同じ日に同じ名前の町が消えたと記されていた」

「待ってくれよ!じゃあ…あのめちゃくちゃな昔話が本当にあった事だって言いたいのか?」

「あぁ、俺はそう睨んでいる。実際にあの絵本の全てでは無いにしろ複数個歴史書に記載がある物を見つけた。そして思い出したんだ『開いた扉』の話を」


『開いた扉』 死神と誤って契約を結び死んでしまった妻を夫が魔術師に頼み冥界の扉を開けて妻を助け出したという内容の絵本である。


「まさか…それもこの世に存在するのか?」

「そう思って、この本に記載された年号に出来るだけ近い書物からこの魔術師が使ったと思われる魔法に関する記述を探したんだ。そして見つけたんだ」

「何を?」

「『ロストマジック』だ」

「何だよ、それ」

「遥か昔に失われてしまったこの世の法則を塗り替えることができる究極の魔法だ。その中に人を生き返られせる魔法があるんだ。これさえ使えればレイアを生き返らせることができる!分かっただろ、俺はこの魔法を手に入れなきゃならない。何としてもだ!!だから、俺は一刻も早くこの魔法を探す旅に出ないといけないんだ」

「待てよ!仮にそんなもんがあったとしてだ、教えてもらう宛でもあんのかよ?」

「それは…大きな町を巡って…情報を集めるしか方法は無い…」

「らちがあかないだろ!!この世界はどんだけ広いと思ってんだ!それにガキの俺達が旅できるほどこの世界は甘く無いぞ。せめて大人になってからだろ」


そう、この村の先には『夜泣きの森』と呼ばれる手付かずの森が広がっている。

魔物の鳴き声が夜中でも止まず、赤子の夜泣きが毎晩起きるからこの名前が付いた。

それ程は大量の魔物が生息しており、この村から何人が旅に出ているが帰ってきた者は殆どいない。

そのため、村は魔物の侵入を防ぐため高い壁で囲まれており、村の外に出ることさえ禁止されている。


「それじゃ駄目なんだ。絵本の記述には10年以内に亡くなった者の魂だけ連れて帰れるとなっている。もしこれが本当なら、残り時間は後8年しか無い」

「だからって無闇な冒険なんてしても命を捨てるだけだって!お前まで死んでどうするんだよ!!」

「お前にも秘密にしていたけどこの事に気づいたのは8カ月も前だ。この日の為に知識を付け、装備を整え、準備してきた。軽い気持ちで旅に出るって言ってるわけじゃない」

「…考えを改めるつもりは無いんだな?」

「そうだ」

「……わかったよ、賛成はしないが理解はしてやる」

「ごめん、お前に今日まで黙っていた事は本当に悪かったと思ってる。でも、教えてたら絶対止めるだろ?」

「当たり前だろ。友達が自殺しようとしてんだ止めないはず無いだろ……」

「ごめん…」


二人の間に少しの沈黙が流れる。


「もういいよ。所でさ、何時に何処から出発すんの?壁は大人が見張ってるだろ?」

「村に何本か水路が走ってるだろ?あの中の一本はこの時期の晴れた日の翌日は水位が歩いて通れるくらい低くなる。そこを歩いて行けば外に出られるはずだ。

時間はそうだな…早朝、夜明けと共に出発しよう」

「そんな抜け道があんのかよ!?やっぱ抜け目ないなぁ…さすがノイドだせ!!」

「ありがとな…悪い、最後の別れになるかも知れないのにこんな事言うの何なんだが…明日の準備が有るからそろそろ帰ってもらわないと駄目なんだ」

「そっか、準備あるもんな!俺も準備しないとな」

「それに、朝早いから早く寝ないと」

「そっか!俺も早く寝ないとな」

「何でお前が早くなるんだよ?」

「いやっ、俺も…兄との稽古とか…あるし?まっ、まあそう言う事だよ!じゃあ俺そろそろ帰るわ!家の手伝いとかあるし!!またな!!」


そう言ってアイトは家から飛び出していった。



 アイトが去り静かになった家の中、ノイドは明日の準備をしていた。

ノイドにとってこの村には何の未練も無い。

ただ一つの未練はアイトの存在だった。

『魔術師の神託』を持つ者に対する差別が酷いこの村でアイトは唯一の友達だった。

妹を失った時、慰めてくれたのはアイトだけだった。

嬉しい事も、悲しい事も二人で分かち合ってきた。

村を出ると告げた時止めてくれたことが嬉しかった。

恐らくノイドが居なくなって悲しむのはアイトだけだろう。

また逆に、アイトとの別れだけが辛かった。

あれ以上一緒に居ては涙を堪えることは出来なかっただろう。

しかし、ノイドの意思は揺らがない。

明日への緊張に高まる鼓動を押さえつけノイドは早めに床に着いた。


 翌朝、ノイドは日が昇る前に起床し、装備の点検をした。

点検と家で取る最後の朝食を終えて水路へと向かった。

予想通り水路の水位は歩いて通れるほどだった。

(よし、これなら歩いて通れるな)

そう思い水路に降りようとした瞬間、後頭部に衝撃と痛みが走った。

どうやら小石をぶつけられたようだ。

(見つかった!?)

そう思い振り返った先には、ニヤニヤしながら立っているアイトがいた。

「アイト!?お前何しに来たんだよ!」

「俺も旅に出ようと思ってよ」

「何言ってんだ!…まさか時間と場所を聞いたのはそのためか!?」

「その道り!お前と議論しても勝てるはず無いからな。だから直接来たんだよ」

「何で…俺を助ける為にか?そうなら要らないお世話だ!装備も整っていない奴が一人増えた所で足手まといになるだけだ!」

「足手まといにはならねえよ。何なら装備も一級品だ」


そう言われてノイドは白みだした中目を凝らした。

なんと、アイトは完全装備だったのである。

緑色のロープを纏い、布の服の上には革の鎧をつけており、そして、腰には立派な剣を下げていた。


「おぃ、アイトその装備どうした!?とても昨日今日で揃えられるもんじゃ無いぞ!!」

「言って無かったかな?俺の爺ちゃんはこの村の外から来た元冒険者なんだよ。それで俺がいつか旅に出る時に備えて装備を整えて置いてくれたんだ。それにだ、俺も大人になってから旅に出るつもりだったし少しずつ装備を整えてたんだよ」


アイトはあまりの事にしばらく固まった。

しかし、直ぐに思考をまとめ言った


「装備のことはわかった。でも何できてんだよ!お前も言ってただろ?大人になってからだって。俺と違ってお前は時間があるんだ。他人の為に無茶して自分を危険に晒す何て馬鹿のすることだ!!」

「何もお前の為だけじゃ無いぜ」

「へぇ?」

「だから、お前の為だけじゃ無いって言ってんだよ。これは俺の為でもあるんだ。昔話した事あっただろ?

俺の夢は大切な物全てを守れる世界最強の騎士になる事!その第一歩として一番の友達を守る騎士になろうと思う!!」


アイトは友の目を見て恥ずかし気も無く言った。


(コイツよくそんな恥ずかしい事面と向かって言えるな…、逆にこっちが恥ずかしくなるわ…)

「はぁ…分かった勝手にしろ。足引っ張んなよ」


ノイドは帽子を深く被り直し、そっぽを向いて歩き出した。

笑顔で緩んだ顔を隠すように。


「心配すんなって!」


アイトはノイドの肩を軽くこづいた。

この瞬間、運命の歯車は動き出した。

二人の少年の二度と戻れぬ旅が始まったのである。






















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