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勇者の魔法使い ─自力で行う異世界転移─  作者: 篳篥
第1章 懐かしき『コーラル』
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第12話 初心者講習 実技編

2日ぶりです。よろしくお願いします。


 食堂で早い・安い・平凡に美味い昼食を摂り、再び初心者講習に戻る。

 ちなみにリース兄妹は『猫の目亭』のマスターに、オスカーは嫁さんに作ってもらった弁当を作ってもらっていたので、食堂に行ったのは俺だけだった。


 オスカー、あんた既婚者だったのか。

 訊いてみたら、嫁さんは現役時代に同じパーティで冒険者をしてた元女戦士らしい。新婚さんなのだとのこと。すっげぇじゃじゃ馬でな、でも何だかんだで優しいところもあって……的な惚気をデレッデレのテレ顔でかましてくれた。やかましいわ。

 羨ましくなんて無ぇぞ……無ぇからな……いくら俺がもう何百年も寂しい独り身だからって、そんなの全然羨ましくなんて無ぇんだ…………やべぇ、ちょっとあの世に行きたくなってきた。


「そんじゃ初心者講習は次の段階に行くぞ」


 過去に思いを馳せて寂寥とした気分に浸っていた俺だが、そんなオスカーの再開の声に気持ちを切り替える。彼は手に30cm四方の木箱を持っていた。


「次は実技だ。要は戦い方のことなんだがな。ただこれに関しちゃ、今この段階で俺が出来ることはお前らの向いてそうな戦い方をアドバイスしてやるぐらいだ。ある程度は俺のような元冒険者のギルド職員に聞くなり、先輩冒険者に聞くなりも出来る。けど、結局の所は自己鍛錬するしかねぇんだ」


 まぁ、そりゃそうだよね。見た所オスカーは剣士の類、魔法使い志望者とかの面倒なんて見られないだろうし。見られたとしても、1日2日でどうにかなるもんでも無いし。


「まず最初に聞くが……お前ら、実際に戦ったことはあるか? ガキのケンカじゃねぇぞ、戦いだ」


「俺はあるよ、何度か。モンスターとか」


 真っ先に答えたのは俺だった。下手な嘘を吐いても仕方が無いので、実戦経験がある事は隠さない。リース兄妹は、少し考えてから口を開いた。


「俺も、一応はあるかな。村の近くでモンスターを何回か……ただ、これはあくまでも鍛錬の一貫だったって言うか……父さんがすぐ近くに控えてくれていたし、相手をするのも最弱って呼ばれる類のモンスターだけだった」


「あたしも」


「ふむ……トーマはともかく、アランと嬢ちゃんはちと、不安が残るな。まずは薬草の採取や誰かの使いのような、戦闘を必要としないクエストから始めてみろ。んでその合間に、Gランク常時依頼のモンスター討伐を請け負いながら実践を積め。Gランク常時依頼に出されてるようなモンスターは、よっぽど特殊な個体でも無い限り新米でも何とかなる奴らだ。勿論、無茶は禁物だがな」


 次いで、オスカーの視線は俺に向いた。


「トーマ、お前も実戦経験があるからって調子に乗るなよ。低ランクの冒険者で1番危ねぇのは2人のような未経験者よりもむしろ、丁度お前のように多少実戦経験のある奴だ。調子に乗ってペースを見誤って、死んだり再起不能な状態になったりする。肝に命じとけ」


「……うん」


 オスカーの言っていることは激しく正しい。以前それで死にかけたから、それ以来肝に銘じた。


「この後武器庫や防具庫にでも行って、自分が使うのはどんな装備が良いか考えてみろ。そのまま貸し出しても良いし、買いに走っても良い」


 あ、ここで武器庫や防具庫を見せてもらえるなら、わざわざそういう店まで行って品質を確認する必要無いじゃん。あー、でもイストルと約束してるから工房は1度見に行こうかな。


