1話目:死んでなお本望
どうも、初めましてかみちょーです。
何か2作目です。すいません。
1作目もまだ1話しか書いてないのにノリで出してしまいました。
まぁ楽しんで下さい。
ここはとある倉庫。そこには銃を持ったヤクザっぽい奴らと彼らと敵対している二つの派閥があった。
???:「くっ、数が多過ぎる。このままじゃ全員お陀仏だ!」
敵対している方は4、5人位の人数で明らかに不利なのは分かる。
???:「・・・・ここは俺に任せて下さい。」
と刀を持った少年が一人で前に出た。
?⁇:「おいジン!あんまふざけたことを言ってとぶっ飛ば」
ジン:「別にふざけてません。タクさん達は早く倉庫から出てって下さい。
俺が全て引き受けます。」
タク:「ざっけんな!ガキを1人置いてけるわけないだろうが!
おまえも逃げんだよ。」
しかしジンと呼ばれた少年はその場を譲らなかった。
ジン:「俺はいつでも死んでもいい身分です。でもあなた達は俺とは違う。
家族もいるし、家もある。でも俺には・・・」
タク:「家族ならいるだろ?」
ジン:「それはどういう・・・」
タク:「俺たちが家族だ!分かったな!」
ジン:「・・・はい。」
タク:「仕方ねぇからここは任せる。
だけど必ず戻って来いよ。」
ジン:「はい。分かりました。」
話は終わると彼らは少年を残して出て行った。
ジン:「随分と優しいんだな。」
ヤクザ1:「へっ、別れの挨拶くらいはさせてやろうと思ってな。
それによ〜、この人数を見てもまだ勝てると思ってるのか?」
ヤクザが両手を広げて大声で言った。
彼らの人数は少なくとも80〜90はいる。
ジン:「あぁ。もちろん。」
ヤクザ1:「えぇい!お前らあのガキを撃ち殺せ‼︎」
ヤクザ1の掛け声とともに銃の機銃音が辺りに鳴り響く。
少年はその場に突っ立っていたが次の瞬間、
ヤクザ2:「ぐわぁ!」
ヤクザ3:「ぎゃああ!」
辺りから悲鳴がどんどん聞こえてくる。
その理由は少年にあった
ヤクザ1:「くそ、速ぇ!
もしかしてあのガキが“来刃”だと⁉︎」
“来刃”。
それはあの少年が「死を運んで来る」ことと刀を持っている事からつけられたあだ名である。
その速さは人の域を遥かに超えていた。
ジン:「ぐっ!」
だがどんなに人間離れしていてもやはり人間である。
彼の体には数カ所ではあるが、銃で撃たれた痕があった。
ヤクザ1:「あはははは!
どんな化物でも人間だなぁおい!
所詮銃には敵わんのよ。」
ジン:「ふっ。」
ヤクザ1:「あぁ?何笑ってんだよ?」
ジン:「すまないがもう味方はアンタだけだ。」
ヤクザ1:「なっ!」
ヤクザが振り向くと全員彼の凶刃に切り裂かれていた。
ジン:「さっ、後はアンタだけだ。」
少年はヤクザに切りかかった。
ヤクザ1:「調子に乗るな!」
ヤクザは少年に向かって銃を発砲した。
が、少年は普通に避けてヤクザにとどめを刺した。
ヤクザ1:「がっ⁉︎この・・・クソガキが・・・・」
辺りはすっかり静かになった。
ジン:「ぐっ、少し撃たれ過ぎたか。」
少年はぐったりと寄り掛かかった。
心臓はちゃんと動いているが、体の方は思うように動かせなかった。
ジン:「はははは、ヤバイな。
体が言うことを聞かない。」
少年は自分の体から力が抜けていくのが分かった。
ジン:「死ぬってこんな感じなんだな。
何か眠くなってきた・・・・。」
少年は静かに眼を閉じた。
どうでしたか?面白かったのなら幸いです。
次回はジンくんが生きてる?という所からです。