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世界の反応
会見から三日後。
世界の反応は、真っ二つに分かれた。
「信じる」派と「信じない」派。
「信じる」派は、主に科学者と一般市民だった。
「データを検証すべきだ」
「古代文明の可能性は、否定できない」
「備えて損はない」
一方、「信じない」派は、政府と既存の権力機構だった。
「根拠のないデマだ」
「大衆をパニックに陥れる行為だ」
「篠原ケンジは、詐欺師だ」
特に、あの組織が激しく動いた。
「篠原ケンジは、テロリストだ」
「彼の目的は、世界秩序の破壊だ」
「直ちに、拘束すべきだ」
各国政府に、圧力をかけている。
「まずいな」
黒木が、ニュースを見ながら呟いた。
「彼らは、本気でお前を潰しにかかっている」
「でも、もう引き返せません」
俺は、パソコンに向かっていた。
石から得たデータを、全て公開している。
災害の詳細な予測。避難すべき地域。準備すべき物資。
全てを、オープンソースとして世界に提供した。
「科学者たちが、検証を始めている」
黒木が、別のニュースを見せた。
「地震学者、火山学者、天文学者。彼らが、お前のデータを分析している」
「結果は?」
「まだ分からない。でも、少なくとも『完全なデタラメではない』という評価だ」
それだけでも、進歩だった。




