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抹消された古代遺物~5万年前から届いたエメラルドの秘密~  作者: 畠山ゆな@姉弟で小説共作✏️


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決断

「どうやって話すんですか」



俺は、窓の外を見た。



カイロの街は、いつもと変わらず騒がしい。



「記者会見だ」



黒木が、タバコに火をつけた。



「俺の知り合いに、国際ジャーナリストがいる。彼に手配させる」



「でも、信じてもらえるんですかね」



「信じない人間もいるだろう。でも、信じる人間もいる」



黒木が、俺の肩を叩いた。



「そして、お前には証拠がある」



「証拠?」



「その手だ」



黒木が、俺の手のひらを指差した。



紋様が、微かに光っている。



「石と同調した証拠。そして、お前が語る災害の詳細なデータ」



「でも……」



俺は、躊躇した。



「俺が前に出たら、家族が危険に――」



「既に危険だ」



黒木が、厳しい口調で言った。



「石が起動した今、彼らは本気で動く。お前の家族も、俺の関係者も、全員が標的だ」



「だったら、なおさら――」



「だからこそだ」



黒木が、俺の目を見た。



「今、お前が前に出れば、世界中の目がお前に向く。そうなれば、彼らも簡単には手を出せない」



「本当に……」



「保証はできない。でも、黙っていても状況は変わらない」



黒木が、窓の外を見た。



「二ヶ月後、災害が来る。それまでに、世界を動かさなければならない」



俺は、自分の手を見た。



紋様が、脈打っている。



「分かりました」



俺は、決意した。



「やります。世界に、真実を伝えます」

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