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マオの焦り

なろう小説のように長いタイトルつけなきゃいけない(使命感)って考えてはいるんだけどねぇ…。

実行が難しいであります!なので、諦めるであります!

…一応、ネタでボカロ曲の「ハロ/ハワユ」みたいに「タダイマ/オカエリ」とかも考えたんデスケドネ…。

「ただいま...。」

人は精神的なダメージが大きいと疲労感を得ると知った。

「その声は、カクさんですね?おかえりなさい」

コクラさんの労わる言葉に疲労が全て灰と化した

「うん、ただいま!…何してるの?」

「縫い物です、こういう細かい家事が出来る人は限られていますから」

へぇと感心して手元を見る

あいた穴を塞いだり、取れたボタンを縫い付けているらしい

綺麗な縫い目…いい主夫になれそう


そういや

「あの、えっと、アレスティアさんもそういうのをするの?」

こういう家事は女性が得意だったりするもの、歴史的に見てもそうだし

「あぅ〜、あの人は出来ないですよ」

あぅ〜って

なんすかその声、どっから出てるんですか

持ちネタならぬ持ち声ですか

「というか、こういう家事が出来るのは僕含めて3、4人しかいないですよ」

「え?あの大世帯で?3、4人?」

「えぇ、他は戦い以外何もしないんで」

うそやろ、工藤

「え、じゃあ、外に働きに行ってるのって!?」

「はい、そうですよ。

彼らはカンパニーを組んで社会に貢献していますよ」

うえっへへ!?こんな身近に戦に出てる人いたのか


…もしかして戦争に出ることは普通なのかな

ここは日本じゃないし、そもそも日本が珍しい国な訳だし

戦争に対する抵抗が薄いのかな?


「あぁ、ご安心なく

彼らの内一人が欠けちゃってお葬式が、なんてこと起こらないと思いますよ」

考え込んだ自分を慰めるつもりか切り出す

「なんてったって彼らには優秀なシスターがいますからね、死人が出るわけないですよ」

「シスター?」

「えぇ…あっそういえば職業とか分かりませんよね」

そう言ってコクラさんは説明してくれた


「…大体、こんな感じです

そして、僕たちのカンパニーは回復要員であるシスターが売りなんです」

シスター…そう言えば今朝、チェルちゃんはマオがシスターだって言ってたような?

「指示を声や鐘の音や煙ではなくテレパシーで伝えるので迷うことなく行動できるんです

更に彼女はリーダーシップがあり、指示も的確で…

おかげで今まで戦死者を出したことはありません

本当に、彼女には感謝してもしきれません」

「へー…その人ってさ」

「たっだいまーー!!愛しのコクちゃん!!」


質問しようとするとバンッという音とともに強烈なハグがコクラを襲った

言うまでもない、アレスティアさんだ。


「あら?あらあらあらあら!カクちゃんもいるじゃない!」

やべっこっちにも狙い定めてきた

「…こういうことがなければ、本当に優秀な方なんですけどね」

…え?

「あらコクちゃん、なんの話?」

「いえ、ただあなたのことを話していただけですよ」

まさか!?

「あっらっら!?嬉しいわね〜、可愛い二人が私の話をしてくれたなんて」


この人がさっき言ってたシスター…!?

い、イメージと違いすぎる!

シスターといったら大体ゲームでは大人しくて優しいおっとり系じゃん!?

チラッとコクラさんに巻きついてる女性を見る


「ウフフ、照れちゃって

コクちゃんってば可愛い子ね〜、一緒にご飯食べよう」

「ぼ、僕はまだやることがあるんで、アレスティアさんは先に食べちゃってください」

「んっもー!私がコクちゃん置いて先に食べちゃうような女に見えるのかしら!?」


うん、違う違う

絶対聞き間違いだわ


「そういえば、アレスティアさん

他の方々はまだでしょうか?」

カクが現実逃避を始める中、コクラは腕の隙間から逃げ出そうともがいている

…そういえば、そうだ。

朝方、一緒にいたおっちゃん達やメガネかけた女性やらがいない

「んー?おかしいわね、ついさっきまで後ろにいたんだけど」

と、言って拘束を解き、扉を開けると


「おいおい、馬鹿言うなよ、にいちゃん」

「そうですよ、そうですよ

こういうのはだんだん体を慣らすのが一番なのですよ」

「そう言わず頼む、体が思うように動かなくて困ってるんだ」

「とりあえずなんだけど…ご飯食べてからにしましょ、ネ?」

頭を下げるマオの姿があった。


「あ、ティアさん!

