表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/9

第一話

あの日から私はソラとあの真夜中の公園で会うようになった。


お互いに何か約束をしてここにくるわけでもなく、自然に二人ここで夜中空を見上げ、なんとなく話をするようになった。


『ソラ?』


「ん?」


今まで友達はなんとなくいた。

でも、みんなその場しのぎだった。

その時は、そんなことは全く思っていなかったけど。

たとえば、学校で友達になって、一緒に移動教室に行ったり。

たとえば、休日や放課後にに遊んだり。


でも卒業してしまったり、転校してしまったり。

ただそれだけで、連絡が途絶えたりして行った。

偶然会えば話もするが、やっぱりその場しのぎだった。


そんな今までの友達の感覚とソラは違った。

ソラとは、電話番号も住所も知らせていないまま間だった。


(何でここにくるの?)

そんなことを思った事があって、それを思い出して聞いてみた。


『ソラはどうしてここにくるの?』


「どうして?

それはユウがここにいるから。ユウはどうして?」


質問返しをされた。


『どうしてかなぁ。』


私がソラとであった日にここにきたのは偶然だった。

たまにふらっと散歩をするのはよくあった。

でもこんな風に決まって散歩をするようになったのは・・・


『ソラとおんなじ。

ソラがここにいるから。』


そう私が言うとソラはハハっと笑った。

ソラが笑うと自然に私の顔も笑顔になる。


今まで出会った誰よりも居心地のいい場所を、私は見つけられたんだ。

そう気付けてから、幸せだと感じられるようになった。


「ユウとあったのは2週間前だね。

僕は、こんな短期間で人と仲良くなったのは初めてだ。

こんなに仲良くなれた人も初めてだけど。」


そういって、ソラはまたハハっと笑った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