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ボッチとビッチ  作者: カルロス藤崎
お付き合い始めました。
2/29

彼と彼女の関係


〇〇〇



 突然、俺は告白された。

 クラス、いや学校一番人気の女子に。おいマジかよ、俺初めて告白されたんだけど。これ何か裏があるんじゃねぇの。


「………え、あの、なんで?」


 聞くと、自慢げに学校一番人気の佐藤さんは告白した後とは思えないくらい羞恥心のカケラもなく、微笑みながら答えた。


「いやー、彼氏でも出来れば周りも流石に遠慮するんじゃないかなーと思って」


 しかも、俺の人生初めてされた告白が、全く愛のない告白だった。


「や、何で俺なの。そんなの、周りの連中の誰かしら一人に頼めばいいだろ」


「そしたら、見返りに何されるか分かんないもん。カラオケ一回で胸触って来る人たちだよ?」


 確かに、そんな連中と付き合うなんてのは、今まで抑え込んでたリミッターを解除して、真の性欲を発揮するようなもんだ。


「その点、佐川くんなら私に興味なんてないだろうし、襲われる心配なんていらないからね」


 私に興味ないから信頼できる、なんて信頼のされ方、初めてなんですけど。


「いや、てかそれ俺が殺されるよね」


「大丈夫、佐川君のことは隠しておくから。彼氏がいる、って言うだけ。幸い、佐川君のことなんて誰も知らないだろうしさ」


「ねぇ、お前俺に告白したんだよね?ね?」


「違う?」


「事実確認してんじゃねぇよ」


 告白しておいてその態度は失礼だと思う。


「お願い。このままじゃどうエスカレートするか分からないし、頼める人なんて佐川くんくらいしかいないの」


 そりゃそうだろ。俺くらいしか佐藤さんに興味ない人なんていないもん。確かに、俺がここで承諾しないと、佐藤さんの貞操は危ないかもしれない。

 けど、もしバレたら俺の身が危ないだろ。


「……無理無理無理。別に佐藤さんのことは嫌いじゃないけど無理だから。俺死にたくないし」


「…………わかった」


 思ったよりすんなり引き下がった。ふぅ、これで明日からはお互い無関心無関係に……、


「付き合ってくれないと、みんなに『佐川コウくんに酷い振られ方した』って言いふらすから」


「よろしくお願いします、佐藤さん」


 この女、どこが天使だよ。デヴィルだよデヴィル。



×××



 ほとんど勢いだったし、事情は最低だが、私に彼氏ができた。と、なるとこれから忙しい。


「けど、条件がある」


 承諾した癖に条件を出して来た。まぁ、こっちも自分の護衛策として彼を恋人にしようとしてるわけだし、条件を飲む義務はある。

 まぁ、その条件は大体予測できるけどね。


「俺が彼氏であることは間違ってもバラさないこと」


 ほら見たことか。そんなのわかってる。


「わかってるよ」


「それともう一つ」


 他にも何かあるのか。まぁ、いいよ。聞いてやろうではないか。


「他の男子に、あまり挑発するようなことは言うな。冗談でも」


「? どういう意味?」


「『〜して欲しいの?』とか、『〜してあげないよー』とかな。セクハラされるのを封じた今、佐藤さんの味方は学校で俺だけだ。その俺も、袋叩きにされるの嫌だし表向きには庇えない。自分の立場を悪くするだけになるぞ」