「取りあえず今後の見立てのためにも、まずこれを使うぞ」


 言いながらオスカーが木箱から取り出したのは、15cmぐらいの水晶玉だった。あ、これって……。


「これを使って、お前らに魔法適性が有るかどうかを調べてみる。魔法適性の有無で色々と話しは変わって来るからな。適性が有るからって魔法を覚えなきゃならないわけじゃねぇが、引き出しが多いに越したことも無ぇ」


「これ、適性玉?」


 訊くと、そうだ、と頷かれた。


 適性玉。呼んで字の如く、魔法適性を調べるためのマジックアイテムである。


 何度も言うようだが、【鑑定】はそこそこ難しい魔法だ。しかも人の魔法適性の有無を調べようと思うと、【上級鑑定】を習得する必要がある。【中級鑑定】でもそれは解るが、解るのはあくまでも『自分の』魔法適性の有無なので、全く意味が無い。【中級鑑定】を使える時点で魔法を使えている……つまり魔法適性が有るとはっきりしているからだ。

 しかし、今現在魔法が使えないからと言って魔法適性が無いとも言い切れない。適性があっても単に習得していなかったり、素質が無い……つまりは天才と真逆の存在であるために使えていない場合もある。けれどその場合、努力次第で習得は出来るかもしれない。

 

 そこで出て来るのがこの適性玉だ。これなら魔法適性の有無を調べることが出来る。

 

「こいつに魔力を流し込むと、そいつに魔法適性が有ればこの玉が輝く。逆に無いと反応しない」


「レベッカ、やりなよ。お前は今はまだ魔法を習得してないけど、もしかしたら適性は有るかもしれない。俺はもう、少しだけど魔法が使えるから適性有るって解ってるし……トーマも失敗したとはいえ空間魔法を使おうとするぐらいだから、魔法は使えるんだろ?」


 アランに問われ、頷く。しかしそれに反応したのはオスカーだった。


「空間魔法に失敗しただぁ!? おいおい、何の魔法を使おうとしたんだ?」


 えっと、その……。


「【転移】デス」


 俺の返答に、オスカーは目を見開いた。どうやら彼は、リース兄妹よりも正確な知識があるらしい。


「【転移】って、空間魔法の中でも最上級のヤツじゃねぇか! バカか! 今、そうして失敗しても五体満足なのは運が良かった! 下手したら全身がバラバラになってたぞ!」


 【転移】が空間魔法の中でも上位に位置し、使用者もごく限られていることはリース兄妹も知っていたんだろう。しかしその危険性は把握しきっていなかったらしく、ビシッと固まってしまっている。


「いや、その…………すみません、もうしませんので」


 ただ、確かにオスカーの言う通り、【転移】に失敗したら下手すると空間の中で捻じれたりバラバラになったりという悲惨な状況になるが、今回の俺の場合はその限りでは無い。何故なら、失敗したと言ってもそれはあくまでも結界に弾き飛ばされただけであり、【転移】そのものを失敗したわけでは無いからだ。

 けれどそんな事実を口にするのは『ちょっと着地点が違うだけで【転移】自体は成功しましたよ』って言うようなものだ。だが俺が申告しているレベルの魔法使いでは、そんな魔法は使えっこない。

 なので矛盾を失くすため、ここは素直に謝っておく。


「ちょっと、調子に乗ったんです。【収納】は問題無く使えるものですから、もっと格上の空間魔法を使ってみたくなって……痛い目はもう見ましたので、懲りましたよ」


 小さく手を挙げて、出来るだけ謙虚な態度で宣誓の姿勢を見せると、ひとまずは納得してくれたらしい。不承不承、ではあるけど。


「ったく……解ってんならいい。これからは気を付けろ。それから、アラン」


 向き直られ、アランはきょとんとする。


「適性玉だがな、お前も使え。これは元々は魔法適性の有無を知るためのアイテムだったが、実はもう1つ、別のことを調べるのにも役立つ。魔力の性質だ」


「性質?」


「属性、とも言うね」


 あ、口を挟んだらこっちを見られた。


「武器を使うにしても、剣が得意な人、槍が得意な人って色々いるだろ? 魔法だって同じだ。人によって得意とする性質ってのはある。適性玉の『適性』ってのは、魔法適性の有無だけじゃなくて得意分野って意味での適性もあるんだよ」


