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気持ち良さそうに眠るにゃんこを抱いて、俺も夢の中に沈んだ。

 

 雨の匂いがする。

 蛇口をひねって出したカルキ臭さとは違う。

 冬の、水っぽい匂いもする。

 そして、獣くさい。

 何の話かと言えば、外から帰って来た愛猫殿の話だ。

 しと降る雨に打たれて、しかし彼女は濡れていない。長い毛と短い毛の二層構造になっていて、油の付いた表層が濡れても直ぐ水を弾く。

 便利なものだな、と背を撫で、耳と耳の間を掻き、喉をくすぐる。

「どんな冒険して来たの?」

 訊いても眠る彼女は喉をぐるごろ鳴らすだけ。

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