「…………」


「何だよ」


「………いや、味方だと思って来れてるんだなと思って」


「………承諾した以上は当然だろ」


「あ、今照れた?照れたよね?意外と可愛いとかあるじゃん」


「おい、そういう挑発をやめろってんだよ」


「はいはい、分かったって」


 よし、これで何とかなる。もし、別の問題が出たら、また佐川君に相談しよう。あ、それならアドレスとか交換しておいたほうがいいかな。


「ね、アドレスちょうだいよ」


「あー……そだな。その方がこれから便利だ」


 お互いにアドレスを交換した。………ふう、なんかアレだな。今までの人達と違って、必要があって連絡先を交換した人は、高校入ってから初めてかもしれない。

 その事が少し嬉しくて、若干微笑みながら自分のスマホを眺めてると、ヴヴッと震え、メッセージが表示された。


「………あっ、カラオケどうしよう」


「行って来ればいいじゃん。さっき聞いた感じだと、後払いみたいな感じなんでしょ?」


「男子二人と女の子一人なんですけど?」


「だから?」


 こいつは……。


「彼氏ならヤキモチくらい妬いてくれてもいいのに」


「バーカ、そういうのは好き合ってるカップルのする事だろ」


 むぅ、それはそうだけど……。まぁ、いっか。間違ったこと言ってないし。冗談って事にしよう。


「ジョーダンだよ」


「それに、俺の場合はあまりヤキモチとか妬かないだろうし」


 あれ、これ冗談で済ませて良いのかな。


「えー。なんでー?自分の女が他の男とカラオケに行くんだよ?」


「それはそいつの付き合いがあるんだろ。そのカラオケで不純異性交遊とかしてるならまだしも、普通に遊ぶだけならそこまで俺が口出しするのは違うでしょ」


「うわあ………佐川くんの彼女可哀想……」


「それ、遠回しに自分のこと可哀想って言ってる?」


 ああ、この人、そこそこイケメンなのにこれだから友達いないんだ。この人はつまり、他人に興味を持たないタイプ。どこまでいっても他人は他人、自分には関係ない。

 むしろ、自分から関係を持ってその人との関係が壊すのを恐れている。友達とかになれば、少なからず相談とかされるだろうけど、自分の意見を参考にされ、失敗し、その失敗を自分の所為にされたくない、そういう人だ。


「で、カラオケどうしよう」


「だから好きにしろって。俺は帰る」


 佐川君は立ち上がって、自分の水を飲み干した。

 その佐川君に、私は微笑みながら言った。


「じゃ、これからよろしくね。佐川くん」


 すると、佐川君は何回か瞬きした後、頬を赤く染めながら、スマホをポケットにしまいながら出口に振り返って言った。


「…………ん」


「あ、今照れたでしょ?」


 何も答えないまま、佐川君は食堂から出て行った。………意外と可愛いところあるのかも、あの人。



〇〇〇



 翌日、内心ビクビクしながら学校に来た。大丈夫だよね、俺と佐藤さんの関係、他の男子に知られてないよね。大丈夫、だよね。

 落ち着け俺、そもそも存在すら認識されてるか危ういんだ。俺が過去に話しかけられたのなんて、「おい、田中……あ、人違いでした」くらいだぞ。いやそれはそれでやばいけども。とにかく落ち着け。

 そんな事を何度も頭の中で繰り返してると、教室の前に着いた。………ふむ、学校休もうかなぁ。いや、ここまで来たんだ。勇気を振り絞れ、俺。

 一度、教室の前で深呼吸した。


「…………ふぅ、」


 よし。行くぞ!というか、教室入るのにどんだけ一大決心してんの。

 扉を開けると、中はヤケに殺伐としていた。男子達が集まり、何かいかれた目つきでお話ししていた。

 一方の女子達は、それらと関わらないように他のクラスの友達の所に遊びに行ってるのか、誰一人として教室にいなかった。

 …………うん、これはアレだ。これはマズイ。空気が重い。奴らが俺の方を見てないのが唯一の救いだ。一斉にこっちを見てたら多分、俺死んでた。


「………どうする?」


「………その彼氏とやらを見つけ次第暗殺する」


「待て、殺すのはまずい。キ○タマを潰すくらいがちょうどいい」


「そうだな。四分の三殺しだ」


 ………なんか怖い会話が聞こえて来るんだけど。キ○タマ潰すってそれ殺してるからな。四分の三殺しも、結局それ殺してるし。

 昨日のカラオケの時に佐藤さんが一緒に行った二人にバラし、その二人が周りのメンバーにバラしたんだろう。一体、あの女はどんな伝え方をしたんだ。とにかく、ここにいると圧迫死する。ホームルームが始まるまでトイレにいよう。

 鞄を机の上に置いて、廊下に出た。尿意も便意もないのにトイレに向かってると、スマホが震えた。画面を見ると、佐藤さんからメールが来ていた。


Hikari☆『なんか男子が怖いんだけど』


 今、教室に着いたのか。この様子だと、彼氏の正体を尋問されてるのかな。今、メールを返せば「メール?」「誰から?」「佐川?」「この学校?」「あ、同じクラスの名簿に同じ名前あるぞ」「見つけ次第ブッ殺せ!」ってなるな。このメールは無視するのが吉だ。


「………さて、曜日クエスト行かなきゃ」


 頑張れ、佐藤さん。強く生きて。

 それから数分経過した。ホームルームが始まるのは8時40分からで、今は35分。そろそろ、教室に戻るか。

 教室に戻ると、クラスにはいなくなっていた女子達の姿も見えた。それでも殺意にまみれた空気が流れてる辺り、本当に怖いです。

 が、ここで俺が恐怖を表に出せば、彼氏が俺であることがバレてしまう。いつも通り、いつも通りにしてよう。

 自分の席に着いて、鞄を机の横に放ってスマホを取り出した。すると、ヴヴッと震えた。佐藤さんからだ。


Hikari☆『よくも無視してくれたな』


佐藤さんの席を見ると、ギロリと音がしそうな視線で俺を睨んでいた。

こっわ!あの可愛い顔からどうやったらあんな殺し屋スナイパーみたいな視線になんの⁉︎

ヤバい、なんとかしないと狩られる。俺はメールしておくことにした。


佐川コウ『や、スマホの調子悪くてたまに通知来ないんよ。悪かった』


Hikari☆『何にせよ覚えといてよ』


 何にせよ罰せられるのか……。まさか、チクる気?正気?

