表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アイドルソウル!!  作者: コーンスープ
5/8

第5話

体育館の二階部分。下ではバスケットボール部が活動していた。祐樹は春菜に案内されるままにそこに来ていた。普段放課後はすぐに帰宅してしまう祐樹にとって、その場所はなんとなく新鮮に感じられた。


 「ここでさっき君の言っていたアイドル部が活動していると?」

 「はい、そうなんです。ドリーム・オン・ドリームで優勝するためにアイドル活動をしているんです。ずっと私の夢でしたから。ま、まあこの部は正式には学校で認めてもらえなかったんで、こんな狭い場所でやるしかないのはちょっとつらいところですけどね・・・・・・。」


 春菜はアイドル活動によって畑工を救えるかもしれないと言った。いきなり大層なことを思いつくもんだと感心した祐樹だったが、なるほど今かなり納得がいったようである。細々ながら続けていた自分の活動を紹介したかった。それに丁度あてはまったのが、偶然にも相葉祐樹であったというわけだ。


 「それでこの部を貸してくれるという話でいいのかな? 畑工代表としてそのドリーム・オン・ドリームに参加してくれる……と。」

「はい、そういうことです。もうすぐ他のメンバーも来ると思います。」

 「そうか、他にメンバーいるのか・・・・・・。そうだよな、アイドルグループだもんな。ところで聞いた話だと、この部活の創始者は島田さんみたいだけど、それなら君が部長、というかリーダー的なポジションってことでいいの?」

 「はい、部長は私がやらせてもらってます。私は歌も踊りも出来ませんから、それくらいはしませんと。」

 「へーそういうことか・・・・・・。・・・・・・って、えっ!?」


 祐樹は拍子抜けしたように上ずった声をあげた。予想外のことを耳にしたからだ。

 「島田さんは歌も踊りもしてないの!? じゃ、じゃあ島田さん自身はアイドルじゃないってこと!?」

 「そうですよ。あれ、言ってませんでしたっけ? 私は部の部長と、そして指導者として活動に参加しているんですよ。」


 てっきり春菜自身がアイドルになりたいのだ、そう考えていた祐樹はやや面食らってしまった。そんな折、カッカッと階段を上る音がわずかながらに聞こえてきた。その足音は確実に複数人を想像させた。体育館の二階、この小さなスペースにわざわざやってくる人はほとんどいない。ゆえに祐樹にもすぐに判断が出来た。


 「他のメンバー、来たみたいだな。」

 「はい。」


 春菜の返答が聞こえるや否や。容姿端麗、確かにアイドルと呼ぶにふさわしい、そんな六人の男たちが現れた。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