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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

超短編

僕は死ぬべき存在

作者: ミーケん

【Twitter企画28作目】

 希望を持って前を向け。絶望に目を背けろ。


 怒りをおぼえたのを僕は知っていた。

 薄れゆく僕の世界は暗転した。


 僕の命日が来るのも死んだ日を含めて今日で2回目となった。まったく時というのは早く過ぎてしまうもので、僕は昨日死んだんじゃないかと思えてしまうほどだった。

 あ、僕は別に死んだ訳じゃないよ。僕のなかにあった人格が死んだんだ。僕の身体自体は余裕で息をしてるよ。

 でも、息をしてるだけ。目を開けないし、筋肉も動かさない。口も開かないし、なにも食べない。

 ただ、生きているだけの肉だった。死んでないだけだった。


 僕は1年前、事故にあった。道路を走っていた乗用車に轢かれたのだ。

 あのときの僕の身体は限界を越えていた。

 痛かった。とても、痛かった。生きることなんてできなさそうだった。望みのない現実。絶望しかない事故だった。

 あのとき僕と一緒に死んだ人が15人いたらしい。

 そして、唯一僕だけが身体を残して生き続けているらしい。

 運転手は事故を起こした直後に自分で首を切って死んだ。

 警察はわずかな望みを懸けて僕が目を覚ますのをただただ待っている。

 

 弟は僕と同い年になった。今は僕と同じ高校で青春を楽しんでいるのだろう。

 そんな時に僕はずっと生きてるだけの屍。

 情けない。情けない。情けない。


 お前なんかがなんで生きてるんだよ。なんでいつまでたっても死なないんだよ。さっさと死ねよ。邪魔なんだよ。

 お前なんかが生きていてもただ負担になるだけなんだよ。

 うざいんだよ。まじで。

 

 罵詈雑言。稚拙で語彙力のない。誰にでも言ってるような暴言。

 そんな単純な言葉が僕の身体の心臓を抉るように突き刺した。

 僕はなんで生きているんだ。だって?

 そんなことわかるなら僕が知りたい。なんでそんなことを言うんだよ。僕だって死にたいよ。

 邪魔なのだって知ってる。負担なのも知ってる。

 みんなが僕を殺したいのも知ってる。

 だったら殺してよ。はやく僕を殺してよ。

 僕は死にたい。みんなは殺したい。利害は一致してるだろ?

 僕を死体にしてよ。


 みんなが僕を殺したくない理由はなんだろう。

 なんでそんなに僕を生かし続けるんだろう。

 嫌いだ。嫌いだ。みんな僕を嫌いなんだ。

 なのに、なんで殺してくれないんだろう。僕の未来を断つことなんてとても簡単なことなのに。

 ただ、機械の電源を落とせばいいだけ。なのに、なんで僕を生かすの?

 僕にあるみんなにとっての希望はなんだろう。

 僕を生かし続けるための希望はなんだろう。いや、違うかもしれない。僕が生かされているのは殺すことに対しての絶望が理由だろう。

 人殺しの罪を背負いたくない。人殺しになりたくない。だから僕を殺さないし、殺せない。

 みんなは僕を殺してほしい。他の誰かが殺してほしいと思ってる。でも、誰も名乗りをあげない。だから誰も僕を殺せない。

 もう、誰でもいい。僕を殺してよ。

 警察の権限を使って殺せよ。正当防衛とかで殺せよ。理由なんてどこにでも転がってるだろ。


 はやく殺して。はやく。

 お願いだよ。







────記憶違い────










































 ─────理由なんてなかった。

ども。

寝起きのミーケんです。

ほんとに起きてから10分もしないで後書きを書いております。

さて、そんな感じで短編についてです。

今回の短編は主人公の思うことを書いていくような感じになっており、なんだか自分まで死にたがってるような感覚に。。。

ほんと僕的にやばかったので最後のやつをつけ加えました。

最初はもっと長くてもっとやばい内容もあったんですよね。。。

そんな感じでこうなりました!

僕はこれでもすこし応えますが。。。

みんなは大丈夫かな?

では!また次の機会にどーぞ!

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