お泊り
...お泊り…って聞いてたからどこかの民家に突撃!隣の寝どころさん!的なのかと思ったけど
「さぁさ、カク!早く入るのです、のです!」
ポフポフとエーさんがベッドの上を叩く
…うん、やってることはとっても可愛いよ?
舌ったらずロリがお誘い的なことを天然にぶちかましているのは破壊力あるよ?
でも、一つだけ突っ込ませて?
お泊りって、屋敷内の話かーい!
てっきり知らない人の所行くのかと思ってヒヤヒヤしちゃったヨ!
私、コミュ障だし!?
「きょ、今日もいい天気ですね〜…。
…。」
で話題尽きた後、全力で相手に任せるスタイルだしぃ!?
なんなら自分の好きなゲームの話出た瞬間に早口になってドン引きされるタイプですしぃ!?おっすし!
「?あぁ、そんな気を使わなくて大丈夫なのです
ベッドを二つくっつけてマットレスを垂直にしてやれば、ズボッとマットレスの間に落ちることもない、ないですし、カクが気にすることはないのです、です
不本意ながらでは、ではありますが、てぃみは小ちゃいですしね
一人増えたところでジーも気にしないのです、のです」
心の中でツッコミ劇場をしている時の沈黙に何かを察してくれたようだ
まぁ、全然違うこと考えているんすっけどね…。
「おや、ジーってばまたベッドに本を乗せて…後でお説教、説教なのです!」
ジーというのはメガネをかけたお姉さんのことだ
皆がワイワイ騒いでいる間も本をジーッと見ていた
…だからジーなの?
雑くね?ここの主人が名付けたの?すっごい雑いんだけど!?
召喚士ってこんな感じ?
まだああああって名前じゃないだけマシ?
これマジ?
「ジーさんって読書好きなんですか?」
「えぇ、そうなのです、す
朝起きたらいつの間にやら読書
戦いが終わってお疲れと言う前に読書
三度の飯より読書
読書の次にすることは、ことは読書!」
うっへぇ…本の虫ってやつだ
「読むジャンルって何か知ってますか?」
私は物語とかギリシア神話とか好きなんだよね、星座のお話もロマンチックで好きだし
オリオンはサソリに殺されたから夏の夜空に出ないって得意げに語る人の鼻をへし折りたいほどには好きだよ
「うーん…詳しくは知らないですけど、けど、物語だったような…?」
お、同志になれそう!
「最近聞いたものだと七国志…でしたような、ような」
「七国志?」
「えぇ、なんでも中華という大きな大陸の中にある諸国の統一を目指すものらしいのです、です」
ん?
「主人公は大義を重んじる青年なの、なのです」
全く立派なのです、と言うエーさん
…それ、三国志だよね?
うっおぉうぅ!!
私、其、無理!
小説だと文で淡々と書かれているけど、私漫画でその存在知ったから!
血まみどろなのが無理なんよ!
知ってるものはといえばこれは孔明の罠だ!だけなんだYO!
マオは小説版好きになったのか知んないけど吉川叡智?さんのより司馬ナンタラさんのやつのほうがだのなんだのってすっごい勧めてきたけど、何があろうと私は読みません!僕は読みましぇん!そして死にましぇん!!
「それだけ聞くと主人公に美徳しかないように思えるけどそうじゃないのよ、エー」
うわっ!
「劉備の仁と義を重んじる性格は物語をまどろっこしく進める障害にもなるのよ
長所と短所は紙一重
始めは身分や戦力差などの物理的な障害をその美徳で引き入れた関羽、張飛で乗り越えるの
しかし、後半になると孔明も加わり強くなった劉備軍の障害として立ちはだかったのは遠い親戚の土地を奪いたくない、などといった仁義なのよ」
後ろに突然現れたかと思うと凄まじい早口で語り出す
メガネが光ってるのもそうまとまって怖い…。
「ね?面白いと思わない?強敵である曹操を赤壁」
「あー!ストップなの、なのです!」
バタバタ手足を動かして間に入ってくる
「ジーが好きな、好きな気持ちはわかるのです
でも、カクが怖がっている、いるのはめっです!」
エーさんが指でペケのマークを作る
「はっ……すみませんネ…。」
しゅんとうなだれる
「ぅ、ううん!いいよ、全然!
私も本好きだから気持ちは分かるし
知らない人見かけたらついつい語っちゃうよね」
「ほ、ほんと!?あなたも好きナノ!?本!」
「うん!物語が好きなの
冒険ものとか魔女が出てくるやつとか
後ね、一時期おかしいぐらいハマった本があってね
お薬と病気がそれぞれの分野の魔女が作り出したものだっていう…すっごい面白いのよ!」
「ほうほう、一度主人様の書斎にあるか調べてみるワ」
ワイワイキャッキャと予想外の仲の深まり方にエーは拍子抜けになる
(め、珍しいのです…。
カクもそうですが、ジーがここまで喋ることが出来るだなんて…。)
いつ話しかけても読書に夢中な彼女はまともに返事してくれなかった
そんなジーが初対面の子と...!
寂しい所はあるがそれ以上に嬉しい気持ちが勝る
…そういえば
エーは盛り上がる二人をよそに寝室を共にするもう一人の存在を探す
てぃみ達が入る前に入浴を終えたというのに、一体どこにいるのk
「だーれだ♩」
「…ティア、いるならいると言ってください、ください」
「フフッ!ごめんごめん
ビックリするエーちゃん久しぶりに見たかったから〜」
視界が明るくなる
と、同時にガシッと肩を掴まれる
「…ティア、てぃみと一緒に寝ますか、ますか?」
背中に頭を押し付けられる
「…フフッ、喜んで」
知らない子に教えたがることを布教とはよく言ったものだ
ということでここまで見ていただきありがとうございます!
ちなみに作者は三国志の簡略バージョン→三国志漫画バージョン→三国志(吉川英治版)→三国志(司馬遼太郎版)←今ココ!な感じでアニメには詳しくないです
本文で勧めているのですが薬と病気の魔女知ってる方、お客様の中にいますかね…?ちなみに作者は一時期(小学生時代)狂ったように見ていましたw
でも好きな小説家は誰って言われるとあんびるやすこさんと野崎まどさんです
…もはやこの小説の話じゃねぇや…。