 内心、割と本気でビクビクしてると、教室のドアが開いた。担任の松崎冬美先生がやって来た。茶髪セミロングの担任、美人系なのだが、いつも眠そうな顔をしていて、毎日頭にかけてるサングラスが変わる。体育教師でもないのに何でサングラスしてんだあんた。


「おーし、ホームルーム始めんぞー」


 ぬぼーっとした声でそう言いながら、教卓の後ろに立った。

 それに合わせて、今日の日直の人が号令をかける。


「きりーつ」


 全員立つ。


「れーい」


 全員、頭を下げる。


「ちゃくせーき」


 全員座った。うん、流れいらないね。


「よし、じゃあ今日は特に連絡事項もないからこれで終わる。一限始まるまで自習しといてね」


 との事で、先生は教室からさっさと出て行った。おい、これでいいのかホームルーム。

 当然、テスト前でもないのに真面目に自習する奴などいるはずもなく、みんな好き勝手にお話なりスマホなり漫画なりしていた。

 それは俺も例外ではなく、ゲームを始めた。すると、スマホが震えた。メールがきた。俺にメールをして来る人間など、一人しかいない。


Hikari☆『ねー、暇ー』


 佐藤さんだ。なら勉強しろよと思ったが、反応すると面倒臭そうなので無視することにした。


Hikari☆『おーい、メール見てるんでしょー?』


 無視だ無視。いちいち反応するな、俺。


Hikari☆『ねー』


Hikari☆『ゲームやってんの分かってんだからねー』


Hikari☆『おーい』


Hikari☆『遊んでよー』


『Hikari☆がスタンプを送信しました』


『Hikari☆がスタンプを送信しました』


『Hikari☆がスタンプを送信しました』


『Hikari☆がスタンプを送信しました』


『Hikari☆がスタンプを送信しました』


『Hikari☆がスタンプを送信しました』


『Hikari☆がスタンプを送信しました』


 う、うぜえええええ‼︎通知オフだ通知オフ!


Hikari☆『通知切ったら今からそこの席行くから』


 この野郎、俺の心の中病んでるんじゃないだろうな⁉︎

 こうなったら相手しないと俺の身が危ない。


佐川コウ『なんだようるせーな。こっちは忙しいんだよ。イベント今日までなんだから』


Hikari☆『そんなの知らないし。今日はなんか男子達大人しいから暇なの』


 ふむ、早速効果が……?いや、佐藤ヒカリの彼氏暗殺計画をメールで進めてるだけか。あ、ならちょうど良いかも。


佐川コウ『なら、俺今やってるゲーム招待するからやってろよ』


Hikari☆『やだよ。それやると、他の男子から「あ、そのゲームやってんの?俺もやってるんだ。フレンド登録しようぜ」みたいになるから』


 なんと、経験済みか。隣でゲームやりながらセクハラとかされてたんだろうなぁ。つくづく最低だな、この学校の男子。


佐川コウ『なら勉強すれば良いのでは?』


Hikari☆『やだよ、面倒臭い』


 こいつ……!暇潰しするには面倒臭いことが一番だろ。長く暇を潰せるんだぞ。俺は中学の時、スマホ持ってなかったときに暇潰しで勉強して何の間違いか学年トップを取ったことあるんだぞ。


佐川コウ『なら、読書』


Hikari☆『本ないよ』


佐川コウ『教科書で良いだろ』


Hikari☆『それ勉強じゃん!なんでそんなに勉強させたがるの⁉︎』


 チッ、バレたか。


佐川コウ『現国の教科書読めよ。夏目漱石の「こころ」が入ってるから面白いぞ』


 すると、少し返信が止まった。佐藤さんの席を見ると、少し考えた後、バッグの中をごそごそと漁り始めた。

 よし、これで俺はゲームに戻れる。



×××



 放課後。私は男子達に囲まれて帰宅していた。

 今日のメンバーは金田くん、村木くん、八木くんだ。3人はバスケ部で、毎週火曜は部活が休みらしい。


「でさ、俺がスリーポイントを決めたんだよ。ヤギのパスから」


「あれマジすごかったよな。リングに当てずに見事にスパッと決まって」


「あれ、佐藤にも見せたかったわ」


「おいおい、あれその前の俺のスティールがありきだったろ」


「それな」


 なんていう自慢話を聞かされながら、学校から駅までの道のりを歩いていた。


「へぇー、で、その試合勝ったの?」


「あー、確か45対39だったか?」


「ほらこれ。写メあるから」


 村木くんがスマホをポケットから出そうとした。が、手を滑らせたのか、スマホを落としてしまった。


「うわやっべ」


「もー、何やってんの?」


 そのスマホを拾ってあげたときだ。ふと後ろを見ると、私達の5メートルほど後ろに、一人で帰ってる佐川くんの姿が見えた。耳にイヤホンを突っ込み、スマホをいじりながら歩いている。