「何だ、詳しいなボウズ」


 そりゃあ……ねぇ? 俺は肩を竦めた。


「これでも魔法使い志望……っていうか、既に魔法使いのつもりだから。知識ぐらいはあるよ」


「失敗したのに……」


「いつまでも言うな。それに理論と実践は違う」


 もう、そこは触れないでくれ。


「確かにお前さん、知識はあるようだな。じゃあこの後は少しこいつらに説明してやってくれや。どうも俺は魔法の説明ってのが苦手でな。俺自身、適性は無ぇし」


「いえっさー」


 ふっふっふ、いいだろう。この大賢者様が、魔法の基礎を伝授して差し上げようじゃないか! ……真面目な話、昨日からリース兄妹には色んな情報を貰ってるしね。少しはお返ししないと。


「けどまぁ、それは後だ。まずは適性について調べる。レベッカ、やれ」


「はいっ!」


 元気よく返事をして、進み出るレベッカ。その表情には期待に満ち溢れている。彼女はその表情のまま水晶玉を両手で持ち、魔力を注いだ。

 しかし俺は知っている。彼女に魔法適性が無いということを。だって昨日【鑑定】したから。

 当然適性玉は輝かない。沈黙を保ったままである。


「………………………」


 レベッカは目に見えて落ち込んだ。地に膝と手を付きそうな勢いで項垂れている。少なくとも、耳と尻尾は既にペタッとしな垂れていた。

 そんなに使えるようになりたかったのか、魔法。兄は使えるようだから、それで憧れたのかもしれない。


「あー、うんまぁ……気にすんな。魔法が使えなくなってSSSトリプルエスランクを与えられてる方々だっているんだ」


「オスカー、それ慰めになってない。そんな伝説レベルの人と比べられても現実味が無い」


 アランは時々手厳しい。しかし実際、オスカーのフォローはあまり意味が無かったようで、レベッカのテンションは回復していない。引き合いに出すなら、SSランクの方が良かったかもしれないね。


「まぁまぁ。獣人の人って魔法適性有るの少ないらしいし、気にすること無いって。それよりほら、次はアランがやってみてよ。俺は……前にやったことがあるんだけど、またやった方がいい?」


 微妙な空気の3人に割って入りつつ、先に進むように促す。


 ちなみに、獣人……ビーストに魔法適性がある人が少ないのは本当だ。彼らはタイプによって傾向は違うが、魔法や魔力よりも身体能力に秀でている場合が多い。勿論個人差はあるし、絶対では無いけど。

 反対に魔法に秀でているのがエルフだ。彼らはその殆どが魔法適性を持つ。こちらも勿論、無い人もいるけど。

 ついでに言っとくとヒューマンは、バランス型だね。ただし、悪く言うと器用貧乏でもある。魔法適性は、無い人の方が多いかな。獣人ほどでは無いけど。

 閑話休題。


 俺の仲裁に乗っかり、オスカーが頷いた。


「ああ、そうだな。こっちの2人に性質の意味を分かりやすく教えてやるためには、その方がいいだろ」


 簡単に言ってるけど、もしもアランが俺と同じ性質を持ってたらどうするんだろう。


「ふぅん。それじゃあ俺、やってみるよ……っと」


 適性玉をレベッカから受け取り、魔力を流すアラン。すると適性玉が輝いた。その色は白。

 よし、これなら解り易いな。


「ん。じゃ、次は俺ね」


 アランの手から適性玉を掠め取り、今度は俺が魔力を流す。当然ながら適性玉は輝いた。その色は青。


「お兄ちゃんとトーマで光ってる時の色が違う……」


 やはり解り易いだけあり、レベッカも一目で解ってくれた。


「よし。まぁその辺は後で詳しく話すとして、だ。魔法適性に関しては、ボウズ2人が有るってこったな。次に質問だが、お前らは戦ったことはあるっつったな? どんな風にだ? 誰に教わった?」


