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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

Who killed my school?

作者: wetafun

始めまして。wetafunです。

処女作です。というか、昔書いた、短編アニメ用脚本をそのまま転載しました。


小説らしからぬ表現もあるでしょうが御了承ください。






キャラクター

・A…16歳男子、学校が退屈な屁理屈屋


・先生…40前後男性、現代社会科教師


本編


ここはとある学校

新学年が始まって一ヶ月、周囲には春の空気が漂っている

時間は昼休み終了間際、人は全く見当たらない。主人公のAが一人、こっちに速歩きで向かって来る


A…「やば~、あと40秒…」

そこで授業開始のチャイムが鳴る。Aは教室のある校舎に今やっと入ったところ

A…「オイ!まだ40秒あるぞ!40秒…、ヤバ~、マジでヤバイ。」


Aは教室のある3階まで上り切るが、既に教室では「気をつけ!礼!」の声が聞こえている


A…「嘘だろ~(囁き声)」


A、忍び足で静かに自分のロッカーに駆け寄り、音を立てないようにロッカーを開ける

そして教科書類を取り出すが、その時にロッカーに押し込んであったノートや辞書類が音を立てて床に落ちる。


先生…「なんか廊下で音しなかった?(教室の中から)」

生徒の誰か…「した(同じく)」


教室から先生が迫り来る音が聴こえる


やがて、教室のドアが開き、先生が廊下に出てくるが、誰もいない。あるのは開きっ放しのロッカーとその下に散らばったノートや辞書類だけ

先生はロッカーの前まで来ると、しゃがんで散らばっているノートを拾う


先生…「ったく、誰だよ。ちったぁ綺麗にしろよな」


先生がそれらをロッカーに押し込むと、今度は別の教科書が床に落ちる

先生は苛ついてそれらを拾い上げ、ロッカーに押し込んで、中の物がなだれてくる前にロッカーを強く閉めた。


先生…「ったく。」


先生はブツブツ言いながら教室に入り、ドアを閉めた。

Aはロッカーの陰に隠れていた。


Aは教室の後ろのドアを静かに開け、教卓にいる先生に見えないように姿勢を低くして中に入る。

そして、自分の席に向かって、やはり姿勢を低くして、教科書を抱えて行進する

やがて、無事に自分の席にたどり着き、教科書を机に置いて、何事も無かったかのように席に座る

教科書を開き、ホッとため息をついたとき、廊下の方からドタバタと二人分の足音が聴こえた


教室の前のドアがガラッと開き、二人の同級生がすまなさそうに入ってきた


同級生…「すいません、ちょっとトイレに行ってて(息を切らして)」


すると先生が意地悪そうに同級生の方に向いて


先生…「トイレか?授業始まって5分だが、随分長いトイレだな。仲良くやったのか?」


教室が笑いに包まれる。同級生二人は笑いに曝されてただ立っているだけ。

すると先生がAの席の方に向かってゆっくりと進みはじめる


先生…「早く席につけ、教室に堂々と入ってきた分だけ…」


突然、先生がAの肩をたたく


先生…「スパイの真似して入って来たコイツよりはマシだな」


教室にどっと笑いが沸く、その中でAは「ばれてる」と言わんばかりの顔をする


先生…「スパイになりたきゃ、高校やめてアメリカのFBIかCIAかイギリスのMI6かロシアのKGBにでも入れ」


A…「先生、KGBはもう無いですよ…」


先生…「お前なら入れるだろ?夢の世界で。」


するとどこかで別の同級生が


同級生…「コイツは『開眼熟睡』も得意だからな」


またしても教室中に笑いが沸く。Aはどうもどうもと言わんばかりに手を疎らに上げ頭を下げる

すると、先生がAの上げていた手を掴む


先生…「分かってると思うがな…、俺の授業で『開眼熟睡』なんかしたらただじゃおかんぞ!」


A…「じゃ、わかりやすいように『閉眼熟睡』にしますか?」


皆の笑い声がとうとう屋根が飛ぶような大歓声に変わる


先生…「単なる居眠りだろ!授業中はノートを開いて、俺の目を見て、俺の話を聞いて、メモをとれ!」


