表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
抹消された古代遺物~5万年前から届いたエメラルドの秘密~  作者: 畠山ゆな@姉弟で小説共作✏️


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

9/34

謎の男

大学裏の公園に着くと、男はベンチに座っていた。



「来たか」



「高橋さんは、どこにいるんですか」



俺は、写真を突きつけた。



「分からない。でも、無事だとは思えない」



男が、タバコを取り出した。



「吸ってもいいか?」



「勝手にどうぞ。それより、あなたは誰なんですか」



「元政府職員だ。今は、まあ、フリーランスってところかな」



男が、紫煙を吐き出した。



「君が見つけた石。あれは、非常に厄介なものだ」



「厄介? どういう意味ですか」



「文字通りの意味だよ。あの石は、既存の権力構造を揺るがす可能性がある」



男が、俺を見た。



「だから、彼らは必死になって隠蔽しようとしている」



「彼らって、国家安全保障局の?」



「いや、もっと上だ」



男が、首を横に振った。



「国家を超えた組織。表には出てこない、真の権力者たちだ」



「何を言ってるんですか。陰謀論ですか」



「信じなくてもいい。でも、君の先輩が消されたのは事実だろう」



その言葉に、俺は黙った。



「篠原君、君には二つの選択肢がある」



男が、タバコを消した。



「一つ、このまま大人しくしていること。データを破棄して、全てを忘れる。そうすれば、君の日常は守られる」



「もう一つは?」



「戦うことだ」



男が立ち上がった。



「真実を暴くために、彼らと戦う。ただし、命の保証はない。君の人生は、完全に変わるだろう」



「なぜ、俺にそんな選択を迫るんですか」



「君が、データを持っているからだ」



男が、俺の目を見た。



「高橋さんが託したUSBメモリ。それが、全ての鍵だ」



俺は、息を飲んだ。



「なぜ、それを……」



「俺の仕事は、情報を集めることだ。君が何を持っているか、把握している」



男が、名刺を差し出した。



「考える時間をやる。決めたら、この番号に連絡しろ」



名刺には、『黒木誠一郎』という名前と、携帯番号だけが記されていた。



「待ってください。あなたは、一体何が目的なんですか」



「真実だよ」



黒木と名乗った男が、振り返った。



「俺も、あの石の秘密を知りたい。それだけだ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