そういえばってそこから?
レベッカに対してどうしたものか、答えは出ないもののとりあえずダンジョンのほうに色々と報告入れることにした。
「お前もちょっと目を離すとわりとしでかすよな」
ゴブゾウは溜息を吐く。
お前もって何だ。まさかとは思うがあのダンジョンマスターと一緒くたにされてはいないだろうか。ノーコメントである。
「で、何だ。何かいい策でも思いついたか?」
「いや……」
正直に言えばもう少しで何かが見つかりそうではあるのだが、何かを見落としてしまっているような気がする。何だろうか。
「ゴブゾウさーん!」
考え事はゴブゾウのもとに駆け寄ったゴブリンの一人(?)に中断させられる。
「どうした?」
「実はですね……」
「………………あぁん!?」
部下の耳打ちに対して、ゴブゾウは声を荒げる。
「よし、すぐに案内しろ。リュート、お前もちょっと来い」
何だ……?
※※※
連れてこられたのはライブ会場となっているダンジョンの一室。そこでは客もおらず、ゴブリン突撃部隊とあと……何だ? 天井から縄でつるされているゴブリンが一人。
「さーて、コイツが下手人か……」
ゴブゾウ、目が据わっててちょっと怖いんだけど。何したんだこいつが。
「あー、コイツはだな……俺たちのゴブリン突撃部隊に」
ちなみにゴブリン突撃部隊はゴブゾウの率いる部隊の名前ではなく、ゴブゾウが推しているゴブリンのアイドルグループの名前であることを改めて。
「抜け駆けしようとしやがった!」
はい?
「出待ちくらいならまだいい。だがな、コイツはこともあろうか食い下がって食事に誘ったり何なり、それも特定の誰かじゃなく、手当たり次第だと? ああ!?」
その後も支離滅裂に罪状を叫ぶ……なるほど。
「で、どうだプロデューサー」
「死刑」
「えええええええええええ!??」
捕まってたゴブリンが叫ぶ。慈悲はない。
「大体アイドルは……」
あれ?
「どうしたんだリュート?」
「そうだ。何で俺こんなことを今の今まで忘れてたんだ……」
そうだよ。縁談をご破算にさせて、なおかつレベッカの価値を高めて、認めさせる方法。その答えは、やっぱりアイドルの中にあったんじゃないか。
「アイドルは、恋愛禁止だった!」




