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抹消された古代遺物~5万年前から届いたエメラルドの秘密~  作者: 畠山ゆな@姉弟で小説共作✏️


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崩れゆく日常

「篠原君、ちょっといいかな」



大学に戻った翌日、指導教授の田中先生に呼び出された。



研究室のドアを開けると、田中先生は難しい顔で椅子に座っていた。いつもの優しい笑顔はない。



「座りたまえ」



「はい」



俺は促されるまま、椅子に腰を下ろした。



「昨日の発掘についてだが」



田中先生が、資料に目を落とす。



「報告書は上げなくていい」



「え?」



思わず聞き返した。



「でも、あの発見は――」



「ない」



田中先生が、俺の言葉を遮った。



「昨日の発掘で、君たちは何も発見していない。報告書も、論文も、必要ない。いいね」



「そんな……」



俺は立ち上がった。



「先生、あの石は明らかに重要な発見です。なぜ隠蔽するんですか」



「隠蔽じゃない」



田中先生が、ゆっくりと顔を上げた。その目には、明らかな恐怖があった。



「これは、君を守るためだ。深入りするな、篠原君。このまま忘れるんだ」



「忘れろって、そんなこと――」



「以上だ」



田中先生が立ち上がり、研究室を出て行った。



俺は呆然と、その場に取り残された。

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