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愛してほしい私だけを、、、。

作者: 七瀬





私には、私の事を好きになってほしい男性ひとがいます。

彼は、私の幼馴染の男の子で、、、。


素敵な男性ひとなんですが、鈍いというか? 鈍感な人なんです。


私の気持ちを何も分かっていないんです。




・・・以前も二人でいる時に彼が私に、こんな事を言いました。


『なあ、麻耶香! お前もさ~いい加減好きな男とかいないのか、、、?』

『えぇ!?』

『幼馴染の男と一緒にいても、つまんないだろう、、、?』

『・・・そんな、事ないよ。』

『あぁ~俺も、早く彼女がほしいな~』

『なによそれ?』

『確かに! 麻耶香はイイ女かもしれないけど、、、? 幼馴染だし!

“恋愛感情”なんかわかないんだよな~』

『・・・・・・』

『あぁ! 今、横を通った女の子、可愛かったよな、、、?』

『・・・もう知らない!』

『えぇ!?』



私の事、一人の女性として! 彼は見ていないとよく分かりました。


こんなにも、私が彼の事を好きなのに、、、。

彼には、私の気持ちが届いていない。


何度も何度も、さり気なく彼に伝えているんですが、、、?

全くこの男は! 私の気持ちに気づいてくれないんです。




・・・あぁ、このまま! 彼をほっておいたら、、、?

彼は、誰かのモノになるかもしれないと想うと、、、。

不安で不安で、夜も眠れません。


【どうして、私の気持ちを分かってくれないのよ、瞭太!】



毎日、私はため息ばかりついてしまいます。

頭の中は、彼の事でいっぱいだからです。



・・・でもある時、私の恐れていた事が起きてしまいました。

彼に! 瞭太に! 彼女ができたんです。



しかも、、、?

彼の恋人になった女の子は、【私の親友】でした。



彼女には、彼の事をずっと相談していました。

いろいろとアドバイスもしてくれていたのに、、、。


・・・まさか、裏切られてしまった。



でも私の親友の女の子は、とっても性格のいい子です。

彼女は、私に真っ先に謝りに来てくれました。


『・・・ごめんね、麻耶香! わたし、瞭太クンの事がいつしか好きになって

いたの、、、! 麻耶香に瞭太クンの相談を聞くたびに、心が締め付けられる

想いになったわ、、、! 本当に、ごめんね、麻耶香。』

『・・・私こそ! 綾音の気持ちに気づいてあげられなくてごめんね。』

『・・・いいよ! これで、わたしたちお相子だね!』

『・・・うん!』



【彼女は、たった一人の私の親友です。】


もし? 他の女性なら私は、瞭太の事をどんな事があっても渡さない!!!

・・・でも彼女なら、仕方がないと思ってしまったんです。



彼女も瞭太も、私にとって! “かけがえのない人です。”

どちらが、かけてもダメなんです。



・・・そう、私が身を引くしかないと思いました。

私の気持ちは、胸の奥深くにしまい込んでしまおうと心に決めたんです。






今は、3人とも仲がいいです。

どこに行くにも、何をするにも3人でいる事が増えました。


私は、とても幸せです。




だけど、、、?

たまに、こう想うんです。

奪えるなら、私は親友の綾音から瞭太を奪いたいと、、、。


そして、、、。

『私だけを愛してほしい。』




こんな風に想う私って、、、?

・・・変ですか?





最後までお読みいただきありがとうございます。

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