 ながらスマホは危ないって……と、心の中で思ったが、私もながらスマホはするので人のことは言えない。いや前に言ったけど。


「すまん、サンキュー」


 ぼんやり見てると、私の手から村木くんがスマホを取った。


「あ、ううん、いいって」


「で、これ」


 見せてくれたのは、最終スコアの写真。


「って、45対39で負けてんじゃん!」


「誰も勝ったなんて言ってないだろ?」


「良いんだよ、練習試合だし」


 よくもまぁ、負けた試合をそこまで自慢げに語れるもんだ。

 微笑みながら「いやよかないでしょ〜」なんて返したとき、金田くんが唐突に言った。


「ね、ところでさ、ヒカリちゃん彼氏いるってマジなん?」


 突然、そんな話を振ってきた。


「え?マジだよ?」


「チッ……。わーマジなんだやっぱ。イケメン?」


 今舌打ちしましたよこの人。


「まぁまぁかな。ブサイクではないよ」


「ふーん、同じクラス?」


「どーだろーねー」


 テキトーに微笑みながら誤魔化した。そういう細かいところからバレる可能性があるので、言うわけにはいかない。


「いいじゃん、そんくらい教えてよ」


「やですー。その彼氏の方から口止めされてるから、何組か教えられないんだよ」


「マジかー。なんだその彼氏」


「ヒカリちゃんみたいな可愛い子が彼女なら、俺は自慢するけどなー」


 自慢されたら四分の三殺しの癖に何言ってんの。なんか、佐川君と話してから、周りの男の子たちの言うことが随分と薄っぺらく聞こえる。ネガティブが移ってるのかな。


「で、誰なの?」


「ヒント!」


 しつこいな。どんだけ執着してんの。


「じゃあ、ヒントだけね」


「お、マジ⁉︎」


「うちの高校の生徒です!」


「ちょっ、それ範囲広すぎでしょ〜!」


 そんなー、と騒ぐ男子達を放っておいて、私は駅に向かった。チクショーみたいな感じでついて来る男子。ここで、土手を歩くと近道である。

 すると、前から小学生くらいの男の子達、三人くらいが自転車で走ってきた。


「一番遅かった奴、明智光秀!」


 うわー、懐かしい。小学校の頃にやってたわそういうの。明智光秀の何が悪いんだよ、信長殺しただけでもかなり強ぇーだろ、裏切りであっても。奇襲であっても。

 なんて事を思ってると、二人が私達の横を通り過ぎて行き、最後の一人の男の子が通ろうとする。直後、その男の子が私たちの眼の前でペダルを踏み外した。


「ッ⁉︎」


 ガクン、と足が空振りし、一瞬パニックになったのか、ブレーキを強く握り締めた。その結果、後輪が宙に浮き、前に大きく倒れた。つまり、私に突撃である。


「っ!」


 金田くんが私の手を引いて、衝突を避けてくれた。


「大丈夫?ヒカリちゃん」


「ご、ごめんなさい。ありがとう」


「良いって」


 危なかった……これだから小学生は……。私達はそのまま横を通って行った。

 まぁ、自転車乗れるようになったばかりなら、そうなるのも分かるけどさ、気を付けようね。と、心の中で思いながら歩くと、後ろから聞き覚えのある声がした。


「大丈夫?」


 ふと、振り返ると、佐川くんが転んだ男の子の前でしゃがんでいた。

 で、無言で自転車を起こすと、自転車の後輪を見た。


「あーあ、やっぱチェーン外れてるわ」


 言うと、後輪のギアの部分を弄り、外れたチェーンを直してやると、立ち上がって男の子に言った。


「自転車乗れるようになったばっかではしゃぎたくなるのは分かるけど、周りの迷惑も考えろよ」


 私の思ったことと全く同じだったその言葉に男の子は頷くと、先に行った友達の後を追った。


「ヒカリちゃん、どした?」


「帰ろう」


「あ、うん」


 村木くんと八木くんに呼ばれ、私は男の子達の後を追った。

 ………しかし、佐川くんにもああいう面があるんだ。周りの人に興味がないわけじゃないのかな。

 少し、見直した。そう思って再び後ろを見ると、「ああああ!100円玉ああああああ‼︎」と叫びながら自販機の下に手を伸ばしてる佐川君の姿があった。私の感動を返せ。



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