「あ、俺とレベッカは体術と短剣術をとう……父に教わった。後、俺は魔法も少し。とはいえ父は魔法は使えなかったから、魔法に関しては近所の魔法使える人に簡単なのを教わっただけだけど」


 ほう、話に聞く限り随分とハイスペックらしいリース父も魔法は使えないのか。

 そして『村で近所の人に簡単なのを教わった』と言うなら、恐らくはアランの習得している魔法は精々簡単な生活魔法と初級下位魔法ぐらいだろう。もしも村人の中に昔ブイブイ言わせてた魔法使いとかがいれば話は別だけど。


 オスカーの視線が俺に向いた。あ、さっきのアランの一言でレベッカの分の説明もされてたからか。


「俺は基本、魔法で。これは殆ど独学だった」


 事実である。


「それと肉弾戦も少し。剣は長剣と短剣両方、体術と……槍もちょっと」


 これでもまだ色々と削っているというか、端折っている。しかしその答えにオスカーはホウッと息を吐いた。


「随分と頑張ってんな。口振りからするとお前、魔法使い志望なんだろ?」


 志望というか、魔法使いだよ。本来ならとってもか弱い魔法使いなんだよ。でも。


「俺に最初に戦い方を教えてくれた奴の方針だったんだ。何でも出来るようになれって」


「良い心がけじゃねぇか。何だ、そんな死んだ魚のような目をして」


 いや、だってさぁ。


「色々あるんだよ。で、そいつ。俺に最初に戦い方を教えてくれた奴ってのは……」


 思い出す、あの恐怖の日々。




 『ぎゃああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!』


 『叫ぶ暇が有ったら走れ! 貴様にはそもそも体力が足りとらん!』


 『走る、走るよ、走りますから! 体力はこれから付けるんだよ!』


 『叫ぶ暇は無いと言ったはずだ! その分体力を余計に消耗するぞ!』


 『何だよお前、俺ばっかこんな風に扱って!! アルは良いのかよッ!?』


 『俺を巻き込むな』


 『アイツは最低限の体力は既に有る! 貴様が軟弱すぎるのが悪い!!』


 『軟弱ッ!? 俺、小学校では運動神経良い方だったのにッ!』


 『ショウガッコウとやらが何かは知らんが、随分と温い所から来たようだな! しかしそれは冒険者としては通用せん! 貴様を殺そうと足掻く連中がそんな言い訳を聞いてくれると思っているのか!!』


 『ちょっと待ってよ! そもそも俺は魔法使いになるつもりなんだって! 何もここまでしなくたってッ!』


 『バカか貴様は! 魔法使いが魔法の腕を磨くのは当たり前だ! それでは一流の魔法使いにはなれても冒険者としては二流以下!! もしも単身、魔力切れを起こした状態で危険地帯に取り残されたらどうする!? そのまま死ぬ気か!!』


 『嫌だァ!!』


 『ならば走れ! 魔法が使えなくても最低限生き延びられるようになれ!! まずは体力だ、体力ッ! ランニングの後には腹筋と背筋が待っているぞ!! 終われば受け身の練習! 剣の素振り!! メニューは山ほどある!!』


 『こンの……脳筋ッ! 鬼! 悪魔ァ!!』


 『……ほう、それだけ吠えられるのならばまだまだ行けそうだな。ペースを上げるぞ!!』


 『ヒェッ!! ごめんなさいごめんなさい! 言い過ぎた、謝るから!! だからハルバードぶん回しながら追い掛け回すの止めてぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!! 殺す気かぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!』