Aは渋々


A…「わかりましたよ、目を見て、話を聞いて、メモをとるんですね?了解。」

先生…「わかればいい」


先生が立ち上がる、するとAがすかさず


A…「先生、授業中ですよ、話してくださいよ」


先生は少しイラッとするが抑える


先生…「ああ、いいだろ。まず教科書の『55年体制』というのは…」


先生はAに背を向けて教卓に向かう、するとAが


A…「背を向けないでくださいよ。目が見えませんよ」

またも教室内に笑いが起こる。先生は振り返り


先生…「黙ってメモをとれ!」


A…「ハイ。」


その会話はそこで終わった。生徒たちの笑いはあちこちでまだ収まっていなかった。



20分後


Aは机の上でペンをクルクル回していた。

ペンの先を先生に向けてペンを止めた時…


突然、武装した男が教室のドアをブチ破った。


そして手に持っていたソーコムMk23で先生を

撃った


弾は首に当たり、首は吹き飛んだ。先生はなす術も無く床に血をぶちまけながら倒れた


この間僅か一秒だが、Aにはとても長く感じられた。

後ろを向いてお喋りを楽しんでいた連中も皆振り返った


すると男はバッグからワルサーMPLを取り出した

そして生徒達に銃口を向けると

ぶっ放した


結果はご想像の通り、薬莢と血と肉が教室中で飛び散ってぶつかり合った


そしてAだけを残して教室にいた人々は皆あの世行きとなった


Aは表情にできない恐怖を味わったが、噛み締める間もなかった。


男はソーコムとワルサーを床に落とすと、バッグからまた新しい物を取り出した


Aの為に特別に残しておいた…デザートイーグル50AEだ。

男は右手でイーグルを構え、左手でマガジンを抑えた、そして足を開き…

撃った


薬莢が右に飛び、グングン弾がAの頭目掛けて近づいた。


後は弾の到着を待つだけになったAの耳にある音が聴こえた。


バン!




そこでAは目覚めた


Aは突然ハッとして


A…「ハイ!寝てませんよ!」

クラスに明るい笑いが響いた。あの音は先生が机を叩いた音だった。


先生…「寝てないの?目は開いてた様だな、ご立派ご立派。高校やめて芸人になったらどうだ?」


Aはまだ混乱している


A…「えっと…、生きてる?」

先生…「俺がゾンビに見えるか?う゛~~。(ゾンビの真似)」


笑いが一層強くなる、先生が続ける


先生…「で?ノートはちゃんと書いてから寝たのか?ん?」


先生がAのノートをペラペラめくる。見えるのは白いページばかり


先生…「書いてなかった?オイオイ、ちょっと立ってこっち来い」


Aは寝ぼけながら立つと、先生がAの肩に手を回した。


先生…「なあ、俺達はいい友達だろ?ノートぐらい書こうや。兄弟?」


Aは調子に乗って、先生の肩に手を回す。すると先生の腕に力が入り、Aの首を閉めた。


A…「う゛~~、ギブギブギブギブ!」




30分後

授業終了のベルが鳴る。生徒達は早々と席を立とうとする


先生…「ようし、今日はここまで、何か質問は?」


するとAが手を挙げる、先生はウンザリしたような顔になる


先生…「あ~、なんだ?」


A…「先生の目を見てて思ったんですけど、そのカラーコンタクト、似合いませんよ。」


またクラスに笑いが響く、先生は悪の帝王の様ににんまり笑って


先生…「お前、後で教員室に来い、生徒指導室へ案内してやるよ」


Aは『えっ』という様な顔をして


A…「えっと、いや、いいです…」


Aは逃げるように立ち上がるが、先生に首を掴まれる

先生…「まあまあ、遠慮すんなって、仲良くやろうぜ、兄弟。」


A…「いや、遠慮しますって…お構いなく…」


そのまま二人『仲良く』教室を出る




END


どうでしょうか?

友達は称賛してくれましたが。

とにかく脚本風小説です。

楽しんでいただけたら幸いです。


僕が連載中の「Saving Time Machine」の方もよろしくおねがいします!

では、さようなら。



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