愛してほしい私だけを、、、。
私には、私の事を好きになってほしい男性がいます。
彼は、私の幼馴染の男の子で、、、。
素敵な男性なんですが、鈍いというか? 鈍感な人なんです。
私の気持ちを何も分かっていないんです。
・・・以前も二人でいる時に彼が私に、こんな事を言いました。
『なあ、麻耶香! お前もさ~いい加減好きな男とかいないのか、、、?』
『えぇ!?』
『幼馴染の男と一緒にいても、つまんないだろう、、、?』
『・・・そんな、事ないよ。』
『あぁ~俺も、早く彼女がほしいな~』
『なによそれ?』
『確かに! 麻耶香はイイ女かもしれないけど、、、? 幼馴染だし!
“恋愛感情”なんかわかないんだよな~』
『・・・・・・』
『あぁ! 今、横を通った女の子、可愛かったよな、、、?』
『・・・もう知らない!』
『えぇ!?』
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私の事、一人の女性として! 彼は見ていないとよく分かりました。
こんなにも、私が彼の事を好きなのに、、、。
彼には、私の気持ちが届いていない。
何度も何度も、さり気なく彼に伝えているんですが、、、?
全くこの男は! 私の気持ちに気づいてくれないんです。
・・・あぁ、このまま! 彼をほっておいたら、、、?
彼は、誰かのモノになるかもしれないと想うと、、、。
不安で不安で、夜も眠れません。
【どうして、私の気持ちを分かってくれないのよ、瞭太!】
毎日、私はため息ばかりついてしまいます。
頭の中は、彼の事でいっぱいだからです。
▽
・・・でもある時、私の恐れていた事が起きてしまいました。
彼に! 瞭太に! 彼女ができたんです。
しかも、、、?
彼の恋人になった女の子は、【私の親友】でした。
彼女には、彼の事をずっと相談していました。
いろいろとアドバイスもしてくれていたのに、、、。
・・・まさか、裏切られてしまった。
でも私の親友の女の子は、とっても性格のいい子です。
彼女は、私に真っ先に謝りに来てくれました。
『・・・ごめんね、麻耶香! わたし、瞭太クンの事がいつしか好きになって
いたの、、、! 麻耶香に瞭太クンの相談を聞くたびに、心が締め付けられる
想いになったわ、、、! 本当に、ごめんね、麻耶香。』
『・・・私こそ! 綾音の気持ちに気づいてあげられなくてごめんね。』
『・・・いいよ! これで、わたしたちお相子だね!』
『・・・うん!』
【彼女は、たった一人の私の親友です。】
もし? 他の女性なら私は、瞭太の事をどんな事があっても渡さない!!!
・・・でも彼女なら、仕方がないと思ってしまったんです。
彼女も瞭太も、私にとって! “かけがえのない人です。”
どちらが、かけてもダメなんです。
・・・そう、私が身を引くしかないと思いました。
私の気持ちは、胸の奥深くにしまい込んでしまおうと心に決めたんです。
*
今は、3人とも仲がいいです。
どこに行くにも、何をするにも3人でいる事が増えました。
私は、とても幸せです。
だけど、、、?
たまに、こう想うんです。
奪えるなら、私は親友の綾音から瞭太を奪いたいと、、、。
そして、、、。
『私だけを愛してほしい。』
こんな風に想う私って、、、?
・・・変ですか?
最後までお読みいただきありがとうございます。