真実の啓示
瞬間、世界が光に包まれた。
意識が、石の中に引き込まれる。
そこで、俺は全てを見た。
五万年前、古代文明が滅びた日。
地球全体を襲った、未曾有の大災害。
津波、地震、火山噴火。文明は、一夜にして消滅した。
『繰り返してはならない』
古代人たちの声が、響いた。
『我々の過ちを』
過ち?
『我々は、災害を予測していた。だが、一部の者だけを救おうとした』
場面が変わる。
豪華なシェルターに逃げ込む、選ばれた人々。
外では、助けを求める無数の人々。
『結果、文明は分断された。そして、完全に滅びた』
『シェルターに逃げた者たちも、結局は生き残れなかった』
『なぜなら、文明とは全体で成り立つものだからだ』
古代人の姿が、俺の前に現れた。
『我々の教訓を、伝える』
『災害は避けられない。だが、全員で立ち向かえば、乗り越えられる』
『石のネットワークは、そのためにある』
『全ての石を起動させれば、災害の正確なパターンが分かる』
『そして、全人類が協力して、備えることができる』
「でも、時間が……」
『ある』
古代人が、微笑んだ。
『お前は、石の守護者だ。お前の言葉は、世界に届く』
「俺の言葉が……?」
『そうだ。石を起動させろ。そして、真実を世界に伝えろ』
『それが、お前の使命だ』