すみません、こいつさっきから訓練させてくれって」

「てぃみ達は構わない、構わないですけど

この人の体はボロボロで、戦いたくないのですよ、ですよ」

「...。」

三者三様に喋り出す中、マオは黙ったままだった。

「ふんふん、よーしわかったわかった

とりあえず、マオちゃんご飯食べてからにしようよ

そしたらお姉さんの特別練習講座開いてあげるから」

そう言って彼女はマオに何か囁く

「…分かった。」

「よしよし!聞き分けいい子は好きよ〜、ハイお手!」

「それは犬なのです、なのです」

べしッとアレスティアさんの頭を叩く

気持ちの良い音がなって、その場にいた者は思わず笑ってしまった

...二人を除き


「いっんやぁー!仕事終わりの酒は最高だな!あねさん!!」

「今日もおっつかれさん、俺!!」

「あなただけじゃないのです、ないのです

皆のおかげなのです、なのです」

「じゃあ、俺率いる俺たち!!!」

「おぉっと、このティア様に喧嘩を売るってんなら受けてたとうじゃないの!

さぁさ、オーク!かかってきな!?」

ワイワイ騒いでいるカンパニーの面々の隣でひっそりと座る二人


「...マオ、焦ることないよ

ゆっくり頑張ろうよ」

あぁ、やって盛り上げようとしてくれる人もいるんだしと言ってカンパニー組を見る

どうやらアレスティアさんと喧嘩?を仕掛けたおじさんが腕相撲を始めたようだ

「、ワリッちょっとダメみたいだ〜」

顔を手で覆い、へにゃへにゃ〜とした声だ


...いつも前に立ってしっかりしてるって思ってたけど…違うんだ

私が見てたのは虚像だったんだ

しっかり立っている銅像を見て、勘違いしてたんだ。

中身は一緒なんだってこと、考えれば分かるはずなのに、私...。


向こうでは相撲がヒートアップしており、雄叫びが聞こえる

「ねぇ、マオ」

顔の覆いをとる

「おかえり」

マオが固まる


いつもは私が真央の家に行くしかなかったから

私が真央の後についていくしかなかったから

真央には「ただいま」と言う習慣がなかった

でもね、これからは違うのよ


マオ

「ねぇ、おかえり」

「っあ、あぁ…ただいま」

始めて変わった

関係も立場も、そして二人自身も


「おやおや、楽しそうですね」

「オレらは入らねぇ方が良さそうだぞ、あねさん」

「そうよね〜…そうよね〜、そうよねぇ〜!!」

「そうなの、そうなのです」

いつの間にやら腕相撲をやめて二人を見つめるカンパニー組

「何を期待してるかは大体わかるが、そういうやつじゃねぇから」

「あっらあら、ここから始まる物語が」

「始まらねぇから!!」

オメェの席…ねぇから!並の声がマオから飛び出てくる

「いいんですよ、私達のカンパニーの女性は大人か子供ですし…同年はカクちゃんだけですからね」

「そういえば、そうですね…マオさん、僕は応援しますよ」

「なんでいじられポジのコクラまでそっちなんだよ!」

「いや、別に僕だけじゃなくてもいいですし」

「待って!勝手に逃げようとしないで、コクちゃん!」

コクちゃんはやめてください!という悲鳴が笑い声の中で響き渡る


調子のいいおっちゃん達による茶化し声、小さな子供による高い笑い声、女性たちによる歓声、そして

この暖かい人々の中でもみくちゃにされつつも馴染んでいった二人の声が屋敷中を明るく照らしていた。



どうやら新しい屋敷の住人は思いの外、帰るべき家に馴染んでいっているようだ。

ただいまって言った後に誰かにおかえりって返されたら、ただいまってまた言ってしまうよね


というわけで、ここまで見ていただきありがとうございます!

私の中でマオは無駄に知識を持っていたり、戦いに対する恐怖心が薄かったりと頼り甲斐がありそうな面を持っていますが、代わりにカクを失う恐怖心やそれに対する自己犠牲の部分は不器用な子だと思っています。

また人一倍、弱い立場の人に対する加護欲が強くどうにも空回りしちゃうタイプだと思っています。(正義に従う…とはちょっと違う気がします、加護欲です)

そこを支えられるのは現状、カクしかいないんでしょうね

今後は彼が様々な人と交流していき、その考えが変化する様を書いていこうと思っています。

(もちろん、マオだけじゃないですよ!?)

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