カウントダウン
翌日から、日本中が動き始めた。
政府は、ついに公式見解を出した。
「災害の可能性を、完全には否定できない」
「国民の皆様には、自主的な避難を推奨します」
遅すぎる決断だった。でも、出ないよりはマシだった。
企業も動いた。
「春分の日は、全社員在宅勤務」
「臨時休業します」
学校も休校になった。
街中に、避難所の案内が貼られた。
「やっと、動き出した……」
俺は、街の様子を見ながら呟いた。
「でも、間に合うかな」
「間に合わせるんだ」
リズが、隣に立った。
「私たちが、ここまで頑張ったんです。無駄にはなりません」
「リズさん……」
「それに、見てください」
リズが、スマホを見せた。
SNSには、人々の投稿が溢れていた。
「家族で避難計画を立てました」
「非常食、準備完了」
「みんな、一緒に乗り越えよう」
『#みんなで生き延びよう』
そのハッシュタグが、トレンドの一位になっていた。
「これが、人類の力か……」
俺は、涙が出そうになった。
「高橋さん、見てますか」
空を見上げた。
「人々は、動き始めました。みんな、生き延びようとしています」
翡翠色の光が、今日も空を照らしていた。
まるで、希望の灯台のように。
春分の日まで、残り一週間。
最後の戦いが、始まろうとしていた。
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました
47話、初の長編完走できたのは皆さんのおかげです!
クライマックスは…正直、自分でも「もっとできたかも」という気持ちが残っています
それでも最後まで書き切れたのは、読んでくださる方がいたから。
次回作では、もっともっと楽しんでもらえるものを書きます!
一緒に成長を見守ってもらえたら嬉しいです




