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マミ⑦

新人王最終日になった。




最終中間発表では3位までになった。




あと2人上にいる。




該当者には具体的な金額も教えられる。


1~3位まではかなり競っていた。




3位の俺と1位のやつは15万円程の差しかなかった。




ホストにおける15万円なんか1日でひっくり返える可能性がある。




最終日、つまりその月の締め日だった。


ホストにおいて締め日は非常に大切だ。




当たり前だが周りの新人王に関係ないホスト達も気合いが入っていた。


締め日なので皆黒系のスーツを着ている。




もちろんマミはけっこう早い時間から来ていた。


金額の差も話した。




15万円ならマミも無理ではなさそうだったが、1位と2位がさらに売上を上げてくるのは目に見えていた。


そう、今日の締め日15万円売上たとしても新人王にはなれない。




最低でも30万円以上は売上をあげたかった。




締め日でもカナデさんはマミのヘルプに着いてくれてた。


めちゃくちゃ盛り上げてるというよりは親身になんかの話を聞いてるといった印象だった。


マミの席をヘルプに着きながら横目で見ていた。




カナデさんに裏に呼ばれて行った。




カナデさんは言った。




「マミちゃんはゲンキに貢ぐ気あるし腹くくってるよ。ただ無茶させすぎてパンクしてしまうかもしれない。正直あのクオリティで稼げる金額はたかが知れてる。そんな稼げない」




そんなことはわかっていた。


あと15万円が遠い。




「わかってます。けどなんとしてでも新人王取りたいです」




俺も食い下がらなかった。


カナデさんはこれを今の俺の実力やとして受け入れて、諦めた方がいいよという意味で言ったんだろう。


未収(売掛)にしてもいいが、来月の給料日(毎月15日前後)までに未収を払えなかったら俺の給料から天引きされる。




下手したら給料がマイナスになるなんてこともある。




「ゲンキがそこまでやる気になってるのは嬉しいし、すごく良いと思う。けど俺だったらあの子で攻めたりしない。」




今の段階で2~3万円程未収があった。




ただ俺はドン・ペリニヨンをおろしたかった。


20万円+タックスとセット料金などで


30万円程の会計になる。


ただほぼ全額未収になる。




「俺もあの子でめちゃ稼げるとは思ってないです!でも今新人王にならなきゃダメな気がするんです!」




俺は新人王になるために躍起になっていた。




周りが見えていないと言えばその通りだと思う。


まったく冷静じゃなかった。




けどもう俺は新人王になることだけを考えていた。




席に戻ってマミに言った。




「ドン・ペリおろしてくれ頼む」

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