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最後の戦い
それから、俺たちは休む間もなく動いた。
日本政府に、直接働きかける。
国会議員、官僚、科学者。あらゆる人間と会った。
「データは、本物です」
「災害は、必ず来ます」
「今、動かなければ、何百万人もの命が失われます」
でも、反応は鈍かった。
「検討します」
「慎重に判断します」
そんな言葉ばかりだった。
「くそ、時間がないのに……」
俺は、苛立ちを隠せなかった。
その時、リズが提案した。
「国民に、直接訴えましょう」
「直接?」
「生放送です。全国ネットで」
リズが、スマホを見せた。
「私の知り合いに、テレビ局のプロデューサーがいます。特別番組を組んでくれるって」
「でも、政府が許可するかな」
「許可なんて、いりません」
リズが、にっこり笑った。
「私たち、もう犯罪者扱いされてるんです。今さら、ルールなんて気にしません」
その言葉に、俺は笑った。
「そうですね。やりましょう」