 『当たり前だ! 今死ぬか、クエスト中に死ぬか! 大差は無かろうが!! それが嫌なら乗り越えろ! 生き延びてみせろ!!』


 『認めやがったよコイツ!? 俺もう日本帰りたいぃぃぃぃぃぃぃぃ!!』


 『あ、そっちは地雷地帯だぞー。気を付けろ?』


 『アルゥ!? お前、裏切りやがっぎゃあああああああ!!』




 冒険者になってさほど経たない頃の事を思い出し、背筋がゾワッと震えた。あいつとの出会いは、俺に『人は見かけによらない』という事実と現実をまざまざと叩きつけてくれたっけ。

 結果的に見れば、あの時あいつが心を鬼にして――あれはあれで素なのだが――厳しく鍛えてくれたお陰で、今の俺がある。

 それに言ってることは正論だったし――やってることは滅茶苦茶だったが――冒険者の心構えを理解することが出来た。

 あの時はああ言ってたけど結局は脅しでしか無く、本気で鍛練中に殺す気で掛かってきたことは無かったし――大怪我させてでも鍛える気は満々だったようだが――感謝はしてる。

 

 しかしこの頃の経験もあってか、結局俺は終生……あいつが寿命を迎えて死ぬまで逆らえなかった。『厄災』と戦った頃には総合的な戦闘力はこっちの方が上回っていたはずなんだけど、三つ子の魂百までとはよく言ったものだ。


 そんな、俺の最初の師匠でもある2人目の仲間は、一言で言うなら。


「……超スパルタな鬼教官、だな。うん」


「お前も苦労してんだな」


 この時オスカーが俺を見る目は、それはそれは同情に満ちたものであった……俺、そんなに死んだ魚のような目をしてるかな? ……ッ!


「!?」


「お、おいどうした?」


「トーマ?」


 突如として肩を震わせた俺に、リース兄妹が心配そうな顔をした。


「い、いや、その……ちょっと寒気が……まさかあいつ、さっきの俺の発言を聞いてあの世の入り口から怒気を送って来てるんじゃねぇだろうな……?」


 お、落ち着け……あいつは脳筋ではあったが、そこまで心の狭い奴では無かったじゃないか。きっと気のせいだ。


「死んじまってんのか、そいつ……てかお前、完全に調教されてやがるな……」


 オスカーからの視線に憐憫が混じった。止めろおっさん、あんただってきっといつかは調教されんだからな。

 

「コホンッ。ま、まぁとにかく」


 今度は俺のせいで微妙になっていた場の空気を、オスカーが咳払いによって仕切り直した。


「それならとりあえず、トーマは魔法使いか魔法剣士、嬢ちゃんは戦士か武闘家、アランは魔法剣士辺りを目指すのが無難だな。ただしこれはあくまでも俺の私見だ。最終的な目標はお前ら自身が決めろよ……ってなわけで、トーマ。次に魔法についての説明だ」


「あ、はい」


 よし、やるぞ。細やかながらリース兄妹への恩を返そう。

 2人からの視線に心配や不安が多分に入り混じってるのなんて、俺は知らない。すぐに払拭してやるから関係無いさ。

 タグに『主人公最強』を付けても『チート』を付けていない理由の一端を今回にて明かしました。何も知らなければチートにしか見えない能力を持つ設定のトーマですが、実際にその領域に至るまでに不正チートはほぼ行っていません。少なくとも『支配』の魔王を倒すまでは皆無と言えます。

 召喚時に何か補正が付いたというようなこともありませんでした。落ちた場所が良かったという幸運が補正と言えるかもしれませんが。

 地べたを這いずり回りながら必死で力を付けたのです。


 最強は主人公じゃなくて今回出てきた『2人目の仲間』なんじゃないかって? 最終的に総合戦闘力では上回りましたから……。(震え)


 そしてまだ続きます。次回で初心者講習は最後。魔法編です。


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